「サンタクロースはいるの?」8歳の女の子の質問に、新聞記者が名回答 By - grape編集部 公開:2015-12-01 更新:2015-12-01 クリスマスサンタクロース Share Post LINE はてな コメント 写真はイメージです。 もうすぐ楽しみな「クリスマス」がやってきます。 クリスマスは、大人も子供も心を弾ませる特別な日。それは今も昔も変わらないようです。 「サンタクロースはいるのですか?」 時代はさかのぼり1897年、ニューヨーク・サン新聞に一通の質問が届きます。 質問者は8歳の女の子。とても真っ直ぐな想いをニューヨーク・サン新聞にぶつけました。 写真はイメージです。 こんにちは、しんぶんのおじさん。 わたしは八さいのおんなのこです。じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。パパは、わからないことがあったら、サンしんぶん、というので、ほんとうのことをおしえてください。 サンタクロースはいるのですか? ヴァージニア・オハンロン サンタクロースはいるんだ ーより引用 この真っ直ぐな想いを受け取った新聞社は、女の子に向けてこんな言葉を掲載しました。 ほんとのほんとうっていうのは… ヴァージニア、それは友だちの方がまちがっているよ。きっと、何でもうたがいたがる年ごろで、見たことがないと、信じられないんだね。自分のわかることだけが、ぜんぶだと思ってるんだろう。 でもね、ヴァージニア、大人でも子どもでも、何もかもわかるわけじゃない。この広いうちゅうでは、にんげんって小さな小さなものなんだ。ぼくたちには、この世界のほんの少しのことしかわからないし、ほんとのことをぜんぶわかろうとするには、まだまだなんだ。 じつはね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、そういうものがあふれているおかげで、ひとのまいにちは、いやされたりうるおったりする。 もしサンタクロースがいなかったら、ものすごくさみしい世の中になってしまう。ヴァージニアみたいな子がこの世にいなくなるくらい、ものすごくさみしいことなんだ。 サンタクロースがいないってことは、子どものすなおな心も、つくりごとをたのしむ心も、ひとを好きって思う心も、みんなないってことになる。見たり聞いたりさわったりすることでしかたのしめなくなるし、世界をいつもあたたかくしてくれる子どもたちのかがやきも、きえてなくなってしまうだろう。 サンタクロースがいないだなんていうのなら、ようせいもいないっていうんだろうね。だったら、パパにたのんで、クリスマスイブの日、えんとつというえんとつぜんぶを見はらせて、サンタクロースをまちぶせしてごらん。サンタクロースが入ってくるのが見られずにおわっても、なんにもかわらない。 そもそもサンタクロースはひとの目に見えないものだし、それでサンタクロースがいないってことにもならない。 ほんとのほんとうっていうのは、子どもにも大人にも、だれの目にも見えないものなんだよ。 ようせいが原っぱであそんでいるところ、だれか見たひとっているかな? うん、いないよね、でもそれで、ないってきまるわけじゃない。世界でだれも見たことがない、見ることができないふしぎなことって、だれにもはっきりとはつかめないんだ。 あのガラガラっておもちゃ、中をあければ、玉が音をならしてるってことがわかるよね。でも、目に見えない世界には、どんなに力があっても、どれだけたばになってかかっても、こじあけることのできないカーテンみたいなものがかかってるんだ。 すなおな心とか、あれこれたくましくすること・したもの、それから、よりそう気もちや、だれかを好きになる心だけが、そのカーテンをあけることができて、そのむこうのすごくきれいですてきなものを、見たりえがいたりすることができる。 うそじゃないかって? ヴァージニア、いつでもどこでも、これだけはほんとうのことなんだよ。 サンタクロースはいない?いいや、今このときも、これからもずっといる。 ヴァージニア、何ぜん年、いやあと十万年たっても、サンタクロースはいつまでも、子どもたちの心を、わくわくさせてくれると思うよ。 サンタクロースはいるんだ ーより引用 この回答を、お父さんと一緒にワクワクしながら読んだヴァージニアの姿が目に浮かびますね。 その後ニューヨークの学校の先生になった彼女は、47年間子どもたちを教え続けたそうです。自分がもらった感動を、今度は子供達に伝えられる素敵な先生になったのではないでしょうか。 『ほんとのほんとうっていうのは、子どもにも大人にも、だれの目にも見えないものなんだよ。』 大人になって何かにつまずいた時にも、心の重りを外してくれそうな、そんな優しい名回答でした。 出典 サンタクロースはいるんだ Share Post LINE はてな コメント
もうすぐ楽しみな「クリスマス」がやってきます。
クリスマスは、大人も子供も心を弾ませる特別な日。それは今も昔も変わらないようです。
「サンタクロースはいるのですか?」
時代はさかのぼり1897年、ニューヨーク・サン新聞に一通の質問が届きます。
質問者は8歳の女の子。とても真っ直ぐな想いをニューヨーク・サン新聞にぶつけました。
写真はイメージです。
この真っ直ぐな想いを受け取った新聞社は、女の子に向けてこんな言葉を掲載しました。
ほんとのほんとうっていうのは…
この回答を、お父さんと一緒にワクワクしながら読んだヴァージニアの姿が目に浮かびますね。
その後ニューヨークの学校の先生になった彼女は、47年間子どもたちを教え続けたそうです。自分がもらった感動を、今度は子供達に伝えられる素敵な先生になったのではないでしょうか。
『ほんとのほんとうっていうのは、子どもにも大人にも、だれの目にも見えないものなんだよ。』
大人になって何かにつまずいた時にも、心の重りを外してくれそうな、そんな優しい名回答でした。