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「人間生活と相容れないために…」 和歌山県で撮影された『お墓』の謎に迫る

By - 安達優貴  公開:  更新:

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しろあり やすらかに ねむれ

せいげつ(@seigetu_burari)さんがTwitterに投稿した石碑には、そのような言葉が刻まれています。

「やすらかに ねむれ」というワードから、お墓の可能性も考えられるでしょう。

しかし、この世にシロアリのお墓があるというのは、にわかには信じがたい事実ですね。

もう1つ注目したいのは、石碑に小さく刻まれた『日本しろあり対策協会』という文字。

せいげつさんが投稿した石碑との関連性について、協会にうかがいました。

謎の石碑の正体は…?

『日本しろあり対策協会』というのは、木造建築物のシロアリ被害などを防止する目的で結成された、50年以上の歴史を持つ協会です。

せいげつさんが投稿した石碑は、和歌山県の高野山にある『しろあり供養塔』。

人間生活と相容れないために駆除された、シロアリの供養を目的として、1971年に協会が建てました。

1975年からは、シロアリ防除に携わってきた功労者も一緒にまつるようになり、2023年3月現在で約120人が奉納されているとのこと。

また、高野山を参拝する多くの人たちがお墓を見ることによって、シロアリ問題の啓蒙につながる役割もあるそうです。

シロアリを供養するだけでなく、たくさんの意味が込められて建てられた、お墓なのですね!


[文・構成/grape編集部]

貼り紙の写真

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出典
@seigetu_burari

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