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『エアコンつけっぱなしがお得』は本当? 実験結果に「嘘だろ…」「勘違いしてた」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

本格的に夏が始まるたびに、多くの人が抱く悩み…それは、電気代。

電力不足や、液化天然ガスの輸入価格の高騰によって電気代の値上げが続き、多くの家庭が金銭的にひっ迫しているようです。

中でも、夏の電気使用量が多いとされている家電が、エアコン。在宅中、常にエアコンをつけている家庭も多いのではないでしょうか。

誰もが節電を気にする夏、ネット上ではこういった噂が飛び交います。

「エアコンはずっとつけっぱなしにしたほうが、電気代が安くなるらしい」

在宅中だけでなく、外出している時間帯もエアコンをずっと起動しておくことで、エアコンの電気代が抑えられる…という、この言説。

エアコンは、室内機と室外機の間を冷媒ガスが循環することで、熱を移動させる仕組みです。確かに、室内の温度の上下を抑えれば、稼働量を少なくできるでしょう。

しかし、この「つけっぱなしのほうがいい」というのは、あくまで噂話。実際のところは、どうなのでしょうか。

「『エアコンつけっぱなし』のほうが電気代が安い」は本当?

空調事業や化学事業を展開している、ダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)は、『エアコンはつけっぱなしがお得』という説について検証。

36.9℃の日にエアコンを26℃の設定で稼働させ、こまめに入り切りをした場合と、1日中稼働させた場合を比較し、その結果をウェブサイトで公開しています。

こまめに入り切りをした場合は、家庭での1日を想定して外出時などにエアコンをオフ。つけっぱなしの場合は、一切オフにせずに稼働させ続けます。

その結果、外出する時刻や時間の長さを考慮せずにつけっぱなしにすると、こまめに入り切りをするよりも消費電力量は多くなったのだとか!

同社は今回の実験について、このように詳細をつづっています。

1日の消費電力量は「つけっぱなし」が5.7kWh、「こまめに入り切り」が4.4kWhで「つけっぱなし」の方が大きくなりました。

電気代に換算すると「つけっぱなし」が153.9円、「こまめに入り切り」が118.8円となり、「つけっぱなし」の方が1日で35.1円高くなります。 「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」の消費電力に差が生まれた最大の要因は、「こまめに入り切り」したエアコンを停止させた外出時間の長さにあると言えそうです。

消費電力量の推移を見てみると、「こまめに入り切り」したエアコンの運転をOFFにした11:00~12:00の買い物の時間、18:00~20:00の外食の時間に大きく差がついています。

ダイキン工業 ーより引用

ダイキンは同時に、『9~23時の間、つけっぱなしと30分ごとに入り切りで比較』という実験も実施。

前述の実験では『24時間つけっぱなし』のほうが消費電力が大きかったものの、9~23時にこまめに入り切りをするよりは、つけっぱなしのほうが電気代が抑えられるという結果が出ています。

9~18時は外気温が高く、こまめに入り切りをすると外気温の温度差が大きくなるため、起動時の消費電力量が大きくなったようです。

とにかく『つけっぱなし』ならいいわけではない

ネットでは「つけっぱなしのほうがお得」という噂が広まっていました。しかし、ダイキンが行った実験によると、必ずしもお得というわけではないようです。

ダイキンによると、30分程度の外出であれば、つけっぱなしにしたほうが消費電力を抑えられる模様。長時間自宅を空ける場合は、オフにしたほうがよさそうですね。

外気温の高い9~18時は比較的つけっぱなしのほうがお得で、涼しくなる18~23時はこまめに入り切りをしたほうがいいとのこと。

単に『エアコンはつけっぱなしがお得』と考えるのではなく、気温や外出時間を踏まえた上で、エアコンの使い方を判断するのがオススメです!


[文・構成/grape編集部]

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出典
ダイキン工業

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