「圧力鍋を使う時は…」 消費者庁が注意を呼びかけ
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圧力鍋を使うと、短時間で食材が柔らかくなるまで煮込むことができます。
そのため、煮物やカレーなどを作る時は圧力鍋を使う人もいるでしょう。
とても便利な調理器具ですが、使用するにあたり、いくつかの注意点があります。本記事では、消費者庁協力のもと紹介します。
圧力鍋とは?
そもそも、圧力鍋とはどういう仕組みの調理器具なのでしょうか。
圧力鍋は、鍋の内部の圧力を高めることで水の沸点を上昇させ、通常よりも高温で調理をする調理器具です。
この仕組みにより、短時間で食材を柔らかくしたり、風味を閉じ込めたりすることが可能になります。
圧力釜の基本的な仕組み
圧力鍋は、蓋がしっかりと閉まる密閉構造になっており、調理中に蒸気が外に逃げにくいよう設計されています。
密閉することで、鍋の中に蒸気がたまり、内部の圧力が高まります。
通常、大気圧下での水の沸点は100℃ですが、圧力釜では内部の圧力が高くなるため、沸点が100℃以上(例えば120℃~130℃)に上昇。
高温で調理することで、食品の加熱が速く進み、繊維の硬い食材も短時間で柔らかくなるというわけです。
密閉構造によって、内部の圧力が高まりますが、鍋には圧力調整弁または安全弁が付いており、内部の圧力が一定以上になると、自動的に蒸気を放出して調整します。
過剰な圧力がかかった場合でも鍋が破裂しないよう、安全装置が備わっているのです。
※圧力鍋はメーカーや機種によって構造・使用方法が異なるため、使用前に取扱説明書や注意表示の確認が必要です。
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ちなみに圧力調理器は、1679年にフランスの物理学者、Denis Papin(ドニ・パパン)が発明。圧力鍋の原型は17世紀終わりにすでにあったのです。パパンは『安全弁の発明者』としても知られています。
圧力釜のNG行動とは
消費者庁では「圧力鍋には調理時間を短縮できるなどのメリットがある一方、使い方を間違えると、大きなケガにつながることがある」と注意喚起しています。
一番重要なポイントは、圧力鍋は仕組み上、密閉された鍋の中が非常に高温・高圧になるという点。
やけどの危険があるため、吹きこぼれなどが起きないようにするのが最優先です。消費者庁は3つの注意点を挙げています。
続けて、以下のようにアドバイスしています。
圧力鍋はメーカーや機種によって構造が異なりますが、上記の注意点はどの圧力鍋でも共通です。必ず守り、取扱説明書や注意表示をよく読んで使用し、事故を防ぎましょう。
圧力鍋を使う際には、食材の入れすぎに注意して、吹きこぼれないようしっかり蓋を閉めてください。また、圧力が下がってから蓋を開けることも重要です。
圧力鍋を正しく安全に使って、おいしい料理を作ってくださいね。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]