緑色と黄色のキウイ、選ぶならどっち? 管理栄養士の視点に、目からウロコ!
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キウイフルーツ(以下、キウイ)は、輸入と国産を合わせると1年を通して見かけることの多い果物ですね。
そんな食卓でもおなじみのキウイは、色によって栄養価が異なることを知っていますか。
緑色と黄色のキウイ、栄養価の違いは…
同じような形をしていますが、表面の産毛が多い左側がグリーンキウイで、産毛がほとんどない右側がゴールドキウイです。
左:グリーンキウイ、右:ゴールドキウイ
グリーンキウイは切ってみると、果肉が鮮やかな緑色をしています。キウイといったらこれが頭に浮かぶ人も多いでしょう。
グリーンキウイ
果肉が黄色のゴールドキウイも、スーパーマーケットなどでよく見かけますよね。
ゴールドキウイ
これらは果肉の色が違うだけでなく、味わいも異なります。グリーンキウイは甘みとほどよい酸味があり、ゴールドキウイは甘みが強いのです。
キウイの栄養価は?
それでは栄養価を比べてみましょう。
文部科学省の『食品成分データベース』によると、それぞれ生の可食部の100gあたりの栄養価は、以下のようになります。
エネルギー:緑51kcal、黄63kcal
食物繊維:緑2.6g、黄1.4g
α-トコフェロール(ビタミンE):緑1.3mg、黄2.5mg
ビタミンC:緑71mg 、黄140mg
※緑=グリーンキウイ、黄=ゴールドキウイ
キウイ100gを食べたとしても、グリーンキウイなら51kcal、ゴールドキウイなら63kcalなので、おやつやデザートに食べても罪悪感なく楽しむことができます。
しかも、便秘の予防や改善に役立つ食物繊維を摂ることができるのもよいですね。
左:グリーンキウイ、右:ゴールドキウイ
どちらもヘルシーですが、よりエネルギーを抑えて、より多くの食物繊維を摂りたい場合には、グリーンキウイを選ぶとよいでしょう。
一方、ビタミンEやCを摂りたい場合には、ゴールドキウイのほうが多く摂ることができます。
特にビタミンCの含有量は多く、大きさにもよりますが、ゴールドキウイ1個を食べれば、厚生労働省が定めた『食事摂取基準』の成人の推奨量である100mgを満たせるほどです。
ビタミンEとCには、酸化を抑えて老化や動脈硬化を予防する働きがあります。
このほか、ビタミンEには血液の流れをよくし、ビタミンCはコラーゲン合成に関わる働きなどもありますよ。
異なる魅力を楽しもう!
キウイの輸入と販売を行うゼスプリインターナショナルジャパン株式会社のウェブサイトによると、販売時期は以下の通りです。
産地や輸入先にもよりますが、ゴールドキウイの出回り時期は国産、輸入品とあわせて4月末~12月末までが手に入りやすい時期のようです。
一方で、国産グリーンキウイが多く出回るのは春から秋頃。
上記のような輸入品と合わせると1年を通して手に入れやすく、値段も安定して手頃であることが多いため、ちょっとしたおやつを作った時のトッピングにもピッタリですよ!
グリーンとゴールドのキウイは、それぞれ異なる魅力を持っています。
好みの味わいや彩り、値段や手に入れやすさなどで選ぶことも多いと思いますが、迷ったら栄養価の違いも意識して、使い分けてみてはいかがでしょう。
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[文・構成/grape編集部]
小泉明代
フリーランスの管理栄養士、料理研究家。
レシピ開発や記事執筆、撮影の調理、フードスタイリングなど、食や栄養に関するさまざまな業務をおこなう。
健康的でおいしい料理や献立、手軽に栄養摂取できる工夫などを発信している。