シンク下にカビが発生する原因とは？カビを予防する方法や放置するとよくない理由を解説

シンク下は普段あまり意識しない場所だからこそ、「気付けばカビが発生していた」「なんだかカビ臭さが気になる」と感じる人も多いのではないでしょうか。

シンク下のカビは、ポイントを押さえて掃除をすれば除去でき、対策次第で再発も防げる可能性があります。

本記事では、シンク下にカビが発生する原因から、具体的な掃除方法、そしてカビを寄せ付けないための予防策までまとめました。

シンク下のカビ問題をスッキリ解決したい人は、ぜひ参考にしてください。

シンク下にカビが発生しやすいのはなぜ？

シンク下にカビが発生するのは、複数の要因が合わさった結果です。カビが発生しやすい理由を知ることで、今後の対策にもつながるでしょう。

シンク下にカビが発生しやすいとされる理由は、下記の３つが考えられます。

それぞれの理由について分かりやすく解説します。

湿気がたまりやすい環境になっている

湿気のある場所は、カビが発生しやすいといわれる場所の１つです。シンクの下は扉が閉まっており、湿気がこもりやすい環境にあります。

さらに、料理や皿洗いの時には水だけでなくお湯を使用することから、湯気とともに温度も上がり、カビが好む環境になりやすいのです。

湿気除去のために除湿剤を置くこともありますが、一度置いたまま長期間放置していると除湿効果が薄れるだけではなく、逆に湿気の原因になる可能性もあるため注意しましょう。

排水管が汚れている

排水管の汚れもチェックすべきポイントです。

排水管の接続部分から水が漏れたり汚れが付着していたりすると、水漏れや汚れを起点としてカビが発生する可能性もあります。

特に、カビのにおいが気になる場合はシンク下だけでなく、排水管の中が詰まりや汚れが原因である場合も。漏水や破損など、排水管の状況によっては専門業者が必要になるケースもありますので、まずは状態を確認してみましょう。

調理器具を収納している

調理器具を密集させた状態でシンク下に保存している場合、空気が滞留しやすくカビが発生する原因になりかねません。

また、収納物が多くなかったとしても水を拭ききれていない状態で収納してしまうと、湿気が発生してカビが発生しやすくなります。

シンク下に収納するものの量は適度に抑え、通気性のよい環境作りが大切です。

シンク下のカビを放置し続けるとどうなる？

シンク下に発生したカビを放置し続けると、カビの範囲が広がってしまいます。その結果、カビやにおいがシンク下にとどまらず、キッチン中に広まるおそれもあるため注意が必要です。

さらに、カビが空気中に飛散し、食材に付くと食中毒になるリスクもゼロではありません。なかには、カビを原因とするアレルギー症状が現れるおそれもあるでしょう。

加えて、湿気が高い状態が続くと、シンク下の木材部分や各部品などが傷むことがあるといわれています。場合によっては、シロアリをはじめとする害虫をおびき寄せるきっかけになる可能性も。

こうした事態を防ぐために、シンク下のカビはできるだけ早く対処し、カビの発生しにくい状況を作ることが不可欠です。

シンク下のカビを除去する方法とポイント

シンク下のカビを除去するには、ポイントを押さえた掃除をしましょう。難しい手順ではないので、ぜひ実践してみてください。

ここでご紹介するシンク下のカビ掃除のポイントは、下記の３つです。

それぞれのポイントを解説します。

掃除機とアルコール拭きでほこりや汚れを取る

まず、本格的なカビ掃除を始める前にシンク下のものをすべて取り出し、掃除機でほこりを吸い取りましょう。

目立つほこりの除去後は、雑巾や汚れてもよい布で水拭きをして細かなほこりや汚れを取り除きます。その後、アルコール除菌をして取れる範囲のカビを除去するのがおすすめです。

アルコールは直接カビに吹きかけるのではなく、布に染み込ませて拭き取るようにします。アルコールを直接吹きかけると、勢いでカビの胞子が舞う可能性があるためです。

カビ除去の際には、アルコールによる手荒れを防ぐため、ゴム手袋などを装着しましょう。

また、カビは皮膚に付着したり吸い込んだりすると、アレルギー症状を引き起こすなどの身体への悪影響も考えられます。身体の不調をできるだけ防ぐために、掃除する際にはゴム手袋だけではなく、マスクや長袖を着用し、換気も忘れないようにしましょう。

重曹を使用する

重曹は、カビの除去にも利用されることが多く、重曹水やペースト状にして使える便利なアイテムです。重曹水を作る場合は、重曹大さじ１杯に対して水を３００㎖ほどを加えてください。

ペーストにする時は、重曹が２〜３に対して水１の割合を目安にして、水よりも重曹を多くするとよいでしょう。

作った重曹水は布に染み込ませて、優しくカビを拭き取ります。重曹ペーストなら、カビに綿棒などで塗った後、布で拭き上げるイメージです。

カビの除去剤として塩素系の漂白剤を使用するケースもありますが、シンク下の素材によっては変色や変形などを引き起こす可能性もあるので、問題がないか事前に調べてから使ったほうがよいでしょう。

特に賃貸物件の場合、シンク下が変色したり変形したりしてしまうと、後で原状回復が必要になるケースもあります。使用してよいか分からない場合には、漂白剤の使用は避けましょう。

最後はしっかり乾燥させる

カビは湿気のあるところに発生しやすいとされているので、掃除が終わった後の乾燥が重要です。アルコールや重曹水によるカビの除去が終わった後は、乾いた布でしっかりと拭き上げます。

また、扉はすぐに閉めずしばらく開けておくとよいでしょう。乾燥とともに、空気の入れ替えにもなります。

なお、シンク下に水漏れがある場合は、専門の業者に修理を依頼してからカビ除去の工程を行いましょう。カビがしつこく取れない時は、カビ取りの専門業者に頼むことも選択肢の１つです。

シンク下にカビを発生しにくくさせるコツとは？

シンク下にカビを発生させにくくするコツの１つ目は、シンク下に湿気がこもりにくい環境を作ることです。

調理器具を多く入れていた場合は数を減らし、収納する時は調理器具をしっかり乾かして入れます。定期的に扉を開けっぱなしにして、空気を入れ替えることもおすすめです。

普段からこまめに掃除をすることで、カビが定着しにくくなるといわれています。定期的にアルコールで布を濡らして拭くだけでも、カビの予防につながるでしょう。

それでも湿気が気になる場合には、除湿剤を設置する方法もあります。ただし、使い捨ての除湿剤は長期間放置するとかえって湿気を発生させてしまうことがあるので、定期的に取り替えましょう。

シンク下はこまめに掃除をしてカビを防ごう！

シンク下には湿気がたまりやすいため、カビも発生しやすい環境です。排水管が汚れていたり、濡れた調理器具を収納したりしているとより湿度が高くなり、カビが発生する原因になりかねません。

カビは放置し続けると、アレルギー反応を引き起こすなど身体へ悪影響を与えるだけでなく、シンク下の劣化や害虫が発生するおそれがあります。

本記事でご紹介した方法で掃除をし、その後も定期的な掃除と空気の入れ替えを意識することで、カビの発生を抑えられる可能性が高まります。湿気がたまりにくい環境を作り、シンク下を清潔な状態に保ちましょう。

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[文・構成／grape編集部]