ハコベの見分け方!食べられない種類はある?ほかの野草との違いも解説
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『ハコベ』は、春の七草の1つであり、『七草がゆ』など古くから食用としても親しまれてきた野草です。
日本各地の道ばたや畑などで目にする機会が多いものの、似ている植物も多いため「採取してみたいけど、どれがハコベか分からない」という人もいるでしょう。一部のハコベは、食べられない可能性もあるため注意が必要です。
本記事では、4種類のハコベの特徴や似た野草との見分け方について紹介します。
ハコベに含まれる栄養成分や採取したハコベの食べ方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
『ハコベ』とは?
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『ハコベ』とは、ナデシコ科ハコベ属に属する一年草のことであり、春の七草の1つ『ハコベラ』としても知られる日本の代表的な野草です。『一年草』とは発芽後1年以内に枯れてしまう植物を指します。
ハコベ属には『コハコベ』『ミドリハコベ』『ウシハコベ』『イヌコハコベ』などいくつかの種類が存在し、それぞれ異なる特徴を有しているようです。
また、一部のハコベ属は古くから食用や薬草として親しまれていたとされ、歯磨きに使用する、胃腸の調子を整えるといった民間療法にも利用されてきたといわれています。
日当たりのいい道ばたや畑に自生し、成長が早く繁殖力が強いことから園芸の雑草として扱われることもありますが、身近な自然の中で見つけられる有用な植物ともいえるでしょう。
『ハコベ属』に属する各ハコベの見分け方
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ハコベ属にもいくつかの種類があり、本章では日本でも目にする機会のある『コハコベ』『ミドリハコベ』『ウシハコベ』『イヌコハコベ』の見分け方について解説します。
イヌコハコベのように、食用としないほうがいい種類もあるため、その違いを正しく理解できるようになりましょう。
『コハコベ』と『ミドリハコベ』の見分け方
『コハコベ』と『ミドリハコベ』は、地を這うように伸びる茎、葉や花の大きさがほとんど同じなのだとか。
また、花柱(かちゅう)は3本、白い5弁花(べんか)が深い切れ込みにより10枚に見えるなど、共通点が多く見た目の判別が難しいとされる野草です。
判別のポイントには、おもに下記が挙げられます。
コハコベに比べ、ミドリハコベのほうがやや大柄な印象を受けるでしょう。
茎の色、雄しべの数、毛の量など見た目にも判別しやすい点がいくつかあるため、丁寧に観察することが大切です。
『ウシハコベ』の見分け方
『ウシハコベ』は、コハコベやミドリハコベに比べて全体的に大柄でしっかりとした印象の野草であり、そこから『牛』を冠する名前が付けられたという説があります。
見分ける際のもっとも分かりやすいポイントは『葉の大きさ』です。コハコベとミドリハコベが『1~2.5cm』程度であるのに対し、ウシハコベは『2~8.5cm』と大きいため、まず葉の大きさから判別するといいでしょう。
また『花柱』という柱頭と子房をつなぐ細長い部分にも違いが見られるようです。花は白色の5弁花で花びらが裂けて10枚に見える点は同じですが、花柱はハコベとコハコベが『3本』なのに対し、ウシハコベは『5本』とされています。
『イヌコハコベ』の見分け方
『イヌコハコベ』も、道ばたや農地など人の生活圏内で目にする機会のある野草です。
コハコベと見た目や生える場所が似ているため見分けにくいようですが、イヌコハコベは白い花びらがないこと、がくの付け根に紫色または赤紫色の斑点が見られることもあるとされます。葉の大きさは『5~15mm』ほどのようです。
なお、イヌコハコベは食用で使うことについての情報が出回っていないため、口にするのは避けたほうがいいでしょう。
日本語で植物名に『イヌ』を冠する場合、しばしば『本家』『正統』に比べて似ているが劣る、または変種という意味を持つとされています。
イヌコハコベはコハコベに似ているものの、花びらが欠けるなど見た目がやや異なるハコベの変種として、俗にそう呼ばれるようになったとも考えられているようです。
同じハコベ属ではありますが、食用にできるコハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベとは似て非なるものと考えておくのがいいかもしれません。
ハコベに似た『ミミナグサ』との見分け方
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ハコベに似た野草として『ミミナグサ』が挙げられます。
ミミナグサは、ハコベと同じナデシコ科の越年草であり、ハコベと同じく道ばたや畑などに生えることが多い野草です。
草丈は10~30cmほどで、白く細長い花びらが二裂した小さな花を咲かせること、葉は細長く、茎や葉にびっしりと軟毛が生えることが特徴とされます。
ハコベとの違いには、ミミナグサのほうが葉はより細く尖っていて毛深い点や、花びらよりもがく片が長く目立つ点が挙げられるでしょう。
また、ミミナグサは全体にやや大型で、茎も立ち上がる傾向にあるとされます。
背が高くて花びらが5枚に見えるものが『ミミナグサ』、地を這うようにして10枚に見える花を付けているのが『ハコベ』と見分けるといいでしょう。
ハコベに含まれる栄養や食べ方
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春の七草の1つであるハコベは、1年の無病息災を願って食べられる『七草がゆ』にも入れられる野草です。
本章では、ハコベに含まれている栄養成分や食べ方について紹介します。
栄養素と効能
ハコベには、ビタミンB、Cなどのビタミン類、タンパク質、カルシウム、カリウム、鉄分といったミネラル成分など健康に役立つ栄養素が豊富に含まれているようです。
ビタミンは人体の機能を正常に保つために必要な栄養素であり、エネルギー産生栄養素である『炭水化物(糖質)』『脂質』『タンパク質』の代謝を円滑に進める潤滑油のような働きがあるとされています。
特に、ビタミンCは身体や肌の健康維持に欠かせない抗酸化作用を持ち、春先の栄養補給にも向いているといえるでしょう。
ほかにも、整腸作用などがあるといわれており、七草がゆに使われる理由もこうした滋養の高さにあるとされています。
おいしい食べ方
ハコベは、刻んで七草がゆに入れて食べるだけでなく、浸し物や和え物、みそ汁の具などさまざまな料理に生かせます。
野菜として楽しむ場合は、春先の新鮮な若葉を選ぶといいかもしれません。
また、乾燥させたハコベを粉末状にし、塩と混ぜて『ハコベ塩』を作り、天ぷらのふりかけなどに用いるのもいいでしょう。
ハコベの見分け方を理解し自然との触れ合いを楽しもう
ハコベには『コハコベ』『ミドリハコベ』『ウシハコベ』『イヌコハコベ』などいくつかの種類があります。
食用にできるとされているコハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベ、食用に関する情報が少なく口にしないほうがいいとされるイヌコハコベなど、種類によって特徴が異なるため、適切に判別する必要があるでしょう。
ウシハコベは葉の大きさで判別しやすいようですが、コハコベとミドリハコベは見分けが付きづらく、茎の色や花柱で判別する必要があるとされます。
イヌコハコベには花びらがないことや、がくの付け根が赤紫色を帯びることなどが特徴に挙げられるようです。
栄養価が高いといわれているため、食べられるハコベであれば、七草がゆや野菜として浸し物や和え物、みそ汁などに入れて楽しめるでしょう。
ハコベの見分け方を理解し、ぜひ自然との触れ合いを楽しんでください。
[文・構成/grape編集部]