「できないことは何もない」車いすテニス世界ランク1位・上地結衣の強さの秘密
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2014年、女子車いすテニスで史上6人目かつ史上最年少でのグランドスラム制覇の偉業を達成した上地結衣選手。その圧倒的な強さの秘密はどこにあるのでしょうか?
まず1つ目は、チェアワーク(車いす操作)が上手いこと。
潜在性二分脊椎症という病気で生まれながらに足に麻痺があった上地選手は、小学校4年生から車いす生活を余儀なくされました。
日常的に車いすに乗っていたために車いすの操作が上達、これが車いすテニスをする上で、すごく役だっているといいます。
※イメージ画像です
続いて2つ目は、ボールの動きを予測する力に優れていること。
上地選手いわく、「私は自分が打ったボールの行方は見ていません。打ったらすぐに、相手が打ち返してくるボールに備えて動き始めます」。
長年の経験で「この球は、あのあたりに帰ってくる」と予測できるそうです。すごいですね!
3つ目がショットの正確さ。コントロールが難しいバックハンドのショットも上地選手は片手で正確に打ち返すことが可能で、試合を優位に運ぶことができるのです。
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どれもすごい技ですが、実はこの3つ以外にももう1つ、上地選手の強さを支えているものがあるんです。
それは彼女の「できないものは何もない」という信条。
小学校4年生で歩けなくなってからずっと、彼女は「人にできることができない自分が悔しい」という気持ちを持ち続けていました。そしてその悔しさをバネに、どんなことも自分の力でやってみるという挑戦を続けてきたのです。
高校時代は1時間かけて付き添いなしで通学、海外遠征にも最初こそお母さんについてきてもらいましたが、すぐに一人ででかけるように。今では実家を出て一人暮らしも実現。自ら運転する車に乗ってどこにでも出かけていきます。
「私にはできないものはない」と自分に言い聞かせることで、くじけそうになる心を鼓舞し、ハードなトレーニングにも耐えてきたのです。
最後にもう1つ、とても彼女らしい言葉をご紹介しましょう。
「私は1位になりたい、優勝したいと思って戦っているのではありません。試合中に頭にあるのは、ただ『目の前にいる相手に勝ちたい』という一念のみです」
自他共に認める負けず嫌いで気の強い性格も、彼女の強さの秘訣であることは間違いなさそうです。
そんな上地選手、次はどんなミラクルを私たちに見せてくれるのか、とっても楽しみですね。