「神は乗り越えられる人にしか、試練を与えない」 盲目のランナー道下美里を支える3つの言葉
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視覚障がい者マラソンで世界歴代2位記録(2時間59分21秒)保持者の道下美里選手(39)。
31歳でマラソンを始めて以来、144cmの小柄な体型を活かしたピッチ走法を武器に急成長を続けてきました。
会社員として働く傍らハードなトレーニングも欠かさず、家庭では主婦業もこなす道下選手。
いつも明るく、はつらつとした今の姿からは想像もできませんが、視覚を失った直後は失望のあまり自暴自棄になった時期もあったそうです。
※イメージ画像です
道下選手が最初に目の異常を覚えたのは中学2年生のとき。角膜が病気に侵され、右目の視力を完全に失ってしまいました。
しかし「まだ自分には左目がある!」と、希望を失わなかった道下選手。短大卒業後は調理師免許取得を目指してレストランで働いていたそうです。
しかし、今度は左目にも同じ症状が現れ、25歳のころには左目の視力もほぼゼロに。目を凝らしても、わずかな光しか感じることができなくなり、調理師の夢もあきらめざるを得ませんでした。
絶望した道下選手は家に引きこもり、家族に当たり散らす日々を送るように…。そんな彼女を支え、立ち直るきっかけを与えたのが、次の3つの言葉でした。
道下選手に立ち直るきっかけを与えた3つの言葉
「神様は乗り越えられる人にしか試練を与えない」
13歳で右目の視力を失ったときに、おじいさんがかけてくれた言葉。以来、つらいことがある度に、心の中で呪文のように唱えては、自分を奮い立たせてきました。
「大変だと思ったことなんかないよ」
自分が家族のお荷物になっているのではないか?と悩んでいた道下さんに、お母さんがかけてくれた言葉。家族はどんな状態でも自分を受け入れてくれていることが分かって、心が軽くなったといいます。
「本音でぶつかって離れていくなら、それまでの人なんだよ」
初めて本音で大喧嘩をしたときに、親友がかけてくれた言葉。本音でぶつかり合ってもなお、一緒にいてくれる友達がいる幸せに気がつかせてくれたそうです。
マラソンと出会えたことに心から感謝
3つの言葉を支えに、少しずつ前向きな気持ちを取り戻した道下選手。31歳のときには、引きこもっている間に太ってしまった体を引き締めようと、マラソンを始めることにしました。
※イメージ画像です
もちろん道下さんの視力では一人で走ることができず、伴走者の存在が欠かせません。
「最初は走るのが怖かったです。でも伴走者を信じることによって、思い切り走ることができるようになりました。逆説的ですが、私は人に頼らないとどうしようもない状況に直面して初めて、障がいを素直に受け入れることができたんだと思います。その意味でも、マラソンと出会えたことに心から感謝しています」と道下選手。
マラソンを通じて本来の明るさと素直さを取り戻した彼女のもとには、次第に協力者が集まるようになり、「チーム道下」を結成。ボランティアの伴走者として道下選手の練習や大会出場をサポートしてくれるようになりました。
世界トップクラスの視覚障がい者ランナーとなった今も、伴走者と二人三脚で1日に20kmものトレーニングを欠かさない道下選手。
今年は海外での大きな大会への出場も決まっており、「一緒に走ってくれる仲間、そしてこれまで支えてくれた家族の分までがんばりたい」と意気込んでいます。
岩下選手は、おじいさんの言葉通り、神に選ばれた「試練を乗り越えられる人」だったのです。
数々の試練を乗り越えてきた彼女が今後、世界の大舞台でどのような走りを見せてくれるのか、要注目です!