ボロボロになった「幻の車」 日本の技術者たちが奇跡を起こす!
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
- 出典
- readyfor
トヨタ、日産、ホンダ…世界でも評価の高い日本の自動車産業。その技術力を証明する幻の車がありました。
世界でも極めて珍しかった「くろがね四起」
提供:READYFOR
車の名は「くろがね四起」(正式名称は九五式小型乗用車)。当時としては、とても珍しい四輪駆動を搭載した、日本初の実用乗用四輪駆動車です。
開発に関わったのは、開発に関わったのは、日本内燃機(現:日産工機)・豊田自動織機自動車部(現:トヨタ自動車)・発動機製造(現:ダイハツ工業)など、現在も日本の自動車業界を牽引するメーカーばかり。
しかし、軍用として開発された車は、終戦と共に姿を消します。
提供:READYFOR
当時の技術力が結集した「くろがね四起」の多くは、戦後の復興のためトラック等に改造されて使い潰されていき、いつしか「幻の車」とまで呼ばれるほどに…。
そんな中、幻と言われた「くろがね四起」が京都市の自動車修理会社「日工自動車」で発見されます。
提供:READYFOR
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70年以上前のもので車体はボロボロ。とても走らせることができる状態ではありませんでしたが、歴史に名を刻む車を復活させようと、多くの職人が集結したのです。
「機械技術遺産」を残したいという熱い思い
「幻の車」を復活させるためのプロジェクトが発足されたのは2014年のこと。
readyforというクラウドファンディングサイトを通じ、修復に必要な資金を集め「くろがね四起」を復活させようとしました。
しかし、プロジェクト開始当初は、戦争で使われていた車というイメージが先行し「兵器を残す活動はいかがなものか」と冷ややかな目で見られることも…。
それでもプロジェクトを止めようとしなかったのは、先人たちの努力や工夫を後世に残したいという強い思いがあったからでした。
その思いは多くの人の心を動かし、最終的に700人以上の協力者から1,300万円以上もの資金が集まったのです。
1年以上の修復期間をついやし…
最初は分解すら大変だった「くろがね四起」は、日本各地からあつまった技術者の手で昔の姿を取り戻していきました。
提供:READYFOR
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修復期間にかかった期間は、1年以上…。多くの情熱が費やされた結果、見事に走れる状態にまで復元されたのです!
そして2016年9月24日、技術者たちの熱い思いがつめこまれた「くろがね四起」は再び走り出す時を迎えます。
新旧の技術が集結し現代によみがえった「くろがね四起」。今後は、静岡県御殿場に建設予定の、国産防衛技術の保存と継承を目的とした「防衛技術博物館」に飾られる予定とのこと。
プロジェクトにかかわった担当者は「技術者の情熱や苦労を未来に伝えてくれると信じています」と熱い思いを語っています。