「私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで」→「の」を減らして! By - grape編集部 公開:2016-10-01 更新:2018-04-28 言葉 Share Post LINE はてな コメント 乙野四方字(@yo_mo_G)さんが文章に関する、こんなツイートをしました。 物書きさんへ質問。「私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで」可能な限り「の」を減らすとしたらどうします?これは極端ですが、いつもこういうので悩みます。— 乙野四方字@10/8電撃文庫新作 (@yo_mo_G) 2016年9月22日 「文章の中にある9つののを可能な限り減らすにはどうすべきか」という問い。 私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで この難問に多くの答えが寄せられました。 2文に分ける @yo_mo_G 突然すみません。物書きではないですけど、二文に分けて良いのなら、「私の兄の部屋にある日記を読んで欲しい。机の上に置かれた引き出しの中の、いちばん右上の段に入っているから」とかかなあ…と思いました。面白い課題だなと思ったので考えましたが、難しいですね— 茜指 (@yasasiimutennka) 2016年9月22日 指示を細分化する @yo_mo_G FF外から失礼します。「私の家へ向かい兄の部屋に入ってください、机の右上の引き出しに日記がはいっています、それを読んで下さい」指示を細分化する感じで「の」を減らしてみました。「引き出しの中の」を「引き出しに」にする事で二文字の「の」を削減に成功しました— ひさ (@hisa_t_side) 2016年9月22日 長~い文章で「の」を回避 @yo_mo_G 我が家において兄と呼ばれる存在が所有している家にある机を左右で分けた所、右に当たる部分に発見せしめたる引き出しをザーっっっっっっと引き出した内空間に圧倒的な存在感をはなっている日記を読んで。これで如何でしょうか?— ツインターボ 滝口 (@murikara_takigu) 2016年9月24日 小説風に書いてみる 「私の日記を読んで」彼女はそれだけを言って忽然と消えた。人の気配すらしない住宅街、家の鍵は不用意にも開いている。指し示された場所は彼女の兄の部屋だった。若干の後ろめたさを感じながらも机の一番上を探る、すると右側の引き出しの中に懐かしい几帳面な筆跡があった。@yo_mo_G— 青羽@アキラ廃 (@aoba_rin) 2016年9月28日 読点と動詞を使う @yo_mo_G 「私の家へ行って、兄の部屋にある机の一番右上の引き出しに入っている日記を読んで」などはいかがでしょうか?— 扇@世界創造中 (@sen_syumi) 2016年9月22日 プロが登場して回答を .@yo_mo_G 編集/ライターをしている者ですが、ササっとやると「私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで」→「兄の部屋にある机の一番上、右側の引き出しに入っていた日記を読んで」かなぁ…と思います。普通は文を2つに分けるなど、もう少し捻りますが。— さくま功(文と企画ほか) (@Biz_Sakuma) 2016年9月22日 倒置法と体言止めに加えて2文に分ける @yo_mo_G 倒置と体言止めでこんな感じ。「兄の部屋に日記がある。机の一番上 右上の引き出し」— 折口良乃@モンスター娘のお医者さん (@origuchiyoshino) 2016年9月22日 本当に多くの文章が寄せられています。 編集部でも「の」を減らしてみるも… ちなみに、編集部でもチャレンジしてみました。さらに「1文で」という縛りを付けたところ、こんな斬新なアイディアが登場します。 マイ兄貴の部屋に置いてある机は右側に引き出しがあって、一番上を開けると日記が入っているからそれを読んで。 「マイ兄貴」という日本語が正しいか否かは別として、「の」は1つになりました(笑) ただし、1文という縛りを付けると、どうしても読みにくくなってしまう印象です。 1文で「の」を減らすことだけに集中すると、だいぶ読みにくいこんな文章が生まれてしまうことに… 自宅で、兄が多く時間を過ごす部屋にある机には引き出しがあり、右上を開けると日記が入っているから、それを読んで 「の」は0個になりましたが、そもそも読みにくく、伝わりづらい文章なので正解とは言えませんね。 文章の面白さと難しさが分かる秀逸な例文。ぜひチャレンジしてみてください。 出典 @yo_mo_G/@yo_mo_G/@yasasiimutennka/@yasasiimutennka/@hisa_t_side/@hisa_t_side/@sen_syumi/@sen_syumi Share Post LINE はてな コメント
乙野四方字(@yo_mo_G)さんが文章に関する、こんなツイートをしました。
「文章の中にある9つののを可能な限り減らすにはどうすべきか」という問い。
私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで
この難問に多くの答えが寄せられました。
2文に分ける
指示を細分化する
長~い文章で「の」を回避
小説風に書いてみる
読点と動詞を使う
プロが登場して回答を
倒置法と体言止めに加えて2文に分ける
本当に多くの文章が寄せられています。
編集部でも「の」を減らしてみるも…
ちなみに、編集部でもチャレンジしてみました。さらに「1文で」という縛りを付けたところ、こんな斬新なアイディアが登場します。
マイ兄貴の部屋に置いてある机は右側に引き出しがあって、一番上を開けると日記が入っているからそれを読んで。
「マイ兄貴」という日本語が正しいか否かは別として、「の」は1つになりました(笑)
ただし、1文という縛りを付けると、どうしても読みにくくなってしまう印象です。
1文で「の」を減らすことだけに集中すると、だいぶ読みにくいこんな文章が生まれてしまうことに…
自宅で、兄が多く時間を過ごす部屋にある机には引き出しがあり、右上を開けると日記が入っているから、それを読んで
「の」は0個になりましたが、そもそも読みにくく、伝わりづらい文章なので正解とは言えませんね。
文章の面白さと難しさが分かる秀逸な例文。ぜひチャレンジしてみてください。