今年で127年目!ヱビスビールの良さを『ヱビス愛』に満ち溢れたマスターに聞いた By - grape編集部 公開:2017-02-25 更新:2017-02-26 ビール Share Post LINE はてな コメント 出典:Highbury-The Home of Beer- 2月25日は『ヱビスの日』ってご存知ですか?1890年2月25日に、当時の日本麦酒醸造會社が『惠比壽麦酒』を発売して以来、127年間も続いているビールブランドなんです。 ヱビスビールの魅力とは何なのか…そこで筆者は、新宿御苑にある『HIGHBURY – THE HOME OF BEER –』の店長、安藤耕平さんに話を聞きました。 出典:Highbury-The Home of Beer- 安藤さんは国内のビール専門店で店舗経営を経験後、ビール職人となりイギリスの名門『Thornbridge Brewery』にて修行のため単独渡英したビールのエキスパート。彼の店は、ビールマニアの中で『ヱビスが美味しく飲める店』としても知られています。 ヱビスビールをこよなく愛す安藤さん…その理由に迫りました。 ヱビスは、ビールの世界を『一周回って帰ってきた場所』 元々ビールというものに興味を持つ前から、もちろんビールはよく飲んでいました。当時は、たくさん飲めることがカッコいいんだと…いわゆる一気飲みの世界ですね。 その中でも、ビールなんて何を飲んでも一緒と思っていた中で、何の知識もないんですけれど、漠然と『ヱビスだけは別格だ』と思ってたんですよ。ヱビスだけは全然違う、と。 出典:Highbury-The Home of Beer- ビールにより興味を持つようになった状態でイギリスに行きました。そこでピルスナービール以外の様々な種類のビールを知り、特にエールビールの世界に取り憑かれていきました。 これはビール好きなら誰もが通る道だと思うんですけど、大手のビールを敬遠するようになるんですよ。珍しいレアなビールを求めて世界中を渡り歩いて、ずっとビールの勉強をしてきて、現在では『クラフトビール』と言われているものにたどり着いたんですね。 出典:Highbury-The Home of Beer- そこまではビールを売る側の人間でした。でもその後、作る側の人間になった時に、ラガービールという物がいかに醸造的に凄いものなのかという”境地”に至りました。 ドイツ・チェコ…いたる”ラガー大国”のビールを勉強していく中で、たどり着いたのが「日本の大手こそ、世界最高のビール醸造技術を持っている」ということかな。とくにラガービールに関しては。という中で、やっぱり自分の好みもそうですし、このビールは世界中誰も真似出来ない。唯一絶対のビールはヱビスだと。 ハイバリーのヱビスは『高流量』が決め手 ヱビスというビールは、ヱビスイーストという、ヱビスにしか使われていないものがあります。他のビールにはない『ヱビス・キャラクター』をひとつあげるなら、このイーストのエステル香ですね。我々は、これを最大限に引き出す努力をしています。 美味しいビールを提供する大前提として、冷蔵保存というのは欠かせないです。我々が特にこだわっているのは、ビールを提供する前に、必ず24時間以上、必ず0度の環境で静置させ、ビールを休ませています。これは全てのラガービール…できればエールビールでもやるべきですね。 そこから先にやることは個々のテイストで、それが正しいかどうかは、お客さんが決めることです。その中で、我々が思うヱビスの最大の特徴であるエステル香を引き出すため、我々はとてつもない流量でビールを注いでるんです。このビールをいっぱい注ぐのに、2秒くらいしかかからないんですね。 ラガービールを高い流量で一気に注ぎ切るために、我々のビールホースは9.5ミリにしているんですよ。通常は内径が5ミリで、我々のはめっちゃ太いんです。高い流量でグラスに『ズバッー』とビールを注ぎ込み、グラスの中で対流を発生させて、エステル香を引き出しています。 ヱビスの日について 『ヱビスの日』というよりも、何よりも賞賛したいのは、100年以上続いているブランドということですね。100年も続けるって、ビールに限らず大変だと思うんですよ。何の根拠もなく100年続くって多分ないでしょう。ヱビスは今年で127年目ですけど、それがいかに凄いことか…それに敬意を評したいです。 ――日本が誇る大手ビールのブランド『ヱビスビール』。大量生産だからといって侮るべからず、ですね!今週末は127周年を記念して、ヱビスの深い味わいを再確認してみてはいかがですか? [文・構成/grape編集部] 出典 HIGHBURY -THE HOME OF BEER- Share Post LINE はてな コメント
2月25日は『ヱビスの日』ってご存知ですか?1890年2月25日に、当時の日本麦酒醸造會社が『惠比壽麦酒』を発売して以来、127年間も続いているビールブランドなんです。
ヱビスビールの魅力とは何なのか…そこで筆者は、新宿御苑にある『HIGHBURY – THE HOME OF BEER –』の店長、安藤耕平さんに話を聞きました。
出典:Highbury-The Home of Beer-
安藤さんは国内のビール専門店で店舗経営を経験後、ビール職人となりイギリスの名門『Thornbridge Brewery』にて修行のため単独渡英したビールのエキスパート。彼の店は、ビールマニアの中で『ヱビスが美味しく飲める店』としても知られています。
ヱビスビールをこよなく愛す安藤さん…その理由に迫りました。
ヱビスは、ビールの世界を『一周回って帰ってきた場所』
元々ビールというものに興味を持つ前から、もちろんビールはよく飲んでいました。当時は、たくさん飲めることがカッコいいんだと…いわゆる一気飲みの世界ですね。
その中でも、ビールなんて何を飲んでも一緒と思っていた中で、何の知識もないんですけれど、漠然と『ヱビスだけは別格だ』と思ってたんですよ。ヱビスだけは全然違う、と。
出典:Highbury-The Home of Beer-
ビールにより興味を持つようになった状態でイギリスに行きました。そこでピルスナービール以外の様々な種類のビールを知り、特にエールビールの世界に取り憑かれていきました。
これはビール好きなら誰もが通る道だと思うんですけど、大手のビールを敬遠するようになるんですよ。珍しいレアなビールを求めて世界中を渡り歩いて、ずっとビールの勉強をしてきて、現在では『クラフトビール』と言われているものにたどり着いたんですね。
出典:Highbury-The Home of Beer-
そこまではビールを売る側の人間でした。でもその後、作る側の人間になった時に、ラガービールという物がいかに醸造的に凄いものなのかという”境地”に至りました。
ドイツ・チェコ…いたる”ラガー大国”のビールを勉強していく中で、たどり着いたのが「日本の大手こそ、世界最高のビール醸造技術を持っている」ということかな。とくにラガービールに関しては。という中で、やっぱり自分の好みもそうですし、このビールは世界中誰も真似出来ない。唯一絶対のビールはヱビスだと。
ハイバリーのヱビスは『高流量』が決め手
ヱビスというビールは、ヱビスイーストという、ヱビスにしか使われていないものがあります。他のビールにはない『ヱビス・キャラクター』をひとつあげるなら、このイーストのエステル香ですね。我々は、これを最大限に引き出す努力をしています。
美味しいビールを提供する大前提として、冷蔵保存というのは欠かせないです。我々が特にこだわっているのは、ビールを提供する前に、必ず24時間以上、必ず0度の環境で静置させ、ビールを休ませています。これは全てのラガービール…できればエールビールでもやるべきですね。
そこから先にやることは個々のテイストで、それが正しいかどうかは、お客さんが決めることです。その中で、我々が思うヱビスの最大の特徴であるエステル香を引き出すため、我々はとてつもない流量でビールを注いでるんです。このビールをいっぱい注ぐのに、2秒くらいしかかからないんですね。
ラガービールを高い流量で一気に注ぎ切るために、我々のビールホースは9.5ミリにしているんですよ。通常は内径が5ミリで、我々のはめっちゃ太いんです。高い流量でグラスに『ズバッー』とビールを注ぎ込み、グラスの中で対流を発生させて、エステル香を引き出しています。
ヱビスの日について
『ヱビスの日』というよりも、何よりも賞賛したいのは、100年以上続いているブランドということですね。100年も続けるって、ビールに限らず大変だと思うんですよ。何の根拠もなく100年続くって多分ないでしょう。ヱビスは今年で127年目ですけど、それがいかに凄いことか…それに敬意を評したいです。
――日本が誇る大手ビールのブランド『ヱビスビール』。大量生産だからといって侮るべからず、ですね!今週末は127周年を記念して、ヱビスの深い味わいを再確認してみてはいかがですか?
[文・構成/grape編集部]