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数学の先生が造ったビールが、日本で話題に 醸造を始めたきっかけに仰天!

By - grape編集部  公開:  更新:

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小さな規模で、職人が丁寧に造るビールを『クラフトビール』と呼びます。ひそかに楽しまれていた『クラフトビール』は、いまやブームとも呼べる存在に。

ブームをけん引しているビールメーカーの1つが、『ミッケラー』。『ミッケラー』のクラフトビールは、創業から10年足らずで、世界40か国で楽しまれるまでになりました。

創業のきっかけは「安いビールが飲みたかったから」

『ミッケラー』ビールがうまれたのは、デンマーク。あまりビールというイメージはない国ですが、デンマークの『意外な環境』こそが、創業者のビール造りに火をつけたのだとか。

驚きの創業秘話を、ミッケラートウキョウ代表取締役のハミルトンさんが語ってくれました。

創業者のミッケルは、もともと学校で数学と物理を教えていました。しかしデンマークだとビールが高いので「自分で作れば安く上がる」と思って醸造を始めたんです。

なんと、節約のためにビール造りをするとは、大胆な発想!ミッケル氏は、コペンハーゲンにある自宅のキッチンで、ホップやモルトなどを研究し始めました。

その成果をビアフェスなどに出展すると、いままでにない味わいが評価され、またたく間に世界中のビール愛好家に知られるようになりました。

常に新しく刺激的な味覚を追い続けるミッケル氏。2006年の創業以来、800種類のビールを造ってきました。多くのビールは限定版で、樽が空になったら2度と飲めないのだとか。

ミッケルがそのとき興味を持っているものによって、その年のビールが決まるといっても過言ではないです。「毎回全然違う」「ビールのスタイルによって変貌する」これがミッケラーの特徴です。

日本のビール界を、さらに盛り上げたい

世界的知名度を上げたミッケラーは、コペンハーゲン、タイ、サンフランシスコでバーを開店。しかし、ミッケル氏がどこよりも待ち望んでいたのは『ミッケラートウキョウ』でした。

ミッケルは、ビールを造る前から日本が大好きでした。世界のなかでもっともクールな街だと思っています。会うたびに「東京に行きたい」といってくるほどです。

渋谷のディープなエリアに店を構えるミッケラートウキョウ。気軽に飲めるスタンディング形式のバーでは20種類のビールを提供していて、その多くが日本のクラフトビールです。その理由について、ハミルトンさんはこう語ります。

このバーには、デザインが好きだったりデンマークに興味がある人が多く来ます。ビール好きだけが集まるわけではないんですね。「クラフトビールを飲むのは初めて」という人を、ビールの世界に招待したいと思っています。

一方で、海外からの旅行者は「ミッケラーを知っていても、日本のビールはしらない」という人が多いので、そういう方々には日本のクラフトビールも積極的に紹介しています。

クラフトビールが日本でもっともっと盛り上がって欲しい。それに少しでも貢献できるように頑張ります。

3か国のクラフトビールを『飲み比べ』できるイベントにも出展

ミッケラーをはじめとする、3か国のクラフトビールが2017年7月15・16日の2日間、日比谷に集結します。

『metropolitana MARKET -BBQ BEER PARTY-』ではデンマーク、アメリカ、日本で醸造された、選りすぐりのビールを飲むことができます。ミッケラーが提供するのはグルテンフリーのビール、『I Wish』。それをイベントに先駆け試飲をしました。

アルコール度数は5.5%と、一般的なビールと変わらないのですが、口に入れた瞬間、ホップ特有の複雑な苦みが広がります。飲み込んで時間がたつにつれ、隠れていたフルーティーな味が、少しだけ姿を現すのが特徴的でした。

ハミルトンさんは、「イベントを通じて他のメーカーのビールにも触れて欲しい」といいます。

普通のビール祭りは、出展しているビールの種類が多すぎて、何を飲んでいるのか分からなくなってしまうことがあるのですが、今回のイベントは3種類のクオリティの高いブルワリーが参加しています。

ビールの懐の深さを、このイベントでじっくり味わって欲しいです。

metropolitana MARKET -BBQ BEER PARTY-

開催日時:2017年7月15日(土)、7月16日(日)12:00〜20:00
開催場所:日比谷シャンテ横『合歓の広場』東京都千代田区有楽町1ー2ー2


[文・構成/grape編集部]

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