「ハイビームで街中を走ってる車って、迷惑だよね」 その考え、間違ってますよ!
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- 出典
- 警察庁
皆さんは夜、運転する時に、ライトは『ロービーム』にしていますか。それとも『ハイビーム』で走っていますか。
一般的に、車で市街地を走る時には『ロービーム』、山道など人や対向車がいない時には『ハイビーム』を使うといわれていました。
しかし、最近ではこの使い分けが少しずつ変わってきているようです…。
警察庁の交通事故に関する発表では?
警察庁は、2017年9月に「平成29年上半期における交通死亡事故の特徴等について」を発表しました。
交通事故、特に死亡事故の特徴についてまとめられた資料には、チャイルドシートの有無による死亡事故の発生率などが細かにまとめられています。
この中で、薄暮(夕方)や夜間における死亡事故については、次のように分析されています。
ここでいう上向き点灯とは、俗にいう『ハイビーム』のこと。
つまり、「自動車対歩行者の死亡事故の約56%は、車が『ハイビーム』で走行していれば回避できた可能性が高い」というのです。
「車と歩行者の衝突事故」と考えた場合、場所は山道というよりも、市街地と考えるのが自然です。
しかし、市街地を『ハイビーム』で走行している車に対し、「まぶしい」「迷惑だ」と考える人も多いでしょう。実際、警察庁の発表に対し、ネット上にはさまざまな意見が寄せられています。
●市街地を『ハイビーム』で走行することに否定的な意見
もちろん、安全が最優先であることはいうまでもありません。
安全性が確保されるのであれば、市街地でも積極的に『ハイビーム』を使用すべきという意見も多くありました。
●市街地を『ハイビーム』で走行することに肯定的な意見
警察庁は同じ発表の中で「今後の対策」として、『ハイビーム』を次のように使うことを励行しています。
簡単にいうと、次のように使い分けたほうが安全だということ。
通常走行時
⇒上向き点灯(ハイビーム)にする。
対向車・先行車がいる時のみ
⇒下向き点灯(ロービーム)にする。
こまめに『ハイビーム』と『ロービーム』を切り替えなければならないことに、「面倒だ」と感じる人もいるでしょう。しかし、『ハイビーム』で走行していれば回避できた死亡事故が50%以上もあったという事実は軽視できません。
安全に走行するためにも、『ハイビーム』と『ロービーム』の使い分けについて、改めて意識する必要がありそうです。
[文・構成/grape編集部]