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「4月1日生まれが、1つ上の学年になる理由」 答えに衝撃を受けた

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

4月1日生まれが、1つ上の学年になるのはなぜか。

この問いにすぐに答えられる人は、どれほどいるのでしょうか。

日本の学校において、4月1日は新しく『年度』が始まる日。そう考えると、4月1日から翌年の3月31日生まれの子どもで、一学年が構成されるのが当然のように思えます。

しかし、実際は、4月2日から翌年の4月1日までで構成されています。なぜ、4月1日生まれだけが、1つ上の学年に含まれるのでしょうか。

2019年3月22日放送のバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)で、この謎が取り上げられました。

『いつ年をとるのか』は、法律で決まっている

疑問に答えたのは、立正大学法学部の長島弘准教授。4月1日生まれが1つ上の学年に含められる理由を、こう説明しています。

「小学校1年生は、満6歳から入学することになってますけども、『いつ満6歳になるのか』っていうのがポイントになるんですね。日本では『いつ年をとるのか』が法律で決められています」

チコちゃんに叱られる! ーより引用

日本の法律では、誕生日の前日の最後の瞬間に年をとることが決まっています。

つまり、誕生日前日の23時59分から24時00時になる瞬間に、私たちは年をとっているのです。

そして、この法律が学年の違いにどのように関係してくるかというと…。

「4月1日生まれの人が年をとるのは、3月31日の23時59分59秒999999…と、その最後の最後の瞬間に年をとるのです。その瞬間は、あくまで3月31日。そして、学校教育法で、満6歳になった次の日以降の最初の4月1日から学校へ行きましょうと、決まっています」

チコちゃんに叱られる! ーより引用

なぜ、誕生日の前日の最後の瞬間に年をとるのか?

ここで、新たな疑問が出てきます。それは「なぜ、前日の最後の瞬間に年をとるのか」という点。

そこには2月29日生まれの存在が大きく関係していました。

誕生日の当日に年をとることにすると、4年に1度だけある『2月29日』に生まれた人は、4年に1度しか年を取れないことになってしまいます。

そこで、この問題を解消するために、注目されたのが2月28日。

うるう年と違い、毎年ある2月28日の最後の瞬間に年をとることにすれば、2月29日生まれの人も毎年同じように年を重ねていくことができるというわけです。

その上で、長島准教授は、4月1日生まれが1つ上の学年に含められる理由について、改めてこう説明しています。

「そういう意味では、2月29日生まれの人のために、4月1日生まれの人が、上の学年になることになったといえるかもしれませんね」

チコちゃんに叱られる! ーより引用

4月1日生まれの子どもを持つ親であっても、なぜ我が子が1つ上の学年に含まれるのかまで気にしている人は多くないはず。

そもそも、4月1日と4月2日では学年が異なることを、今回の放送で初めて知った人も多かったようです。

放送終了後には、驚きの声がネット上に散見されました。

・すべてはうるう年によるものなのか…!

・そもそも4月1日が1つ上の学年に含まれるなんて知らなかった。

・4月1日生まれの人たちは、この事実を知っているのだろうか。

当たり前に誕生日を迎え、当たり前のように新年度を迎える…『当たり前』だと感じていることを、私たちは深く知ろうとしりません。

しかし、そんな『当たり前』にこそ新鮮な発見が隠れているのかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
チコちゃんに叱られる!

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