インドネシアの小さな村にある汚れた池 大人気のインスタスポットに変身
公開: 更新:
ダイコンは「すりおろしません」 裏技に「コレすごい」「なめらかだ」大量のダイコンおろしを作ると、腕や指が痛くなってしまいがち。そのため作るのが面倒だと感じる人も多いでしょう。『おろし金でおろす』方法以外で、ふんわりなめらかなダイコンおろしを大量に作れる方法を紹介します。
ラップが料理に溶けたら、食べても大丈夫? 旭化成の回答に「そうだったのか」料理にラップをかけてレンジ加熱した際に、ラップが溶けてしまったことはないでしょうか。この場合、料理に影響はないのか気になりますよね。『サランラップ®』を販売する、旭化成ホームプロダクツ株式会社(以下、旭化成ホー...
今や世界中で大人気のInstagram。見栄えのする写真、いわゆる『インスタ映え』する写真を撮って共有することが楽しみという人も多いことでしょう。
インドネシアに、そんなInstagramに救われた、小さな村があります。
中部ジャワ州にあるポンゴック村。その村にある『ウンブル・ポンゴック』という池に、世界中から観光客が訪れているのです。
理由は池の水の透明度の高さ。海外メディア『Oddity Central』によると、池の大きさはわずか20m×50mで、40か所の水源地から常にきれいな水が注ぎ込んでいるため、池の中は驚きの透明度を誇ります。
水中にはコイなどたくさんの魚が泳ぎ、まるで水族館のよう。そしてその美しい池の中で『水中写真』が撮れるのです。
貧しい村を救った『インスタ映えの池』
今では世界中から多くの人たちがやってくるようになったポンゴック村ですが、15年前はとても貧しい村でした。住民が入浴や洗濯に使っていたという『ウンブル・ポンゴック』の池は生活排水で汚れ、汚水溜めのようだったといいます。また失業率も高く、村民の生活はとても苦しかったのだとか。
そんな村を変えたのが2006年に就任したJunaedi Mulyono村長。彼はポンゴックに観光客を呼ぶために、村から数10㎞も離れた都市の大学から学生たちを呼び、村の復興アイディアを考えてもらうことにしました。
そこで出てきた案が池をきれいにすること。そのために村で事業を立ち上げ、将来の配当を約束して住民から出資者を募ることにします。
しかし当初は住民たちはあまり乗り気ではなく、約700世帯のうち出資したのは430世帯だったそう。ところが池の水の清浄化が進み、観光客が訪れるようになると、出資者は次第に増えていったといいます。
生まれ変わった『ウンブル・ポンゴック』はシュノーケリングやダイビングなどができるウォーターアクティビティ施設として人気のスポットに。中でも1番の人気は水中写真の撮影だということです。
今では『ウンブル・ポンゴック』には毎週、何千人もの人たちが訪れています。
海外メディア『South China Morning Post』の調査では、2005年のポンゴック村の歳入は約8千万ルピア(約61万円)でした。それが2019年は約140億ルピアと日本円で1億円を超えるほどに!
その結果、ポンゴック村はインドネシアでもっとも裕福な村トップ10に入り、村民の失業率もほぼゼロとなりました。
貧しい村の汚れた池から、世界中の人たちが集まる人気の観光スポットへと変貌をとげた『ウンブル・ポンゴック』。
ここでしか撮れないユニークな水中写真は、一生の記念になりそうですね!
[文・構成/grape編集部]