「患者の気持ち考えて」「なにがダメなのか」 厚労省ポスターに、賛否の声
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※写真はイメージ

弁護士「禁止する法律はありません、しかし…」 意外と知らない交通違反とは本記事では、意外と知られていないサンダルでの運転について、違反になり得るケースやサンダルの種類について、解説しています。

廃棄される予定の5万個を救った? パンを焼かない『夜のパン屋さん』の活動とは優しく、甘い香りをただよわせる、ベーカリー。ベーカリーには、焼き立てのおいしいパンをすぐに客に食べてもらえるという魅力があります。一方で、売れ残ってしまったら、廃棄せざるを得ないという問題も抱えているとか。そんな問題を解決するために、立ち上がったのが、『夜のパン屋さん』でした。
- 出典
- 産経ニュース
人生の最終段階でどのような医療やケアを望むか、事前に家族や医師と話し合っておく取り組み、『人生会議』を進めている厚生労働省(以下厚労省)。
厚労省は『人生会議』を啓発するポスターを制作し、各自治体への発送を予定していました。しかし、がん患者団体の抗議文などから批判を受けて2019年11月26日に発送中止を発表。
産経ニュースによると、発送中止となったポスターは吉本興業に委託して作成し、25日に公表したばかりだったといいます。
ポスターでは、お笑いタレントの小籔千豊さんが病院のベッドに横たわり「まてまてまて俺の人生これで終わり?」「大事なこと何にも伝えてなかったわ」など家族との事前の話し合いが不十分だったことをユーモアを交えて嘆く内容になっています。
ネット上では、ポスターに対して賛否両論の意見が寄せられました。
【否定的な声】
・治療をしている患者やその家族のことを考えたのかな。配慮が足りない。
・大事なことを書いてるとは思う。だからこそ「おふざけ」は絶対ダメ。
・家族で話し合いは必要。ただ、この不快なポスターでは「大事なこと何にも伝えてない」。
【肯定的な声】
・内容は決して悪くない。この表情がミスマッチなだけでは…。
・何がダメなのかが分からない。生前の整理は絶対に必要なこと。
・当たり障りのないポスターならみんな素通りするからね。バランスって難しい。
今回のポスターは、メッセージ性の強い内容だったからこそ、見る人によってさまざまな受け止め方があったのでしょう。
いくら大事なメッセージだったとしても、それを伝える段階で解釈の食い違いが生じてしまうのはもったいないことです。
「いろいろな立場の人の気持ちを配慮しながら伝える」という表現の難しさを、考えさせられますね。
[文・構成/grape編集部]