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神奈川県医師会の『呼びかけ』に共感の声 「素晴らしい」「多くの人が知るべき」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)によって世界的に影響が出ています。

日本でも学校が臨時休校になったり、自宅勤務になる人が続出したりと、多くの変化が起こりました。

連日テレビ番組やネットでは新たな感染者の数が報じられ、不安を感じている人は少なくないでしょう。

神奈川県医師会のメッセージが話題に

同月3日、公益社団法人神奈川県医師会はウェブサイトで神奈川県民に向けたメッセージを公開。

神奈川県民に限らずすべての人にとって重要なことが書かれたその内容はネットで拡散され、反響が上がりました。

◆侮らないで◆

連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げています。だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。

爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。若い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。

しかし現実は違います。若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。現実を見つめてください。

もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しいはずです。

そして、亡くなった人にうつしたあなたが、入院せずに軽度ですんでも本当に喜べるでしょうか。不用意に動き回るということは、その可能性を増やしてしまうことなのです。

今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解してください。出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大切に考えてください。

公益社団法人神奈川県医師会 ーより引用

コロナウイルスの恐ろしさと、外出しないことの重要さを説いた神奈川県医師会。

日本では報道や海外からの警告に対し、「大げさに不安をあおりすぎではないか」「騒ぎすぎだろう」といった声も上がっています。

そういった人たちに向けて、神奈川県医師会は「今は我慢する時と理解してほしい」と呼びかけました。

また、テレビ番組でコロナウイルスが扱われることについて、このように意見を述べています。

◆ごまかされないで◆

この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです。過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります。

そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。

視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。

実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。

危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。

第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。

出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。

公益社団法人神奈川県医師会 ーより引用

ほかにも、コロナウイルスの検査の感度はせいぜい70%程度であり、すり抜けてしまう感染者が存在することや、加速している病床不足、医療従事者への差別や偏見の撲滅について、神奈川県医師会は訴えかけています。

最後は、多くの人に向けてこのように語りかけました。

◆一緒に戦いましょう◆

もう少し、もう少し我慢して下さい。四週間、何か月いや一年以上になるかもしれません。

病と闘って生きていたいと、つらい治療と闘っている患者さんもいます。生きていることだけでも幸せなのだと、ぜひ、ぜひ思ってください。

安易に外出して、密集、密閉、密接のところには絶対行かないでください。あなたの行動が、新しい患者さんを作ってしまうかもしれません。

お願いします。私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っています。お願いします。皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください。

戦いは、長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう。

公益社団法人神奈川県医師会 ーより引用

感染者や周囲の人たちを守るため、自身も感染するリスクを負いながら医療従事者たちは戦っています。

私たちが外出を控えたり、手洗いうがいなどで自衛したりすることによって、医療従事者を守ることもできるのです。

「一緒に戦いましょう」という呼びかけは拡散され、多くの人から共感する声が上がっています。

・自分たちも「一緒に戦う」という意思を持たなくては。協力して医療崩壊を防ごう。

・とても分かりやすく書かれていて素晴らしい!多くの人に読んでほしい文章。

・いわれてみれば、新型なんだから専門家はまだ存在しないよね。ハッとさせられた。

緊急時は不安やストレスで心が追い詰められ、焦ったり攻撃的になったりしてしまいがちです。

「自分の行動は誰かの生死に影響するかもしれない」という意識を持っていたいですね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
公益社団法人神奈川県医師会

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