暴動が起きた町を1人で掃除した高校生 その後、次々とご褒美がやってきた
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警察の黒人への暴力に抗議する人たちによるプロテスト『Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)』。抗議デモは2020年6月15日現在、アメリカだけでなく世界各国に広がっています。
また平和的なデモとは別に、一部では暴動や略奪が起こり、問題となっています。
ニューヨーク州バッファローでも同年5月31日に、暴徒化した人たちによって商店などが荒らされる被害がありました。
この地域に住む高校3年生のアントニオ・グウィン・ジュニアさんは映像で暴動の様子を見て、自分の住む町が荒らされていることに嫌な気持ちになったのだそう。
何とかしないと。
そう思った彼はすぐにホウキとチリトリ、たくさんのゴミ袋を持って暴動のあった現場に向かいます。
時刻は深夜2時。その時間からアントニオさんはなんと1人で道路に散乱したガラスやゴミなどを掃除し始めたのです。
午前8時頃にほかの人たちが掃除にやってきた時には、すでにほとんどのゴミはアントニオさんによって片付けられていたということです。
海外メディア『TODAY』によると、その場を通りかかった女性がアントニオさんに声をかけ、彼が1人で掃除をしていたことを知り、彼の写真を撮りました。
その後、彼の善行はSNSや地元のメディアで紹介され、拡散されます。
するとアントニオさんのことを知ったマット・ブロックさんが、所有していたスポーツカー、2004年型のマスタングを彼にプレゼントすることにしたのです。
赤いマスタングは偶然にも、他界したアントニオさんの母親が乗っていた車と同じだったのだそう。
さらに親切の連鎖は続きます。次は保険会社がアントニオさんの自動車保険代を1年間支払ってあげることを申し出ます。
さらに今度はアントニオさんが進学を希望している大学が、彼に4年間の全額奨学金を与えることを申し出たのです!
アントニオさんの行いを知った人たちからは多くの称賛のコメントが寄せられています。
・君のような人を世界はもっと必要としている。
・すべてのアメリカ人の手本となってくれてありがとう。
・お母さんはあなたのことを誇らしく思っているはず。
アントニオさんは次々と寄せられた見知らぬ人たちからの好意に「現実だと思えません。まるで映画のようです」と語っています。
彼は暴動が起きた後の町を深夜2時から約10時間、休みなしに掃除し続けたといいます。
暴徒に荒らされた場所では地域の住民たちがボランティアで掃除をしている姿が見られますが、みんなが眠っている夜中にたった1人で掃除をするなんて、なかなかできることではありません。
いい行いは必ず誰かが見ているものです。アントニオさんはこれからもその美しい精神と行動力で明るい未来を切り開いていくことでしょう。
[文・構成/grape編集部]