ゴマモンガラって知ってる? 『海のギャング』と呼ばれ、6~8月の産卵期は特に危険!
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シュノーケリングやダイビングなどを楽しんでいる時、注意しなければならない危険生物に『ゴマモンガラ』という魚がいます。
ゴマモンガラは強靭な歯を持っており、サンゴや貝類などを噛み砕いてしまう力と攻撃性から、ダイバーの間では『破壊王』『海のギャング』と呼ばれることも。
そんなゴマモンガラの危険性や生息地、食べ方や、かわいいとウワサの幼魚の写真など、さまざまな情報を紹介します!
ゴマモンガラの生息地は? 産卵期は特に危険
ゴマモンガラはフグ目モンガラカワハギ科に分類される魚で、英語では『Triggerfish(トリガーフィッシュ)』と呼ばれています。
生息地は熱帯海域。日本では神奈川県から南の海に広く生息し、多くの観光客が訪れる沖縄などでもよく見られるそう。
ゴマモンガラが危険といわれる理由は、その強く鋭い『歯』と『攻撃性』です。
ゴマモンガラの歯
この歯によって噛み砕き、甲殻類や貝類、サンゴまで食べてしまうといいます。その噛み付く力は、ダイバースーツの上からでも傷が残ってしまうほど強いのだとか。
特に産卵期である6~8月頃は警戒心が強く、近寄るものには積極的かつしつこく攻撃をしかけてくるようで、そうと知らない人が被害にあってしまうことも。
ゴマモンガラを見かけた場合は、近寄らず速やかに立ち去ることが被害にあわない唯一の方法だそうです。
ダイバーの中には「サメよりゴマモンガラのほうが怖い」という人も少なくないようで、その事実がゴマモンガラの恐ろしさを物語っています。
ゴマモンガラの幼魚がかわいい!
恐ろしいゴマモンガラですが、その幼魚が「かわいい!」と一部で人気です。
ゴマモンガラの幼魚は、白い肌にまるでゴマのような斑点があるのが特徴。
ゴマモンガラの幼魚と成魚の見た目をくらべ「どうしてこんなにかわいい子が、大きくなるとこわい顔になってしまうのだろう…」と疑問に思う声も上がっていました。
ゴマモンガラは釣りでは楽しみ?
ゴマモンガラは、個体によって体長が75cm以上にもなるので、釣り人にとっては釣りがいのある魚のようです。
ツイッターなどSNS上には、ゴマモンガラと激しい闘いを繰り広げる釣り人の動画もあがっており、その手応えのほどがうかがえます。
※写真はイメージ
ただ、ゴマモンガラは鋭い歯だけでなく、ひれにトゲを持っているので、釣り上げる際にはこちらにも注意が必要です。
ゴマモンガラの食べ方や味は? 刺し身にする人も
ゴマモンガラは、食べるとおいしい魚として一部では知られています。
食べ方は刺し身にする人が多いようで、きれいな白と赤のコントラストが皿にとても映えるのだとか。
刺し身にした場合、味はタンパクで、どちらかというコリコリとした食感を楽しむようです。
また、煮付けや味噌汁にしても、カワハギに似た味わい深いダシが出るといいます。
ただ、ゴマモンガラはウロコが固く皮が厚いため、剥ぐのがとても大変。そのため、慣れている人でも「料理をするのは面倒」と感じる人も多いとのことです。
ダイビングやシュノーケリング中はゴマモンガラに注意
ダイビングやシュノーケリングを行うような美しい海では、ゴマモンガラに出会う可能性があります。
ゴマモンガラは一見すると、ちょっぴり顔の怖い、普通の魚。しかし、うかつに近寄ると大変な目にあってしまいます。
その危険性を頭の隅に置いておくと、レジャーを安全に楽しめそうですね。
[文・構成/grape編集部]