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保護犬を引き取った人が『元飼い主』へあてた手紙 内容に心が震える

By - grape編集部  公開:  更新:

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2011年3月11日、東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。

警察庁によると2020年12月10日時点で、死者数は約1万5千人、行方不明者数は約2500人を超えるといいます。

また、大きな被害を受けたのは人間だけではなく、ペットたちも同じです。

つながった小さな命の物語

震災の被害を受け、営業休止中だった福島県のJR双葉駅。2020年3月14日、9年ぶりにJR常磐線全線の運転が再開されました。

そんな双葉駅で見つけられた1冊のノートが、Twitterで反響を呼んでいます。

はこざき(@hakopu)さんが「どうか元の飼い主さんへ届いてほしい」という思いでのせた内容がこちらです。

震災後、双葉駅前で保護されたワンちゃん(ローズ)を引き取って…3年前に亡くなりました。

生きてる間に連れてきてやりたいと願っていましたが、残念です。

今日、お骨にはなりましたが、やっとふるさとに連れてくることができました。

喜んでいてくれたら嬉しいのですが…。

どこかにいる、ローズの本当の飼い主さん!

ローズを大切にしていましたよ。

そこには、震災で行き場を失った犬『ローズ』を引き取った人から、元の飼い主へのメッセージがつづられていました。

震災後に発生した福島第一原子力発電所事故の影響で、警戒区域に指定されていた双葉駅周辺。そのため、引き取った人はローズが生きている間に双葉町へ行くことが叶わなかったのでしょう。

ローズが亡くなった後も、双葉町に入れるまでローズの遺骨を大切に保管し、「ローズが生きていたことを伝えたい」という思いからこのメッセージを双葉駅に残したのです。

ローズは、きっと元の飼い主へ会いたかったと思いますが、引き取った人の愛情に包まれ残りの犬生を全うしたはずです。

ネット上では投稿に対し、このようなコメントが寄せられました。

・もしかしたら、元の飼い主さんは会いたくても、もう会えない場所にいるのかもしれないですね。もしもそうだったら、今やっとローズと再会することができたかな…。

・素敵な人に引き取ってもらって本当によかった。つらい記憶もあったことでしょう。ローズが来世でずっと幸せであることを祈ります。

・涙がとまりません。どうか元の飼い主さんへ、ローズは幸せに暮らしていたことが伝わってほしいですね。

多くの尊い命が失われた中で、心優しい人の手によってつながれた命の物語。

この小さな奇跡が、どこかでローズを想っている元の飼い主さんへ届くことを祈るばかりです。


[文・構成/grape編集部]

道路標識の写真

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出典
@hakopu警察庁

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