After the Mother Swan died earlier this week, photographer Matthew Raifman captured this incredible photo of the Papa Swan carrying his babies on his back. While we were interviewing him this morning, we got to see it for ourselves ❤️ story on @wbz at noon @EsplanadeBostonhttps://t.co/e2e8YLT9pYpic.twitter.com/yGhFUTWoeo
2021年5月、アメリカのマサチューセッツ州ボストンにある公園内の池で、野生の白鳥のヒナが誕生しました。
公園関係者のエマ・フィーニーさんによると、4月頃に白鳥のつがいが巣を作っていて、その後にメスの白鳥が卵を温めている様子が見られたのだそう。
人々はヒナがかえるのを今か今かと待ちわびながら、白鳥のカップルをそっと見守っていたのです。
こうして誕生したヒナたちは一躍、公園の人気者に。
かわいらしいヒナたちをひと目見ようと、多くの人たちが公園にやってくるようになりました。
母鳥が突然天国へ。すると父鳥は…
しかし悲劇は突然訪れます。ヒナが誕生してからわずか1週間後に、母鳥が死んでしまったのです。
ウェブメディア『The Dodo』によると、白鳥のつがいはヒナが生まれると協力して子育てをするのだそう。
特に最初の数週間は交代でエサを与え、ヒナを守って温め続けるといいます。
公園の関係者たちは、一緒に子育てをするはずの母鳥がいなくなった後の父鳥のことを、とても心配していました。
その数日後、公園を訪れていた写真家のマシュー・レイフマンさんは、目の前に飛び込んできた光景に思わずシャッターを切ります。
白鳥の父親が、ヒナたちを背中に乗せて池を泳いでいたのです。
ヒナたちが落ちないように、羽を持ち上げてヒナを包み込むようにしている父鳥。
エマさんは「この姿を見れば、父鳥が素晴らしい父親だということが分かります。親子は困難を乗り越えてきて、とても強く見えます」と語っています。
突然パートナーを失い、オスの白鳥はどんなに悲しかったことでしょう。
それでもヒナたちが頼りにできるのは父親だけ。悲しんでいる時間などありません。
メスの白鳥の亡き後、シングルファーザーとして子育てに奮闘するオスの白鳥。
強く優しいお父さんの愛情を受けて、きっとヒナたちは立派に成長することでしょう。
[文・構成/grape編集部]