100匹以上のコアラの命を救った元保護犬が名誉な賞を受賞! 「ヒーローだ」
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2019年から2020年にかけて、オーストラリアで大規模な森林火災が発生。この火災は、オーストラリアに生息する貴重な野生動物たちに深刻な影響をもたらしました。
『世界自然保護基金(WWF)』によると、この火災によって6万匹以上のコアラがケガをしたり、命を落としたりしたということです。
100匹以上のコアラの命を救った犬
そんな未曾有の火災が起きていた時、コアラを助けるために活動していた1匹の犬がいます。
元保護犬のベアは、コアラ探知犬として100匹以上のコアラの命を救ったのです。
そして2021年、ベアはその功績が称えられ、『国際動物福祉基金(ifaw)』が選ぶ、英雄的な活動をした動物に贈られる『アニマル・アクション・アワード』を受賞しました。
ベアは優れた嗅覚を使って、コアラの毛の匂いを頼りに、生きているコアラを探し出すように訓練されているのだそう。
通常、コアラは木の上にいるため、ベアはコアラを見つけるとその木の下に静かに伏せるのです。
そうすることでコアラを怖がらせることなく、スタッフにコアラの居場所を知らせることができるのですね。
山火事の現場はベアにとっても安全ではないため、やけどをしないように特別な靴を履いて、煙がくすぶる森林を駆け回りました。
こうしてベアは100匹を超えるコアラの命を救ったのです。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
ベアの『アニマル・アクション・アワード』受賞には、たくさんの祝福の声が上がっています。
・ありがとう、ベア。きみはヒーローだ!
・なんて素晴らしい才能を持った犬なんだ。
・ベアはレジェンドだ。この賞に値するよ。
コアラの探知犬として活躍しているベアは、普段はスタッフたちからペットのようにかわいがられているのだとか。
そんな温かい触れ合いがあってこそ、いざという時に抜群のチームワークが発揮できるのですね。
きっと言葉にはしなくても、ベアに助けられたコアラたちは「ありがとう」と感謝していることでしょう。
[文・構成/grape編集部]