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椎名林檎『ヘルプマーク』類似グッズが謝罪へ 「広まってほしい」「本当に安心した」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2022年10月7日、歌手である椎名林檎さんのリミックスアルバム『百薬の長』が発表。

3種類のグッズが付属した『UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤』のデザインに対し、ネットから問題点を指摘する声が多く上がりました。

それは、カードを入れられるグッズ『諸々券ケース』が、周囲の配慮や援助を必要としている人の所持する『ヘルプマーク』に類似しているという指摘。

『ヘルプマーク』は視覚的に認識されづらい内部障がいなどを持つ人のために、東京都が2012年から配布しているアイテム。

椎名さんのアルバムに付属するグッズも、赤地に白い十字架とハートに近い形をしたリンゴのマークが描かれており、見比べると似ていることが分かります。

リミックスアルバム 「百薬の長」 特設サイト スクリーンショット(現在は削除済み)

※写真はイメージ

ネットからは、「命や健康に関わるものを模倣するのは、あまりにも危険」という声が続出。

今回の件を受け、東京都は販売元のレコード会社に早急の対応を要請しました。

椎名林檎の『ヘルプマーク』類似グッズ、変更が発表

同月18日、リミックスアルバム『百薬の長』のウェブサイトで、グッズデザイン変更の告知が発表。

『ヘルプマーク』の類似点が指摘された『諸々券ケース』に加えて、赤十字マークがプリントされたマスクケースのデザインも変更されるとのことです。

また、販売元であるユニバーサルミュージック合同会社は、今回の騒動についてこのようにコメントを公開しました。

今回の【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】の付属グッズは、内容及びデザインを弊社で企画検討したものです。

そのデザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きましたことなどを踏まえ、このたびの決定に至りました。

ファンの皆様、当該商品をご予約頂いた皆様(*3)、そしてリミックスアルバムの制作に携わって頂いたアーティスト及び関連各位の皆様にご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

そしてヘルプマークをご利用の皆様、その普及に努められている皆様には、ご不安・ご不快な思いを抱かせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。 今後は制作物に対するチェック体制および社員向けのコンプライアンス/倫理教育についても改めて見直し、再発防止につとめてまいります。

UNIVERSAL MUSIC JAPAN ーより引用

騒動によって、ネットでは実際に『ヘルプマーク』を身に着けている人から「『話題のやつだ!』と指をさして笑われた」「椎名林檎さんのグッズと間違えられた」といった体験談も上がっています。

先述したように、『ヘルプマーク』は視覚的に分からない内部障がいなどを持つ人が、周囲に理解と協力を求めるためのもの。緊急時には、命にかかわることもあるでしょう。

多くの人が、グッズのデザインが変更されたことに胸をなでおろすと同時に、『ヘルプマーク』の認知がさらに進むことを願ったようです。


[文・構成/grape編集部]

出典
UNIVERSAL MUSIC JAPAN

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