洗顔料に含まれる『ツブツブ』が危ない!世界が製造の禁止に乗り出す! By - grape編集部 公開:2016-01-30 更新:2018-05-24 コスメ環境問題 Share Post LINE はてな コメント マイクロビーズ(細かい粒子)が鼻の黒ずみ、毛穴の奥の汚れまで落としてくれると、人気になったスクラブ洗顔料。 しかし、このマイクロビーズ、実は環境にも人体にも危険な物質だと言われています。そのため今後、世界的に姿を消すかもしれません。 マイクロビーズって? マイクロビーズ(以下ビーズ)とは、プラスチック粒子のこと。日本では洗顔料に限らず、歯磨き粉や化粧品にも使われています。 マイクロビーズの大きさは1mm以下で、消費者のバスルームや洗面所から下水処理施設のフィルターを通過して川や湖、海に、毎年何百万トンも流れ込んでいる。 mynewsjapan ーより引用 メーカーによっては、スクラブ洗顔料一本に33万個ものビーズが入っているのだとか。 原料は、石油化学製品のポリエチレンやポリプロピレンなどが、多く使われているようです。※中には、植物性のスクラブもあります。 なんで危険なの? ビーズはプラスチック製品なので、水に溶けることはありません。洗顔後、水と一緒に下水に流されますが、粒が小さいため下水処理施設のフィルターを簡単に通り抜けてしまいます。 そして、十分に処理されないまま、海や川、湖などに流れることに。 アメリカの市民団体が調査したところ、五大湖の一部では微細なプラスチックが1平方キロ当たり、60万粒も見つかったそうです。 さらに困ったことに、これらのビーズはある特性を持っています。 マイクロビーズは殺虫剤など化学物質がつきやすく、マイクロビーズを食べた魚が体内に有害物質を蓄積する恐れがあり、食物連鎖で環境全体を汚染し、人間にも深刻な影響を与えるリスクがある。 mynewsjapan ーより引用 世界的な動き こうした環境破壊、人体への影響などを考えて2014年には、米国がビーズに対して規則法案を提出。 ニューヨーク州政府は2月、マイクロビーズを使った製品の販売を禁じる法案の提出を発表した。カリフォルニア州でも提出済みで、ほか数州で準備が進む。 日本経済新聞 ーより引用 欧米の化粧メーカーも自主規制などを発表していました。 そして、2015年12月28日。米国が「マイクロビーズ除去海域法」という、ビーズの製造、輸入を禁止する法律を成立。この法律は2017年から適用され、さらに1年後、2018年6月には販売も全面禁止になるとのこと。 日本にはまだこうした法律はできていませんが、米国などの影響を受け、同様に製造や輸入、販売が禁止される可能性が高まりつつあります。 化粧品業界がマイクロビーズに変わる製品を作るには、それ相応のコストがかかることになります。しかし、環境のためにも、人間のためにも、企業と国が一丸となって進めていってほしいですね。 出典 日本経済新聞/mynewsjapan Share Post LINE はてな コメント
マイクロビーズ(細かい粒子)が鼻の黒ずみ、毛穴の奥の汚れまで落としてくれると、人気になったスクラブ洗顔料。
しかし、このマイクロビーズ、実は環境にも人体にも危険な物質だと言われています。そのため今後、世界的に姿を消すかもしれません。
マイクロビーズって?
マイクロビーズ(以下ビーズ)とは、プラスチック粒子のこと。日本では洗顔料に限らず、歯磨き粉や化粧品にも使われています。
メーカーによっては、スクラブ洗顔料一本に33万個ものビーズが入っているのだとか。
原料は、石油化学製品のポリエチレンやポリプロピレンなどが、多く使われているようです。※中には、植物性のスクラブもあります。
なんで危険なの?
ビーズはプラスチック製品なので、水に溶けることはありません。洗顔後、水と一緒に下水に流されますが、粒が小さいため下水処理施設のフィルターを簡単に通り抜けてしまいます。
そして、十分に処理されないまま、海や川、湖などに流れることに。
アメリカの市民団体が調査したところ、五大湖の一部では微細なプラスチックが1平方キロ当たり、60万粒も見つかったそうです。
さらに困ったことに、これらのビーズはある特性を持っています。
世界的な動き
こうした環境破壊、人体への影響などを考えて2014年には、米国がビーズに対して規則法案を提出。
欧米の化粧メーカーも自主規制などを発表していました。
そして、2015年12月28日。米国が「マイクロビーズ除去海域法」という、ビーズの製造、輸入を禁止する法律を成立。この法律は2017年から適用され、さらに1年後、2018年6月には販売も全面禁止になるとのこと。
日本にはまだこうした法律はできていませんが、米国などの影響を受け、同様に製造や輸入、販売が禁止される可能性が高まりつつあります。
化粧品業界がマイクロビーズに変わる製品を作るには、それ相応のコストがかかることになります。しかし、環境のためにも、人間のためにも、企業と国が一丸となって進めていってほしいですね。