栄養面でも優れている『夏茄子』の季節 茄子は秋になると一層おいしくなる
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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
夏茄子は元気をくれる
夏野菜のおいしい季節ですねぇ…。中でも夏茄子は、栄養面でも優れもの。そんな所を調べて参りました。
夏野菜の中でも夏茄子は、身がしっかり詰まっていて、皮が厚く、食べ応えがあってお勧めの食材です。
そして茄子は、栄養面でも優れものでした。カリウムや、ポリフェノール、食物繊維が豊富に含まれていまして、その殆どが『不溶性食物繊維』なんですねぇ。ですから腸内で水を含んで腸を刺激することで排便を促進すると言われています。
夏茄子の事をちょっと勉強しただけで、スーパーに行っても、野菜売り場で茄子は一際輝いて見えるので不思議なものですね。
茄子というと、火を通す野菜と思われがちですが、生も結構いけますよね。茄子を食べ易い大きさに切って、オリーブオイルをひと回しかけ、お好きな塩、あるいはお醤油をかけても良いでしょうかね。
オリーブオイルに含まれている『オレイン酸』には、腸を刺激する働きがあるので、茄子を組み合わせることで、さらに、腸内効果が期待できます。
ところで茄子は、秋になると一層おいしくなると言われていますが、その事実を思いもしない表現でご紹介しますね。
まず、何故か子供のころから覚えていた言葉なんですが、一時代前の農家での姑と嫁の立場を表している捨て台詞かもしれません。
「秋茄子は嫁に食わすな」という姑さんの言葉です。それほど、秋茄子は美味しかったのでしょうね。
「秋茄子は嫁に食わすな」。秋茄子一つで時代背景も判る鋭い言葉ですねぇ。そんな事で今回は茄子今昔物語で失礼致しました。
<2023年8月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2023年現在、アナウンサー生活65年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。