とにもかくにもフィルター掃除! 三菱電機に聞いた『エアコンのお手入れ方法』
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厳しい残暑が続いている2023年9月。まだまだエアコンをフル稼働している人も多いのではないでしょうか。
エアコンを酷使する季節は、お手入れをすることも大切です。そこで、エアコンの正しいお手入れの方法を、大手総合電機メーカーの三菱電機株式会社(以下、三菱電機)に取材しました。
正しいエアコンのお手入れ方法とは
エアコンのお手入れでは、ごみやほこりを受け止めるフィルターの掃除が第一です。三菱電機に聞いたところ、フィルター掃除は「2週間に一度行うことを推奨している」とのこと。
エアコンの機種によっては、『お手入れランプ』『お掃除ランプ』によって掃除のタイミングを教えてくれます。これらのランプが点灯したら、お手入れを行いましょう。
フィルターのお手入れ方法
フィルター掃除は、まずエアコンのスイッチを切り、電源ケーブルをコンセントから外します。次にエアコンの外扉を開けてフィルターを取り外しましょう。
取り外したフィルターのほこりを掃除機で吸い取るか、水洗いをして日陰でよく乾かします。この時、以下の点に注意してください。
【フィルター掃除の注意点】
1.ブラシやたわしでこすらない。
2.汚れがひどい時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯ですすぐ。
3.直射日光や火にあてて乾かさない。
4.変形することがあるので、約50度以上の熱い湯で洗わない。
フィルターが完全に乾いたら、元の位置に戻して、確実にセットしてください。
フィルターをセットし終わったら、外扉を閉めて、電源ケーブルをコンセントに差し、電源を入れます。
リセット機能がある機種はリセットを行います。リセットは、本体の室内機で行なう場合と、リモコンで行なう場合があります。
中には『リセットが不要』という機種もあるので、エアコンの取り扱い説明書で確認してください。
エアコンのお手入れで注意すべきポイントを三菱電機に聞いたところ、「機種によって、取り外しができる部分やお手入れ方法が異なるため、お客さま独自での分解はなさらないでください」とのことでした。
※写真はイメージ
エアコン内部の洗浄は専門業者に依頼しよう!
エアコンのお手入れでNGなことについて、三菱電機に聞いたところ、「エアコンの内部洗浄は、高い専門知識を有する業者に依頼してください」とのこと。さらに、内部洗浄は以下のような注意点があるそうです。
内部洗浄は、熱交換器などの汚れを除去する方法が一般的ですが、使用する洗浄剤の選定・取り扱い・処理に高い専門性が必要です。
正しい洗浄剤の選定と洗浄方法で行わないと、内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障などを引き起こすことがあります。
もし、誤った洗浄剤の選定・使用方法で内部洗浄を行うと、エアコン内部に残った洗浄剤で、樹脂部品の破損・電気部品の絶縁不良などが発生し、室内機からの水漏れやエアコン自体が運転できない故障となります。最悪の場合は、発煙・発火につながる恐れがあります。
家庭でのエアコンのお手入れは、あくまでもフィルター掃除といったことにとどめ、内部洗浄は専門業者にお願いするのがいいでしょう。
エアコン内部を自分で掃除する危険性については、三菱電機のウェブサイトも参考にしてください。
エアコン内部の洗浄について
夏が過ぎてもエアコンをお手入れしよう!
盛夏が過ぎてもエアコンのお手入れを行うのがお勧めです。
三菱電機によると、「夏にフル回転しているエアコンの内部はカビが成長しやすい環境になるので、あまりエアコンを使わない秋にお手入れしておくのがいい」とのこと。
実は、夏の冷房運転の後、エアコンの内部はまるでお風呂のような多湿状態になります。
冷房中に冷えて結露した水が内部の熱交換器や、水受けの役割を果たすドレンパンに残り、湿度85%以上という、カビの繁殖に最適な環境となります。
※クリックすると画像が拡大します
夏はこの多湿状態が続いて、カビが発生しやすく、使用頻度の減る秋になってもしばらくは安心できないということです。
カビは嫌なにおいの発生源にもなり、エアコンの運転の妨げにもなります。
カビを抑えるためには、乾燥させるのが効果的。そのため、秋口のお手入れは『送風運転』がお勧めで、以下の手順で行うといいそうです。
【秋口にお勧めのお手入れ】
1.『送風運転』を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させる。
2.熱交換器、ファン、通風路、フラップなど、汚れている場所をお手入れする。
3.エアフィルターなどのお手入れをする。
ちなみに、エアコンの機種によっては『内部クリーン』という機能があるので、これを利用するのもお勧めです。
また、繰り返しになりますが、エアコンのお手入れの際は、くれぐれも取扱説明書に従って行いましょう。
お手入れを適切に行うのが長く快適にエアコンを使うためのコツ!2週間に一度はフィルターの掃除を行い、秋口のお手入れも忘れずに行ってくださいね。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]