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カーテンのカビ取り方法4選! 原因や2つの予防法を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

「カーテンのカビ取りをしたいけど、方法が分からない」「カビ取りに使うアイテムや手順はどうすれば?」などの悩みを持つ人はいるでしょう。

カーテンは衣類よりもサイズが大きく、カビの除去方法や洗い方に困りがち。また、カーテンにカビが生えると見た目だけでなく、健康に悪影響をおよぼすおそれもあります。

本記事では、カーテンのカビを取る方法を紹介します。カビが生える原因や予防策も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

カーテンにカビが発生する2つの原因

窓ガラスに溜まった結露の写真

「なんだか、カーテンに変な模様が付いているような…」と気が付いて、その正体がカビだったという経験はありませんか。

カーテンにカビが生えて悩んでいる場合は、なぜカビが発生するのかを知ることが重要です。

室内の湿度が高かったり、カーテンに汚れが付着していたりすると、カビが生える原因になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

室内の湿度が高い

室内の湿度が高いと、カーテンにカビが生えやすくなります。カビは湿気が高い環境を好むため、湿度が60%を超えたら要注意です。

湿度が高く、外気によって冷やされた窓に暖かい空気が当たると、結露が発生します。この結露がカーテンに触れ、濡れたまま放置されるとカビが繁殖するのです。

また、カビの胞子は空気中を漂っているので、カーテンに付着する可能性があります。濡れたカーテンはカビの胞子が付着しやすく、繁殖を加速させてしまうことも。

湿度が高くなりがちな梅雨だけでなく、冬などの乾燥する時期も注意しましょう。加湿器や洗濯物の部屋干しなどによって、室内の湿度が高まる場合があるためです。

カーテンのカビ対策として、定期的に換気をするなど、部屋の湿度を調整してみてください。

カーテンに汚れが付着している

カーテンには皮脂やホコリなどが付着しやすく、汚れが残っているとカビ発生の原因になります。

汚れはカビの養分になるため、カーテンに汚れが付いていると、繁殖しやすくなるのです。

カーテンのカビが気になる場合は、部屋の湿度に加えて、汚れが付着していないかどうかも確認してみましょう。

カーテンのカビ取り前に確認したい3項目

品質表示タグの写真

カーテンのカビを取る際は、洗濯表示を確認してください。多くの場合、カーテンの裏地上部または下部を探せば見つかるでしょう。

洗濯表示の種類によって対処方法が異なりますが、ここでは以下の3項目について解説します。

  • 洗濯
  • 漂白
  • 乾燥

カビを除去し、カーテンを長く使うために必要な知識です。一つひとつチェックしていきましょう。

洗濯

カーテンによって、対応している洗濯方法が異なる場合があります。

カーテンの洗濯表示は、以下のような種類のものが代表的です。カビ取りをする前にチェックしましょう。

【洗濯の表示例】

  • 洗濯機の使用可
  • 手洗い可
  • 洗濯不可

洗濯機で洗えるものでも、水温や処理の強度が指定されている場合があります。

洗濯表示よりも高温な水で洗うと、素材を傷めてしまうかもしれません。洗濯表示を見て、適切な水温を把握しておきましょう。

『弱い処理』や『非常に弱い処理』などの指定がある場合は、ドライコースやおしゃれ着コースなどの優しく洗える洗濯コースで洗うのが得策です。

中には、家庭での洗濯ができないカーテンもあります。カーテンを洗濯する前に、洗濯表示の内容を必ずチェックするようにしてください。

漂白

洗濯表示を見れば、カーテンを漂白できるかどうかも確認することができます。

カーテンのカビ取り作業には、漂白剤でつけ置き洗いをする工程もあるため、やはり事前に確認しておきましょう。漂白に関わる洗濯表示の例は、以下の通りです。

【漂白の表示例】

  • 塩素系および酸素系の漂白剤を使用可。
  • 酸素系漂白剤のみ使用可、塩素系漂白剤は使用不可。
  • 漂白不可。

カビ取り剤であればどれでもよいのではなく、中には酸素系漂白剤のみ使用可能なカーテンもあります。異なる種類の漂白剤を使わないように注意しましょう。

また、漂白することができないカーテンもあります。素材などに合わせて調整する必要があるのは、衣服と同じですね。

乾燥

洗濯後のカーテンを乾燥させる方法も、洗濯表示によって指定されています。以下は、乾燥方法を指定する表示の一例です。

【乾燥の表示例】

  • つり干し自然乾燥
  • 平干し自然乾燥
  • タンブル乾燥
  • タンブル乾燥不可

自然乾燥は、ハンガーにかけて干すつり干しと、平らに広げて乾かす平干しの2つが挙げられます。

また、脱水せずに水を含んだまま乾かすぬれ干しという方法も。

ほかにはタンブル乾燥という方法もありますが、これは家庭やコインランドリーのドラム式洗濯乾燥機で乾かすことを示します。

タンブル乾燥は高温で乾かすため、衣類が傷んでしまう場合があります。タンブル乾燥不可のカーテンもあるため、洗濯表示を細かく確認しましょう。

カーテンのカビ取り方法4選

シンクに漂白剤スプレーを吹きかけている写真

カーテンに発生したカビは、漂白剤を使用したり、重曹を使ったりして取り除くことが可能です。

カビの程度によっては、自宅で十分に除去することもできるでしょう。必要なアイテムや除去手順を押さえて、効率よくカーテンのカビを落としましょう。

酸素系漂白剤を使用する

カーテンの品質を維持しながら、効率よくカビを除去したい場合は、酸素系漂白剤と洗濯用洗剤を使う方法がおすすめです。

漂白剤の中でも酸素系は塩素系と比べて色落ちしづらく、カーテンに付着したカビの除去に向いています。用意するものと手順はこちらです。

【用意するもの】

  • 酸素系漂白剤
  • 洗濯用中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • ブラシ
  • 大きめサイズのバケツ
  • マスク
  • ゴム手袋

【手順】

  1. 軽く叩くようにブラッシングし、カーテンの汚れを落とす。
  2. 30℃前後のぬるま湯を入れたバケツを用意する。
  3. 酸素系漂白剤を加えて、よく混ぜる。
  4. カーテンをつけ置きして、30分ほど放置する。
  5. 中性洗剤を使用して洗濯機や手洗いで洗う。
  6. 30秒ほど脱水をして、自然乾燥させる。

浸け込み時間が30分を大きく超えると、汚れ移りする可能性があるので要注意です。

漂白剤を浸けるお湯の温度は30℃が目安ですが、製品の使用方法や洗濯表示によって指定されている場合は、そちらに従ってください。

洗濯機で洗う場合は、カーテンが傷むのを抑えるために洗濯ネットを使うのがおすすめ。手洗いモードなど、ダメージが少ない設定を活用しましょう。

重曹を使用する

繊維の傷みを抑えつつ、カーテンのカビ取りをしたい場合には、重曹がおすすめです。

重曹を使用したカビ取りに必要なアイテムと、除去方法はこちら。

【用意するもの】

  • 重曹
  • 洗濯用中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • ブラシ
  • 大きめサイズのバケツ
  • マスク
  • ゴム手袋

【手順】

  • ブラシで軽く叩いてカーテンの汚れを落とす。
  • 30℃前後のぬるま湯を入れたバケツを用意する。
  • スプーン1杯分の重曹を加えて、よく混ぜる。
  • カーテンをつけ置きして、30分ほど放置する。
  • 中性洗剤を使用して洗濯機や手洗いで洗う。
  • 30秒ほど脱水をして、自然乾燥させる。

カーテンは色が付いた製品が多く、漂白すると変色して見栄えが悪くなることがありますが、重曹なら色落ちや変色のリスクを減らせるでしょう。

重曹で洗えるものはカーテン以外にもたくさんあるため、常備しておいてもよさそうですね。

塩素系漂白剤を使用する

ほかの方法では取りきれない厄介なカビには、塩素系漂白剤で洗うことも検討しましょう。

根深いカビには、除去効果の高い塩素系漂白剤が向いています。塩素系漂白剤を使用したカビ取りに必要なアイテムと手順は、以下の通りです。

【用意するアイテム】

  • 塩素系漂白剤
  • 洗濯用中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • ブラシ
  • 大きめサイズのバケツ
  • マスク
  • ゴム手袋

【手順】

  1. ブラシで軽く叩いてカーテンの汚れを落とす。
  2. 30℃前後のぬるま湯を入れたバケツを用意する。
  3. 塩素系漂白剤を加えて、よく混ぜる。
  4. カーテンをつけ置きして、30分ほど放置する。
  5. 中性洗剤を使用して洗濯機や手洗いで洗う。
  6. 30秒ほど脱水をして、自然乾燥させる。

酸素系漂白剤は殺菌や漂白の効果が高く、カーテンの繊維を傷めづらいため魅力的ですが、強力なカビ汚れを漂白しきれないことも。

その点、塩素系漂白剤は強力ですがカーテンの変色や色落ちを起こしやすいのがデメリットです。洗濯表示で塩素系漂白剤が使用不可となっていたら、耐性がないため使用を控えましょう。

中性洗剤を使うことは問題ありませんが、塩素系漂白剤に酸性タイプの洗剤や洗浄剤が混ざると有毒ガスが発生するため、絶対に混ぜないでください。

塩素系漂白剤は、カーテンに発生したカビがどうしても落ちない時にのみ使用しましょう。

クリーニング業者を利用する

自宅でのカビ取りが難しかったり、除去できなかったりする場合は、クリーニング業者に依頼するのがベストです。

カーテンの漂白から洗濯まで自分でおこなうと手間と時間がかかります。また、市販の漂白剤や洗剤ではうまくカビ取りができない場合もあるでしょう。

特に、カーテンに生えやすい黒カビは除去が難しく、色残りしやすい傾向があります。しかしクリーニング業者なら、業者専用の洗剤や高度な技術によってきれいにできますよ。

クリーニング業者の中には、カビ取りに特化した業者も存在します。カーテンのカビをきれいに除去したい場合は、洗濯のプロに任せましょう

カーテンのカビを予防する2つの方法

女性が窓の拭き掃除をする写真

カーテンにカビが生えるたびに、いちいちカビ取りをしたり、クリーニング業者に依頼したりするのは面倒ですよね。

カビ取りにかかる時間やお金を節約するためにも、日頃からカーテンを清潔に保ちましょう。

この項では、カーテンにカビが生えないようにする予防法を解説します。カビに悩みたくない人は、ぜひ参考にしてみてください。

窓の結露対策をする

窓に結露が発生したら、水気をすぐに拭き取るようにしましょう。

カーテンのカビ予防には、窓の結露対策が有効です。結露が発生する度に拭き掃除をするのが難しい場合は、以下のような結露防止アイテムを使ってみましょう。

  • 結露防止スプレー
  • 結露防止シート
  • 結露防止テープ

結露防止シートや結露防止テープを貼ると、窓の温度低下を抑えることができます。外気との温度差が小さくすることで、結露を防ぐという仕組みです。

一方、窓の外観が変わるというデメリットがあります。外観が気になる人は結露防止スプレーを吹きかけて、窓のはっ水性を高めましょう。

窓を開けたり換気扇を回したりすることも、結露対策になります。空気が入れ替わることで、部屋の湿度が下がるためです。

湿度が上がりやすく雨の日も多い梅雨時など、窓が開けづらい場合は、エアコンや空気清浄機の除湿機能を活用しましょう。

窓を2層構造にすることもテクニックの1つです。カーテンが触れやすい内側の窓に冷気が直接当たらなくなり、外気と窓の温度差が生じにくくなります。

ポイントは、冷たい外気と部屋の湿度の差を小さくすること。部屋の環境に合わせて対策してみましょう。

こまめにカーテンを掃除する

カーテンに汚れが溜まらないよう、こまめに掃除することも重要です。カーテンに生えるカビはホコリや皮脂を養分にしているため、汚れを放置すると繁殖の温床になってしまいます。

特に、カーテン周辺の窓やレールには汚れが残りやすいため注意が必要。日々の掃除でカーテン付近や窓際に汚れが残っていないか、チェックしましょう。

カーテン周りの掃除を習慣づけるとカビが生えづらくなり、定期的にカーテンを洗うとよりカビが生えにくくなります。カビ汚れがしつこくなる前に、日々サッとひと拭きすることから始めましょう。

カーテンのカビ取りをして室内を清潔に保とう

カーテンを開ける写真

室内の湿度が高かったり、カーテンに汚れが付着していたりすると、カビが生えてしまいます。カーテンにカビが生えてしまったら、洗濯や漂白をおこなって取り除きましょう。

対応している洗濯処理や乾燥方法などはカーテンによって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。洗濯表示を確認し、適切な方法を把握してください。

カーテンのカビを未然に防ぐには、結露対策や定期的な掃除が効果的です。状況に合わせて適切に対処し、室内を清潔に保ちましょう。


[文・構成/grape編集部]

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