味噌大さじ1杯は18g! 注目のカロリーと塩分や味噌汁に入れる適量も By - grape編集部 公開:2024-07-04 更新:2024-07-04 料理調味料 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 和食には欠かせない調味料である、味噌。味噌汁やサバ味噌など、味噌を活用した料理を作る機会も多いでしょう。一方で「大さじ1杯の重さは何gだろう」「大さじ1杯あたりのカロリーや塩分量はどれくらいなんだろう」と、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。 味噌大さじ1杯の重さを知っていれば、計量スプーンなしで分量を測れます。また、自分や家族のためにカロリーや塩分計算をする場合、大さじ1杯あたりの成分を理解しておきたいですよね。 この記事では、味噌の適切な分量や大さじ1杯の重さについて紹介し、また味噌の種類ごとにカロリーと塩分量を解説します。この記事を読めば、味噌大さじ1杯の重さやカロリー、塩分量を把握できるでしょう。 また、後半では測り方や計量スプーンがない時の代用品、料理に使う味噌の分量やレシピが分かるので、適切な分量や成分について把握したい人は、ぜひ最後までお読みください。 目次 1. 味噌大さじ1杯は18g2. 味噌汁に入れる量は1人ぶん当たり大さじ1杯3. 味噌大さじ1杯のカロリーと塩分を解説!3.1. 白味噌(甘味噌)3.2. 赤味噌(赤色辛味噌)3.3. 合わせ味噌(淡色辛味噌)3.4. 麦味噌3.5. 豆味噌4. 味噌大さじ1杯の測り方3選4.1. 計量スプーン4.2. 計量カップ4.3. ペットボトルのキャップ5. 味噌料理に使う味噌の量5.1. もつ煮5.2. サバの味噌煮5.3. 味噌ラーメン6. 味噌大さじ1杯は18g測って使おう 味噌大さじ1杯は18g 塩分量の計算やカロリー調節のためにも、まずは味噌大さじ1杯当たりの重さを確認しましょう。 結論、味噌大さじ1杯は約18gです。赤味噌、白味噌など種類はさまざまですが、基本的にはどんな味噌でも重さはほぼ変わりません。ひと目で重さを確認するため、大さじの杯数ごとに一覧で紹介しましょう。 大さじ1杯:18g 大さじ2杯:36g 大さじ3杯:54g 大さじ4杯:72g 大さじ5杯:90g 小さじの場合は1杯およそ6gです。それぞれ覚えておくと調理の際に便利でしょう。 味噌と同様に、醤油やみりんも大さじ1杯が18gです。一方で水やお酒、お酢の場合は大さじ1杯が15gと、同じ大さじ1杯でも重さが変わります。重さが変わる理由は、調味料の密度の違い。 味噌は密度が1.2g(㎖)と、水に比べて密度が1.2倍のため、同じ大さじ1杯でも味噌のほうが重くなるのです。 大さじで味噌の分量を測る際には、味噌の入れ方でグラム数が変わってくるため、正しい測り方を理解しておく必要があります。大さじでの正しい測り方は後半で解説するので、ぜひ最後まで読んでください。 味噌汁に入れる量は1人ぶん当たり大さじ1杯 味噌を使う和食の代表といえば、味噌汁ですよね。味噌の分量を図るきっかけも「味噌汁を作ろうと思ったから」という人も多いはず。味噌汁に入れる量としては、1人ぶん当たり大さじ1杯、18gが基本です。 味噌汁をおいしく作るには、適切な分量で材料を入れることが大切。そこで、味噌汁1人ぶんの材料を押さえておきましょう。 【味噌汁1人分の材料一覧】 だし汁:150cc 味噌:大さじ1杯 豆腐やわかめなどお好みの具材:適量 味噌汁2人ぶんの場合は、だし汁300ccに対して味噌大さじ2杯です。基本的には、1人ぶんの材料を人数ぶんで倍にすれば、おいしい味噌汁が作れます。ただし、同じ味噌といえど種類によって味の濃さや塩分量は異なります。 普段と違う味噌を使用する場合は、量を少なめに入れてみましょう。もし味見して味が濃いようなら、水で薄めるなど好みに合わせて調整するのがおすすめです。 味噌大さじ1杯のカロリーと塩分を解説! 味噌は見た目の色や使用する麹菌、味の違いによってさまざまな種類が存在します。味噌のタイプによってカロリーや塩分量も変わるため、管理をしている人は注意が必要です。そこで、味噌の種類ごとに、大さじ1杯のカロリーと塩分量を紹介しましょう。 白味噌(甘味噌) 白味噌は米麹から作られる、甘口の米味噌です。大豆に対して米麹が占める割合が多く、熟成期間も短いためほかの味噌と比べて塩分濃度が低いのが特徴。 塩分濃度が低いため、塩分を抑えたい人にはおすすめです。また、米麹による甘みを感じる味わいになります。そんな白味噌のカロリー・塩分量は以下の通りです。 【白味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】 カロリー:37kcal前後 塩分:1.1g前後 代表的な白味噌は、京都の西京味噌や広島県の府中味噌、香川県の讃岐味噌。3種類の味噌は、ひと括りで関西味噌と呼ばれています。 赤味噌(赤色辛味噌) 赤味噌とは、見た目が赤っぽい味噌を指します。「色が赤いだけで、味とか製法は関係ないのかな」と疑問に思った人もいるかもしれません。 その通りで、原料や製法は関係ありません。一般的には、見た目が赤い味噌全般を赤味噌と呼んでいます。そんな赤味噌のカロリー・塩分量は以下の通りです。 【赤味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】 カロリー:32kcal前後 塩分:2.3g前後 赤味噌は、白味噌と比べ塩分が倍以上。一般的に赤味噌は熟成期間が長く、塩分が高くなるため注意が必要です。代表的な赤味噌としては、以下が挙げられます。 【赤味噌の種類】 津軽味噌 秋田味噌 仙台味噌 会津味噌 佐渡味噌 越後味噌 加賀味噌 同じ赤味噌でも産地により味わいが異なり、例えば津軽味噌はコクが強く、信州味噌はあっさりした口当たりです。 合わせ味噌(淡色辛味噌) そもそも、味噌は原料によって『米味噌』『麦味噌』『豆味噌』に分類されます。 合わせ味噌は、このうち2種類以上を配合して作られた味噌、または『米麹』『麦麹』『豆麹』を2種類以上使用した味噌です。複数の味噌を合わせることで、味にクセがなくマイルドな風味になるのが特徴。 ちなみに見た目は、白味噌と赤味噌を混ぜ合わせたような淡色や薄い赤色をしています。合わせ味噌のカロリー・塩分量は以下の通りです。 【合わせ味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】 カロリー:33kcal前後 塩分:2.2g前後 合わせ味噌は北陸から関東甲信越で盛んに生産されており、代表的な味噌としては信州味噌が挙げられます。 麦味噌 麦味噌は原料に大麦を使用しており、主に九州・四国・中国地方で生産されています。主流の米味噌と比べ大豆に対する麹の割合が高く、熟成期間も短い傾向にあるのが特徴。 熟成期間が長いため、甘口で淡い色合いの味噌が多いですよ。麦味噌のカロリー・塩分は以下の通りです。 【麦味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】 カロリー:33kcal前後 塩分:1.9g前後 代表的な麦味噌としては、瀬戸内麦味噌や九州麦味噌が挙げられます。九州に麦味噌が広がった背景は、昔お米が取れにくかったからだとか。代わりに麦の生産が盛んだったので、麦味噌が浸透しました。 豆味噌 豆味噌は、大豆に麹をつけた大豆麹が原料の味噌を指します。大豆が原料のため米味噌と比べ甘みが少なく、うまみの中に少しの渋みと苦味を感じるのが特徴です。 熟成期間は長く、米味噌や麦味噌が1年前後に対し、豆味噌は1~3年の熟成期間を要します。豆味噌のカロリー・塩分は以下の通りです。 【豆味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】 カロリー:37kcal前後 塩分:2g前後 味が濃いため塩分量が多いと思われがちですが、赤味噌と比べても塩分は低いですよね。味が濃厚なので料理に使用する量も少なく済み、減塩にも効果的な味噌なのです。代表的な豆味噌としては、東海豆味噌(八丁味噌)などが挙げられます。 味噌大さじ1杯の測り方3選 みなさんは、計量スプーンの正しい測り方をご存知でしょうか。正しい測り方を知らなければ、いくら大さじ1杯当たりの重さやカロリーを覚えても意味がありません。 そこで、味噌大さじ1杯の正しい測り方を確認しましょう。合わせて、計量スプーンがない場合の代用品も紹介します。 計量スプーン 味噌汁1杯で使用する味噌は大さじ1杯ですが、同じ1杯でも正しく測らないと量が変わってしまいます。そこで、計量スプーンで正しく測る方法を確認しましょう。 味噌を正しく測るには、味噌を大さじで山盛りにすくってから、ヘラや竹串などで表面を平らにします。大盛りの状態や中がスカスカの状態では正しい分量が測れないので、注意してください。 味噌以外にも、塩や砂糖など粉末状の調味料や、マヨネーズなどのペースト状のものはすりきりで測ります。一方、醤油やみりんのような液体状の調味料は、液体をギリギリまで入れ表面張力で盛り上がった状態が大さじ1杯です。 計量カップ いざ大さじで味噌を測ろうとしたのに、計量スプーンがないと気付いた場合はどうすればいいでしょうか。 もし大さじがない場合は、計量カップで代用可能です。計量スプーン大さじ1杯は18gなので、計量カップ20cc弱で測れます。 ただし、味噌はかなり粘度が高く計量カップでは正確な計測は難しいため、可能であればほかの代用品を使うのがおすすめです。 ペットボトルのキャップ 計量スプーンがない場合の代用品として、ペットボトルのキャップも挙げられます。 キャップは規格が統一されており、約7.5cc入るのです。大さじ1杯は15ccなので、ペットボトルキャップ2杯ぶんと同じ分量。また、小さじ1杯はペットボトルキャップ3ぶんの2杯ぶんです。 もし家に計量スプーンがない場合や、外出先で使用する際にはペットボトルキャップで計量してみましょう。 味噌料理に使う味噌の量 味噌は味噌汁以外にも、さまざまな和食に使われる調味料です。日頃、味噌料理を作る機会は多いかもしれません。そこで、味噌料理に使う味噌の分量やレシピを紹介しましょう。 もつ煮 もつ煮で使用する味噌の量は、4人前(水800㎖)で大さじ4~6杯です。煮物のため味見をしながら、お好みに合わせて味噌の量を変えてみましょう。 【もつ煮の材料(4人ぶん)】 豚もつ(ゆで済み):300g 酒:大さじ3杯 水:1ℓ しょうがの皮:1片 長ねぎ(青い部分):1本 大根:2ぶんの1本(400g) にんじん:1本 ごぼう:2ぶんの1本 長ねぎ:1本 こんにゃく:1枚(150g) 油揚げ:2枚 水:800cc ごま油:大さじ2杯 みりん:大さじ2杯 合わせ味噌:100g 【もつ煮の作り方】 もつの下ゆでをする。もつは食べやすい大きさに切り、お湯を沸かしてゆでる。 ザルにあげ、ボウルにためたぬるま湯の中で濁りがなくなるまでもみ洗いする。 大きめの鍋に酒、水、しょうがの皮、長ねぎ(緑の部分)を入れて沸かし、もつを入れて10分ほどゆでる。 ゆであがったもつをザルにあげて水気を切る。 大根とにんじんは厚めのいちょう切りにする。ごぼうは縦半分に切り、3mm幅に切る。 こんにゃくはスプーンでひと口大にちぎり、熱湯でサッとゆでてアク抜きする。 鍋にごま油を入れて中火に熱し、もつを入れて炒め、【1】〜【4】でゆでた具材を加えて炒め合わせる。 全体に油がまわったら、大根・にんじん・ごぼう・長ねぎ・こんにゃく・油揚げを入れる。 水を加えてアクを取りながら、中火で15~20分煮込む。 みりんを加え、味噌を溶き入れる。 中火で10分ほど煮て、仕上げにごま油を回し入れたら完成。 もつの臭みが気になる時は、下処理で煮込む時間を長くするのがコツ。お好みでみりんの量を変えると、甘さとコクを調整できますよ。また、 ひと晩置くとさらにうま味がアップします。 サバの味噌煮 サバの味噌煮で使用する味噌の量は、大さじ3杯です。 【サバの味噌煮の材料(4人ぶん)】 サバ切り身:4切れ しょうが:1かけ 水:100cc 酒:50cc みりん:大さじ3杯 砂糖:大さじ3杯 醤油:大さじ1杯 味噌:大さじ3杯 【サバの味噌煮の作り方】 サバは表、裏ともしっかり熱湯をかけ霜降りする。※臭みが残らないように熱湯でしっかりと下処理すること。しょうがは薄切りに。 フライパンに調味料類をすべて入れる。強めの中火で煮立ってきたら、中火にし、味見してサバとしょうがを入れる。蓋をしたら、時々煮汁をかけて煮る。 10~13分程で、とろみがついたらできあがり。※とろみがつかない場合も、しばらく煮詰めると付く。 ポイントは焦がさないように時々フライパンをゆすったり、煮汁をかける時は少しフライパンを持ち上げること。レシピより少量のサバで作る場合は、小さいフライパンにするか、煮汁は分量通りで作りましょう。 味噌ラーメン 味噌ラーメンで使用する味噌の量は、2人前で大さじ3杯です。お家で本格的な味噌ラーメンが作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。味噌のうまみとコクで、箸が止まらないこと間違いなしです。 【味噌ラーメンの材料(2人ぶん)】 豚ひき肉:100g ★ごま油:大さじ2ぶんの1杯 ★おろし生姜(チューブ):1cm ★おろしにんにく(チューブ):1cm ★味噌:大さじ3杯(濃い味が好きな人は+大さじ2ぶんの1杯) ★豆板醤:小さじ1杯 ★長ネギ(白い部分):10cm 水:700㎖ ●鳥ガラスープの素:大さじ1杯 ●めんつゆ(3倍濃縮):大さじ1杯 ●塩:小さじ2ぶんの1杯 ●砂糖:小さじ2杯 ●ラー油(苦手な人は入れなくてもOK):小さじ2ぶんの1杯 ●胡椒・胡麻:お好みで バター:お好み量 中華麺:2人ぶん 【味噌ラーメンの作り方】 長ネギは縦に切り、太めに刻む。 鍋に★を入れる。ひき肉に火が通るまで、炒める。 水と●を入れ沸騰させ、5分ほど煮込んだらスープの完成。 中華麺とお好きな具材を盛り付け、バターを乗せれば完成。 味噌大さじ1杯は18g測って使おう 味噌大さじ1杯は18gで、味噌汁の場合大さじ1杯が基本です。ただ、同じ大さじ1杯でも正しく測らないと量が変わってくるので、正しく計量スプーンで測りましょう。 また、同じ味噌でも種類に応じてカロリーや塩分量、味わいが大きく異なります。好みや状況に合わせて選んでみましょう。味噌を使ったレシピも紹介したので、もし気になる料理があればチャレンジしてみてください。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
和食には欠かせない調味料である、味噌。味噌汁やサバ味噌など、味噌を活用した料理を作る機会も多いでしょう。一方で「大さじ1杯の重さは何gだろう」「大さじ1杯あたりのカロリーや塩分量はどれくらいなんだろう」と、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
味噌大さじ1杯の重さを知っていれば、計量スプーンなしで分量を測れます。また、自分や家族のためにカロリーや塩分計算をする場合、大さじ1杯あたりの成分を理解しておきたいですよね。
この記事では、味噌の適切な分量や大さじ1杯の重さについて紹介し、また味噌の種類ごとにカロリーと塩分量を解説します。この記事を読めば、味噌大さじ1杯の重さやカロリー、塩分量を把握できるでしょう。
また、後半では測り方や計量スプーンがない時の代用品、料理に使う味噌の分量やレシピが分かるので、適切な分量や成分について把握したい人は、ぜひ最後までお読みください。
味噌大さじ1杯は18g
塩分量の計算やカロリー調節のためにも、まずは味噌大さじ1杯当たりの重さを確認しましょう。
結論、味噌大さじ1杯は約18gです。赤味噌、白味噌など種類はさまざまですが、基本的にはどんな味噌でも重さはほぼ変わりません。ひと目で重さを確認するため、大さじの杯数ごとに一覧で紹介しましょう。
小さじの場合は1杯およそ6gです。それぞれ覚えておくと調理の際に便利でしょう。
味噌と同様に、醤油やみりんも大さじ1杯が18gです。一方で水やお酒、お酢の場合は大さじ1杯が15gと、同じ大さじ1杯でも重さが変わります。重さが変わる理由は、調味料の密度の違い。
味噌は密度が1.2g(㎖)と、水に比べて密度が1.2倍のため、同じ大さじ1杯でも味噌のほうが重くなるのです。
大さじで味噌の分量を測る際には、味噌の入れ方でグラム数が変わってくるため、正しい測り方を理解しておく必要があります。大さじでの正しい測り方は後半で解説するので、ぜひ最後まで読んでください。
味噌汁に入れる量は1人ぶん当たり大さじ1杯
味噌を使う和食の代表といえば、味噌汁ですよね。味噌の分量を図るきっかけも「味噌汁を作ろうと思ったから」という人も多いはず。味噌汁に入れる量としては、1人ぶん当たり大さじ1杯、18gが基本です。
味噌汁をおいしく作るには、適切な分量で材料を入れることが大切。そこで、味噌汁1人ぶんの材料を押さえておきましょう。
【味噌汁1人分の材料一覧】
味噌汁2人ぶんの場合は、だし汁300ccに対して味噌大さじ2杯です。基本的には、1人ぶんの材料を人数ぶんで倍にすれば、おいしい味噌汁が作れます。ただし、同じ味噌といえど種類によって味の濃さや塩分量は異なります。
普段と違う味噌を使用する場合は、量を少なめに入れてみましょう。もし味見して味が濃いようなら、水で薄めるなど好みに合わせて調整するのがおすすめです。
味噌大さじ1杯のカロリーと塩分を解説!
味噌は見た目の色や使用する麹菌、味の違いによってさまざまな種類が存在します。味噌のタイプによってカロリーや塩分量も変わるため、管理をしている人は注意が必要です。そこで、味噌の種類ごとに、大さじ1杯のカロリーと塩分量を紹介しましょう。
白味噌(甘味噌)
白味噌は米麹から作られる、甘口の米味噌です。大豆に対して米麹が占める割合が多く、熟成期間も短いためほかの味噌と比べて塩分濃度が低いのが特徴。
塩分濃度が低いため、塩分を抑えたい人にはおすすめです。また、米麹による甘みを感じる味わいになります。そんな白味噌のカロリー・塩分量は以下の通りです。
【白味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】
代表的な白味噌は、京都の西京味噌や広島県の府中味噌、香川県の讃岐味噌。3種類の味噌は、ひと括りで関西味噌と呼ばれています。
赤味噌(赤色辛味噌)
赤味噌とは、見た目が赤っぽい味噌を指します。「色が赤いだけで、味とか製法は関係ないのかな」と疑問に思った人もいるかもしれません。
その通りで、原料や製法は関係ありません。一般的には、見た目が赤い味噌全般を赤味噌と呼んでいます。そんな赤味噌のカロリー・塩分量は以下の通りです。
【赤味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】
赤味噌は、白味噌と比べ塩分が倍以上。一般的に赤味噌は熟成期間が長く、塩分が高くなるため注意が必要です。代表的な赤味噌としては、以下が挙げられます。
【赤味噌の種類】
同じ赤味噌でも産地により味わいが異なり、例えば津軽味噌はコクが強く、信州味噌はあっさりした口当たりです。
合わせ味噌(淡色辛味噌)
そもそも、味噌は原料によって『米味噌』『麦味噌』『豆味噌』に分類されます。
合わせ味噌は、このうち2種類以上を配合して作られた味噌、または『米麹』『麦麹』『豆麹』を2種類以上使用した味噌です。複数の味噌を合わせることで、味にクセがなくマイルドな風味になるのが特徴。
ちなみに見た目は、白味噌と赤味噌を混ぜ合わせたような淡色や薄い赤色をしています。合わせ味噌のカロリー・塩分量は以下の通りです。
【合わせ味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】
合わせ味噌は北陸から関東甲信越で盛んに生産されており、代表的な味噌としては信州味噌が挙げられます。
麦味噌
麦味噌は原料に大麦を使用しており、主に九州・四国・中国地方で生産されています。主流の米味噌と比べ大豆に対する麹の割合が高く、熟成期間も短い傾向にあるのが特徴。
熟成期間が長いため、甘口で淡い色合いの味噌が多いですよ。麦味噌のカロリー・塩分は以下の通りです。
【麦味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】
代表的な麦味噌としては、瀬戸内麦味噌や九州麦味噌が挙げられます。九州に麦味噌が広がった背景は、昔お米が取れにくかったからだとか。代わりに麦の生産が盛んだったので、麦味噌が浸透しました。
豆味噌
豆味噌は、大豆に麹をつけた大豆麹が原料の味噌を指します。大豆が原料のため米味噌と比べ甘みが少なく、うまみの中に少しの渋みと苦味を感じるのが特徴です。
熟成期間は長く、米味噌や麦味噌が1年前後に対し、豆味噌は1~3年の熟成期間を要します。豆味噌のカロリー・塩分は以下の通りです。
【豆味噌大さじ1杯(18g)当たりのカロリー/塩分量】
味が濃いため塩分量が多いと思われがちですが、赤味噌と比べても塩分は低いですよね。味が濃厚なので料理に使用する量も少なく済み、減塩にも効果的な味噌なのです。代表的な豆味噌としては、東海豆味噌(八丁味噌)などが挙げられます。
味噌大さじ1杯の測り方3選
みなさんは、計量スプーンの正しい測り方をご存知でしょうか。正しい測り方を知らなければ、いくら大さじ1杯当たりの重さやカロリーを覚えても意味がありません。
そこで、味噌大さじ1杯の正しい測り方を確認しましょう。合わせて、計量スプーンがない場合の代用品も紹介します。
計量スプーン
味噌汁1杯で使用する味噌は大さじ1杯ですが、同じ1杯でも正しく測らないと量が変わってしまいます。そこで、計量スプーンで正しく測る方法を確認しましょう。
味噌を正しく測るには、味噌を大さじで山盛りにすくってから、ヘラや竹串などで表面を平らにします。大盛りの状態や中がスカスカの状態では正しい分量が測れないので、注意してください。
味噌以外にも、塩や砂糖など粉末状の調味料や、マヨネーズなどのペースト状のものはすりきりで測ります。一方、醤油やみりんのような液体状の調味料は、液体をギリギリまで入れ表面張力で盛り上がった状態が大さじ1杯です。
計量カップ
いざ大さじで味噌を測ろうとしたのに、計量スプーンがないと気付いた場合はどうすればいいでしょうか。
もし大さじがない場合は、計量カップで代用可能です。計量スプーン大さじ1杯は18gなので、計量カップ20cc弱で測れます。
ただし、味噌はかなり粘度が高く計量カップでは正確な計測は難しいため、可能であればほかの代用品を使うのがおすすめです。
ペットボトルのキャップ
計量スプーンがない場合の代用品として、ペットボトルのキャップも挙げられます。
キャップは規格が統一されており、約7.5cc入るのです。大さじ1杯は15ccなので、ペットボトルキャップ2杯ぶんと同じ分量。また、小さじ1杯はペットボトルキャップ3ぶんの2杯ぶんです。
もし家に計量スプーンがない場合や、外出先で使用する際にはペットボトルキャップで計量してみましょう。
味噌料理に使う味噌の量
味噌は味噌汁以外にも、さまざまな和食に使われる調味料です。日頃、味噌料理を作る機会は多いかもしれません。そこで、味噌料理に使う味噌の分量やレシピを紹介しましょう。
もつ煮
もつ煮で使用する味噌の量は、4人前(水800㎖)で大さじ4~6杯です。煮物のため味見をしながら、お好みに合わせて味噌の量を変えてみましょう。
【もつ煮の材料(4人ぶん)】
【もつ煮の作り方】
もつの臭みが気になる時は、下処理で煮込む時間を長くするのがコツ。お好みでみりんの量を変えると、甘さとコクを調整できますよ。また、 ひと晩置くとさらにうま味がアップします。
サバの味噌煮
サバの味噌煮で使用する味噌の量は、大さじ3杯です。
【サバの味噌煮の材料(4人ぶん)】
【サバの味噌煮の作り方】
ポイントは焦がさないように時々フライパンをゆすったり、煮汁をかける時は少しフライパンを持ち上げること。レシピより少量のサバで作る場合は、小さいフライパンにするか、煮汁は分量通りで作りましょう。
味噌ラーメン
味噌ラーメンで使用する味噌の量は、2人前で大さじ3杯です。お家で本格的な味噌ラーメンが作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。味噌のうまみとコクで、箸が止まらないこと間違いなしです。
【味噌ラーメンの材料(2人ぶん)】
【味噌ラーメンの作り方】
味噌大さじ1杯は18g測って使おう
味噌大さじ1杯は18gで、味噌汁の場合大さじ1杯が基本です。ただ、同じ大さじ1杯でも正しく測らないと量が変わってくるので、正しく計量スプーンで測りましょう。
また、同じ味噌でも種類に応じてカロリーや塩分量、味わいが大きく異なります。好みや状況に合わせて選んでみましょう。味噌を使ったレシピも紹介したので、もし気になる料理があればチャレンジしてみてください。
[文・構成/grape編集部]