さやえんどうの食べ方は?旬や簡単レシピもご紹介
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一品料理や炒め物、炊き込みご飯までさまざまな料理に使えるさやえんどう。さやえんどうをさらにおいしく食べられるよう、さやえんどうの旬やおすすめのレシピ、保存方法などをご紹介します。
さやえんどうとは?
※写真はイメージ
さやえんどうとは、豆を包むさやまで食べられる食用豆の1つで、ほのかな甘みとシャキッとした食感が特徴です。スーパーでもよく見かける食材で、ゆでたり炒めたり、汁物に入れたりと、さまざまな料理に使えます。
さやえんどうをおいしく食べられる旬や、どのような栄養素を含んでいるのか見ていきましょう。
さやえんどうの旬
さやえんどうの旬は、主に4月中旬〜6月上旬頃とされています。産地の気候によって旬はまちまちで、北海道などの寒冷地では7月〜9月、九州などの温暖地でとれたものは10月〜12月頃に店先に並ぶことが多く、1年を通して食べられる食材です。
旬のさやえんどうは色鮮やかな緑色とほのかな甘みが特徴で、どのような料理にも合います。
さやえんどうの栄養素
さやえんどうには、カロテンやビタミンCが豊富に含まれています。
風邪を予防したり、肌や髪、コラーゲンの生成をサポートしたりするとされているビタミンCは、トマトの約4倍も含まれているそうです。
『さやえんどう』『スナップえんどう』『絹さや』の違い
スーパーなどで並んでいる食材の中には、さやえんどうによく似ているものがいくつかあります。『スナップえんどう』や『絹さや』も、そのような食材の1つ。
正確にいうと、『スナップえんどう』も『絹さや』は、『さやえんどう』という豆の一種です。さやえんどうが育ち、豆が大きくさやも食べられる状態のものを『スナップえんどう』、豆が育つ前に収穫したものを『絹さや』と呼びます。
どちらも同じさやえんどうという種類の豆ですが、一般的には、豆が育った状態の『スナップえんどう』をさやえんどうと呼び、豆が育つ前のものは『絹さや』と呼ばれることが多いようです。
また、スナップえんどうがさらに成長し、豆のみを収穫したものを『グリーンピース』と呼びます。
さやえんどうの栽培方法
さやえんどうは、自家栽培することのできる野菜です。プランターでも育てられるため、畑や庭を持っていない人でも収穫でき、初心者にも育てやすい種類。
家庭菜園をしている人や、自分で野菜を育てることに興味がある人は、さやえんどうの栽培に挑戦して、自家製さやえんどうを食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
さやえんどうには、つるがない種類と、つるがある種類の2種類があります。つるがある種類は草丈が2m以上まで育つため、プランターで育てる場合にはつるがない種類がよいでしょう。
さやえんどうの種まきは10月頃に行います。冬の時期はまだ株が小さく枯れやすいので、外で栽培する時には藁やもみ殻を敷き詰めるなど、寒さ対策が必要です。
また、水はけの悪さによって根腐れを起こしやすい種類でもあるため、水のあげすぎにも注意しましょう。4月下旬頃になると絹さやになり、収穫時期を迎えます。そのまま成長するとスナップえんどうやグリーンピースに育つので、お好みの時期に収穫しましょう。
さやえんどうの食べ方
※写真はイメージ
さまざまな料理に使えるさやえんどう。せっかく食べるなら、おいしくいただきたいですよね。ここからは、さやえんどうの下ごしらえの仕方と、おすすめのレシピを紹介します。さやえんどうを使った料理をつくりたいと思っている人は参考にしてみてください。
さやえんどうの下ごしらえの仕方
さやえんどうを料理に使う前に、まずは下ごしらえをしましょう。さやえんどうのさやには筋があり、食感を損なう原因になるため、筋を取っていきます。
さやえんどうの若い状態である絹さやは、そのままでも筋が気にならないことも多いですが、この一手を行っておくことでどんな料理にも安心して使えるので、気になる人は筋取りをしておきましょう。
さやえんどうの筋取りの仕方はとても簡単です。まず、さやえんどうの豆が寄っていない部分を持ちます。豆が寄っているほうの端に筋があるので、ヘタを掴んで筋と筋を合わせるように折り曲げ、ヘタをさやから切り離しましょう。
この時、筋は切らないように注意してください。次に、筋が付いているほうへヘタを引っ張ります。ヘタに筋が付いていれば、ヘタ側の筋取りは完了です。同じように、お尻側も先端を少し切り取り、切り取った部分をつまんで筋を引っ張ると、筋がきれいにとれます。
さやえんどうにはどれも筋が付いていますが、絹さやはまだ筋が柔らかく、うまく取れないことも多いでしょう。そのような場合は、食感が気にならないようであれば、無理に筋を取る必要はありません。
次に、調味料の味を染みこみやすくするために、下ゆでをします。1ℓ程度のお湯を沸かし、塩をティースプーン1杯程度入れます。そこへさやえんどうを入れ、1分ほどゆでましょう。ゆであがったら、さやえんどうをざるにあげ、冷水に浸して下ごしらえ完了です。
筋を取る理由
さやえんどうの硬い筋が残っていると、料理の食感を損なってしまいます。最後までおいしく食べるためにも、筋取りのひと手間を行っておきましょう。
特に、さやえんどうが成長した状態のスナップえんどうは、筋が気になることが多いため筋取りを必ずしておくことをおすすめします。
さやえんどうの簡単レシピ
さやえんどうは、見た目や食感で料理に彩りを添えてくれます。ここからは、ピックアップしたおすすめのレシピを2つ紹介するので、レパートリーに加えてみてください。
きぬさやの梅肉和え
こちらのレシピは、JAグループのウェブサイトに掲載されている、さやえんどうを使ったメニュー。マヨネーズと梅干しを使っていることで、さっぱりとした梅の風味の中にコクも感じられます。
下ごしらえでゆでておいた絹さやとはんぺん、調味料を混ぜ合わせるだけの簡単メニューです。おかずとして食卓に出すほかに、お酒のおつまみにも合うでしょう。酸味が効いているほうが好きな人は、梅干しを追加するのもおすすめです。
さやえんどう(きぬさや)の卵とじ【しらすを加えて人気味】
さやえんどうで、おかずをもう一品作りたい時は、キッコーマンがウェブサイトに掲載している、さやえんどうの卵とじはいかがでしょうか。しらすの風味とうまみが食欲をそそることでしょう。
こちらは食材をひと煮立ちさせてから、卵でとじるだけの、手間のかからないレシピです。
さやえんどうの保存方法
※写真はイメージ
さやえんどうを一度で食べきれないようであれば、長持ちさせるために適切な方法で保存しましょう。さやえんどうは生のままでも、下ゆでした状態でも保存できます。
すぐに使う場合には、さやえんどうが乾燥しないように、湿らせたキッチンペーパーで挟んでから、チャック付きの袋や蓋が付いている保存容器に入れて冷蔵庫に保管しましょう。冷蔵の場合は傷みが早いため、1週間を目安に使いきってください。
また、長期保存の場合には冷凍保存をしましょう。生のまま冷凍庫に入れる場合には、チャック付きの袋に直接入れて保管してください。
下ゆでしたものは、袋に入れる前に1食ぶんずつラップで包んで小分けにしておくと使いやすいでしょう。冷凍したさやえんどうの保存期間の目安は1か月です。
さやえんどうの鮮度を見分ける方法
※写真はイメージ
店頭に並んでいる食材は収穫時期が同じものがほとんどですが、一つひとつ鮮度やできが違います。新鮮でおいしいさやえんどうを選ぶには、ヘタやさやの先に付いているひげがピンと張っているものを選びましょう。
また、ひげの先が白く、さやにツヤとハリがあるかをチェックするのも大切です。水分が抜けて萎びているものや、傷が付いたものは傷みやすいため、避けたほうがよいでしょう。
さやえんどうをおいしく食べよう!
※写真はイメージ
1年を通して手に入るさやえんどうですが、旬を迎えた5月前後に食べるものは、栄養もたっぷりで一段とおいしく感じられることでしょう。筋取りや下ごしらえをしっかりと行い、さまざまな料理に加えてシャキッとした食感と甘みを楽しんでください。
[文・構成/grape編集部]