「3.11」被災地で学んだ『津波』からの避難 「一度高台に上がったら戻るな」
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まわりを一通り見て回ってから、実際に児童たちが避難した道を歩いてみました。
まず最初に目指したのは、避難場所に指定されていた「介護施設ございしょの里」
学校からは約900mほどの距離があり、なだらかな道が続きます。距離があるだけに「遠くに逃げた」という安心感がありましたが、高低差はあまり感じません。
とはいえ、高低差を気にしたのは、津波の怖さをすでに見ているから。もし、津波の怖さを東日本大震災で見ていなければ、距離に重点を置き、高低差など気にもしていなかったと思います。
そして、介護施設に着き初めに目に入ったのは、駐車場にある崩れた崖。
介護施設に避難した子供や付近の住人達は、崩れてきた崖を見てここも危険だと判断。「もっと遠くに避難しなければ」と、さらに介護施設から800mほど先にある、国道45号のあたりまで避難したのだそうです。
国道を目指して歩くと、少しずつ上り坂が増え、高い場所に避難していることが実感できました。
距離にして小学校から1.5キロ以上。高度20m以上の場所まで避難し、ようやく安心して休むことができたといいます。
1、両学校 2、介護施設 3、国道45号
うちの孫なんかは、靴が片方脱げても裸足で走って逃げたよ。後ろから津波がきていたからね。
怖くて立ち止まってしまいそうな場面でも、とっさに体が動く。子供たちが自主的に、安全な場所に避難する。パニックを起こしてしまいそうな状況でも、冷静に行動することができるかどうか。
その分かれ道は、日頃の訓練。そして、防災意識の高さがあったからこそ、なのかもしれません。
奇跡的なことに変わりはありませんが、「奇跡で終わらせてはいけない」ように感じました。
沖まで流され、戻ってきた人
次に案内されたのは、学校よりもさらに海側に進んだ、大槌湾に面した海岸でした。
昔は綺麗な砂丘がここから見えてな、海水浴場にもなっていてね。凄くいい場所だったんだよ。今は海の底に沈んだけど。
そういった山崎さんの横顔は、少し寂しそうにも見えました。お孫さんと遊びに行ったこともあり、思い出深い場所だったのかもしれません。
湾に面した海岸は被害も大きく、津波は旅館の3階部分まで達するほど。
湾沿いにあった集落も飲み込まれ、多くの人が亡くなりました。
しかし、山崎さんの知り合いの方で、沖まで流されながらも運よく浜に帰ってきた方がいるのだそうです。
津波に飲まれて、ずっと沖の方まで流されてったんだよ。それでも次々にね、船とか色んな物に飛び移りながら、なんとか沈まないようにしてたんだって。
それで満潮の時に潮の流れに乗って浜に帰ってきて、運よく助かったんだ。
あんなに寒い中、濡れているのに助かるなんて、凄い運の良さだよ。
凄まじい津波に飲まれながらも、助かった人がいるなんて…。思いもよらない奇跡的な話に、私はおどろきの声をあげていました。
大阪からきた100台以上の消防車