「なんでないの?」「今後できる?」 紙パックの炭酸飲料がないワケ
公開: 更新:
ダイコンは「すりおろしません」 裏技に「コレすごい」「なめらかだ」大量のダイコンおろしを作ると、腕や指が痛くなってしまいがち。そのため作るのが面倒だと感じる人も多いでしょう。『おろし金でおろす』方法以外で、ふんわりなめらかなダイコンおろしを大量に作れる方法を紹介します。
ラップが料理に溶けたら、食べても大丈夫? 旭化成の回答に「そうだったのか」料理にラップをかけてレンジ加熱した際に、ラップが溶けてしまったことはないでしょうか。この場合、料理に影響はないのか気になりますよね。『サランラップ®』を販売する、旭化成ホームプロダクツ株式会社(以下、旭化成ホー...
- 取材協力
- アサヒ飲料株式会社
ありそうでない紙パックの炭酸飲料。ちょっとスカッとしたい時に、紙パックで飲めたら便利そうですが…実際にはありません。
なぜ紙パックの炭酸飲料はないのでしょうか。
『三ツ矢サイダー』でおなじみの各種炭酸飲料を開発・販売しているアサヒ飲料株式会社(以下、アサヒ飲料)に取材しました。
紙パックの炭酸飲料がない理由
アサヒ飲料に紙パックの炭酸飲料がない理由を聞いてみたところ、以下の回答がありました。
紙パックの炭酸飲料がない一番の理由は、耐圧性能と考えております。
炭酸製品には容器自体の強度と、充填後に密封した時の密封強度が重要です。
缶やペットボトルは容器自体に強度がありますし、密封している構造についても炭酸ガスの圧力に耐えられるようになっています。
一方、紙容器の強度は高くはありません。薄い樹脂を溶かして貼り合わせる密封構造のため、中からの圧力上昇に対しても強度が保てないことが考えられます。
また、このような理由から紙パックでの販売が難しいと考えているそうです。
夏場の高温下で、中の炭酸ガスの圧力が高くなったり、落下したりした時でも容器が破損しない強度、密封性が必要となります。その点でも紙容器のハードルは高いと考えます。
要は、充填する炭酸飲料の圧力に耐え、保管しておけるだけの強度を持つ紙パックが作れないからというのが理由のようです。
丈夫で炭酸ガスの圧力に耐えられるペットボトル
最後に、アサヒ飲料で紙パック入りの炭酸飲料が出る可能性を聞いてみると…。
新しい容器に関しては常に検討・開発を行っていますが、現時点で紙パックの炭酸飲料の発売予定はありません。
「ない」という回答はちょっと残念な気がしますが、これからも紙パックの炭酸飲料が販売される可能性は低いようです。
今後、炭酸飲料の圧力に耐えられるような技術が開発されたら、紙パック入り『三ツ矢サイダー』も販売されるかもしれません。
ただし、現時点での可能性はほぼありませんので、缶やペットボトルの炭酸飲料を楽しみましょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]