思わず見入ってしまうポスター現る! 所々に詰め込まれた工夫に、センスが光る
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- 出典
- 近畿日本鉄道
中部地方の「踏切事故防止キャンペーン」のポスター。習字の添削を使い、事故防止の呼びかけを行う表現方法がとてもセンスが良いと話題になっています。
出典:近畿日本鉄道
近づきすぎない
出典:近畿日本鉄道
「ふ」と「み」がくっついてしまっている箇所には、「近づきすぎない」と添削が。
無理しない
出典:近畿日本鉄道
「き」の位置が上すぎたため、無理やり書き込んだ箇所には「ムリはいけません」
ルールはきちんと守りましょう
出典:近畿日本鉄道
習字の場合、名前は左側に書き込むものなので、「ルールはきちんと守りましょう」
習字の添削部分が、踏切事故に繋がる危険性や対策にわかりやすく比喩されており、見た側もすんなりと理解できます。
伝えたいことが1枚の紙の中でわかりやすく表現されている今回のポスターには、見ていて「面白い!」「センスが良い」と大きな反響が寄せられています。
制作したのは、近畿日本鉄道
こちらのポスターは、中部運輸局・中部管区警察局・名古屋鉄道・JR東海・近畿日本鉄道が毎年実施している「踏切事故防止キャンペーン」用に作られたもの。
今回、担当者の方に制作の経緯を聞きました。
——ポスターの狙いは何でしょうか?
「ちらっと見たときに目に留まるようなポスター」とすることです。
見た目のインパクトで目を留めていただき、内容を確認している段階で踏切事故防止のポスターであることが判明し、ポスターを見た方が実際に踏切道を通過する際に記憶の一部として思い出して頂けるような思いを込めて作成いたしました。
——デザインのベースを考えられたのは?
東海旅客鉄道㈱、名古屋鉄道㈱、近畿日本鉄道㈱の3社が協力して共同ポスターを制作しました。
企画立案は幹事を3社が持ち回りで担当しており、今回は近畿日本鉄道が幹事です。幹事社の提案をベースとして3社で意見を出し合いデザインを決定し、共同制作をしています。
——ポスターには3つの注意点が記載されていましたが、踏切を渡る上でほかにも注意すべきことはありますか?
踏切を通行する際には通行ルールを守って頂き、踏切事故を無くしていきたいです。 今後も3社連携して踏切事故防止に取り組んでまいりますので、踏切を通行する際は、「踏切が鳴ったら入らない」「踏切の手前で一時停止、踏切の向こう側を確認」「異常時には非常ボタン使用」するなど、安全に通行していただきたいと思います。
「踏切事故防止キャンペーン」では、実際に踏切に立って行う呼びかけ活動、そしてノベルティー配布や、主な駅の車内放送によるPR等を行っているとのこと。
今回のポスターが大きな反響を呼んでいることに関して、鉄道会社側としても大変うれしく感じているそうです。これをきっかけに、他の事故防止活動にも目を向け、何気なく渡っていた踏切も、常に注意を払えるようになっていきたいですね。