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『抹茶』と『緑茶』には6つの違いがある?おいしく飲むコツや活用方法もご紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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お茶

※写真はイメージ

「緑茶と抹茶って具体的にどんな違いがあるんだろう…」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。

実は緑茶には複数の種類があり、一般的に親しまれている緑茶は煎茶といいます。また、抹茶も緑茶の一種になるため、一概に別物であるとはいい切れません。

しかし、煎茶と抹茶で比較をすると、複数の違いがあります。

そこで、本記事では、緑茶(煎茶)と抹茶の具体的な違いを6つご紹介します。それぞれの違いが分かると、気分によって飲み分けたり、どちらを買うか悩んだ際に参考にしたりできるでしょう。

抹茶と緑茶の違いが気になる人、それぞれの使い方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

『抹茶』は緑茶の種類の1つ

お茶を摘んでいる時の画像

※写真はイメージ

緑茶と抹茶は、まったく別物とはいい切れません。なぜなら、緑茶の種類の1つに抹茶が含まれるためです。

そもそも『緑茶』とは、生の茶葉を発酵させずに製造された茶葉全般を指します。抹茶も茶葉を発酵しない不発酵茶に分類されるため、緑茶の1つです。

農林水産省のウェブサイトによると、緑茶はほかにも複数の種類があります。

  • 煎茶
  • 深蒸し煎茶
  • 玉露
  • 抹茶
  • ほうじ茶
  • 番茶
  • 茎茶
  • 玄米茶
  • 釜炒り製玉緑茶
  • てん茶
  • 粉末茶
  • 蒸し製玉緑茶

日本で一般的に飲まれる緑茶は煎茶です。そのため、抹茶と煎茶を比較するのであれば、違いは複数あるといえるでしょう。

『抹茶』と『緑茶』の6つの違い

お茶の画像

※写真はイメージ

飲料の緑茶をイメージする場合、抹茶との違いは6つあります。飲料の緑茶はほとんどの場合、煎茶を使用しているためです。

煎茶も抹茶も同じ緑茶に分類されますが、別の茶葉になるため、製造工程も味も異なります。それぞれの特徴をおさえ、ぜひ購入時や緑茶を使用する際の参考にしてください。

栽培方法

抹茶と緑茶は栽培の方法から違います。

まず抹茶は、茶園が日光を浴びないようにネットなどで覆って、茶葉を育てます。抹茶の原材料は碾茶(てんちゃ)と呼び、摘み取る2週間以上前からネットなどを被せる方法が主流です。

一方で、緑茶(煎茶)は摘み取る直前までしっかり日光に当たっている状態で栽培します。栽培方法によって、味や栄養もすべて異なるため、煎茶と抹茶は明確に違いがあるお茶です。

製造工程

抹茶と緑茶の製造工程は大きく分けると以下のようになります。

【抹茶の製造工程】

  1. 蒸す(短時間で青臭いにおいを取り除く)。
  2. 冷却して乾かす(色、風味を落とさないため)。
  3. つる切り(茎と葉を分ける)。
  4. 再乾燥(茎などの部分)。
  5. 石臼で茶葉を挽く。

【緑茶(煎茶)の製造工程】

  1. 蒸す(蒸し時間で味や香りが変わる)。
  2. もむ(4工程行う)。
  3. 乾かす(水分を5%ほどにする)。

大きな違いはもむ工程の有無です。抹茶は石臼で挽くため、もむ工程が不要だといわれています。

見た目

お茶と粉末茶の画像

※写真はイメージ

抹茶と緑茶で特に違う部分は見た目ではないでしょうか。それぞれの見た目は以下の通りです。

  • 抹茶:粉末の状態は鮮やかな緑色。溶かすと濃くて不透明な緑になる。
  • 緑茶:茶葉は深緑色。お茶にすると、淡くて透き通った黄緑色になる。

茶葉の種類にもよりますが、溶かした状態を比較すると、緑茶のほうが透明感があります。また、抹茶は粉末状で販売されている傾向があり、緑茶に比べると見た目の違いが分かりやすいでしょう。

抹茶と緑茶は味も大きく異なります。

具体的に抹茶は、濃厚な風味、旨味とほどよい甘みが特徴です。緑茶と比較すると苦みもあるため、人によっては苦手と感じる場合もあります。

しかし、抹茶の濃厚でまろやかな口当たりは煎茶などの緑茶では感じられないでしょう。

一方緑茶は、抹茶に比べるとすっきりとした味わいが特徴です。緑茶特有の渋みもありますが、さわやかな風味や旨味のバランスがよいため抹茶よりも飲みやすいでしょう。

栄養成分

抹茶と緑茶は、含まれている成分はほとんど同じですが、含有量に違いがあります。

なぜなら、抹茶は茶葉全体を粉末状にしているため、栄養を丸ごと摂取できるのです。

例えば、旨味成分のテアニンや食物繊維、またビタミンKやベータカロテン当量といったビタミン類などが緑茶より豊富に含まれています。

そのため、お茶から栄養を摂りたい人は、抹茶がおすすめです。

飲み方・使い方

抹茶と緑茶は、摂取方法も違います。

抹茶は、飲み物としてはもちろん、スイーツや料理など幅広い使用が可能です。例えば抹茶ラテや抹茶のケーキ、アイスなど、さまざまな楽しみ方ができます。

対して、緑茶は飲み物が主流です。抹茶のように料理やスイーツに使用される機会はほとんどありません。

また、緑茶は、ペットボトルやティーバッグのタイプもあるため、手軽に飲みやすい点が特徴です。

緑茶(煎茶)をおいしく飲むコツ

お茶

※写真はイメージ

緑茶(煎茶)をおいしく飲むには、湯の温度がポイントです。湯の温度によって抽出される成分が変わるため、自身の好みに合わせた入れ方をしましょう。

【湯の温度による抽出されやすい成分】

  • 50~60℃:テア二ンなどの旨味成分。
  • 70~80℃:カテキン(苦み成分)とテア二ンがバランスよく抽出。
  • 90℃以上:カテキンやカフェイン。

また、抽出時間も大切なポイントです。抽出時間が長いほど、カテキンの抽出量は増加するといわれています。そのため、抽出時間が短いほどさっぱりとした味わいになり、長いほど苦みのある味わいになるでしょう。

入れ方で緑茶の味は非常に異なるため、ぜひ自分の好みに近い抽出温度や時間を探してみてください。

抹茶のおすすめ活用方法

抹茶ラテ

※写真はイメージ

抹茶はそのまま飲む以外にもさまざまな活用方法があります。もともと味や香りがしっかりしているため、調理しても抹茶の風味が残りやすいためです。

例えば、牛乳や豆乳と混ぜて楽しむ抹茶ラテや抹茶のフラペチーノなど、甘い飲み物にすれば、小さい子供でも飲めるでしょう。

また、抹茶のパウンドケーキやクッキーなど、スイーツもおすすめです。甘い食べ物にすると、抹茶特有の濃厚さや苦みが苦手な人でも食べやすくなるでしょう。

ほかにも、最近は抹茶塩など、調味料として販売されているケースもあります。抹茶はさまざまな調理に使用できる万能アイテムです。

そのまま飲む抹茶が苦手でも、甘くすれば飲める、食べられるという人もいるため、ぜひ抹茶を使った料理やスイーツに挑戦してみてください。

抹茶は緑茶の種類の1つであるため、完全に違うわけではない

抹茶は緑茶の種類の1つです。そのため、完全に違うわけではありません。しかし、緑茶のなかでも主流の煎茶と比較すると、栽培方法や見た目、味など違いだらけです。

それぞれに特徴や魅力があり、特に味は好みが分かれる部分でもあるため、ぜひ飲み比べなどをしてみてください。

また、緑茶や抹茶は入れ方や使い方によって味や香りが変わります。すっきりとした味わいを楽しみたい場合は緑茶、甘さも感じたい場合は抹茶のスイーツやラテなど、気分に合わせて選ぶこともおすすめです。

ぜひ、それぞれの特徴や違いを生かし、お茶の使い分けを楽しんでください。

※この記事は、一部農林水産省のウェブサイトを参照しています。


[文・構成/grape編集部]

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