オウムの寿命が長い理由とは?種類ごとの平均寿命一覧と飼育のコツも紹介
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オウムは寿命が長い鳥として知られていますが、その理由を知っていますか。オウムの中には50年以上生きる個体もいるため、生涯のパートナーとして長く一緒に過ごせるでしょう。ただし、長生きする鳥だからこそ、ペットとして迎える際には注意が必要です。
本記事では、オウムの種類別の平均寿命や、元気に長生きしてもらうためのコツを詳しく解説します。
飼う際に気を付けるべきポイントもまとめているので、オウムを飼っている人や、これから飼いたい人におすすめの記事です。ぜひ参考にしてください。
オウムの種類別に見る平均寿命一覧
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オウムは、ペットとして飼われる鳥の中でも特に寿命が長いことで知られており、小型の種類で15〜20年、大型の種類になると50年以上生きることがあります。
一生のパートナーとして長く付き合う可能性が高いため、飼う前に『最後まで世話ができるか』をしっかり考えることが大切です。
また『インコ』と名前が付いている鳥の中にも、オウム科に分類される種類がいます。例えば、『オカメインコ』や『モモイロインコ』 は名前に『インコ』と入っていますが、実際にはオウムの仲間です。
オウムの種類別に、平均寿命を一覧表にまとめました。オウムは、種類によって平均寿命に差があることが分かります。
オウムの寿命の『ギネス記録』は100歳?
オウムは長生きする鳥として知られていますが、100年以上生きた個体はいるのでしょうか。
現在、ギネスに残っているオウムの最長寿記録は83歳。オーストラリアの動物園で飼育されていた『クルマサカオウム』が残した記録です。
このオウムは2016年に亡くなりましたが、正式なギネス記録として認定されています。
一方で、100年以上生きたオウムがいたという説もありますが、信頼できる記録は残っていないため、事実かを確認するのは難しいようです。
オウムは適切な環境と健康管理次第で長生きする鳥ですが、現時点では、100歳を超えたという確実な記録は存在していません。
オウムの寿命が長い理由とは?
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オウムが長生きする理由については、まだはっきりと解明されていません。しかし、専門家の間ではいくつかの説があるようです。
オウムは、ゆっくりと呼吸をするため、心臓への負担が少ないことが長寿になる理由として挙げられています。
また、鳥の中では体が大きいことも、長寿に影響しているのかもしれません。一般的に、鳥類は体が大きいほど寿命が長い傾向にあるためです。
さらに、オウムは高い社会性を持ち、仲間とコミュニケーションをとりながら生活する習性があります。
仲間とのコミュニケーションによってストレスが軽減されるため、健康の維持や長寿につながるのかもしれません。
野生と飼育下でのオウムの寿命の違い
一般的に、飼育下のオウムのほうが、野生のオウムよりも長生きする傾向にあります。野生の場合は、外敵に襲われる危険性があり、エサも常に確保できるわけではありません。
一方、飼育下では十分なエサがもらえ、安全な環境も整っています。また、飼い主の愛情を受けながら生活できることも、長寿に関係しているのかもしれません。
一般的に、オウムの1歳は人間の10歳に換算されます。オウムの2歳は人間の16歳、オウムの10歳は人間の30歳程度に換算されるようです。
オウムの年齢を人間の寿命に換算する場合は、種類によって基準が異なります。上記の年齢換算は、あくまでも1つの例として参考にしてください。
オウムのほかにも、長寿な動物は存在します。
例えば、カメは飼育下であれば30年以上は生きるようです。中には、180歳以上まで生きたカメも確認されているとのこと。
また、クジラの平均寿命は80歳で、200年以上生きる種類もいるといわれています。
コイも平均寿命は30歳ですが、100年以上生きる個体もいるようです。
寿命が長いオウムと過ごすための4つのポイント
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オウムと長く健やかに過ごすためには、いくつかの点に気を付けなくてはなりません。ここでは、寿命が長いオウムと上手に付き合うためのポイントを解説します。
食事と健康管理を大切にする
オウムと長く健康に過ごすには、食事と健康管理が大切です。ヒナから育てる場合は、挿し餌をする必要があります。大型のオウムの場合も同様で、成長のためには適切な栄養が欠かせません。
体重管理や、ケージを清潔に保つことも健康維持のポイントです。
また、鳥類を診察できる動物病院は、多くはありません。受診できる病院を、事前に確認しておきましょう。
オウムの中には、暑さや湿気に弱い種類も多いため、温度や湿度の管理を適切に行ってください。適度に日光浴をさせることも大切です。
適切な食事と環境を整え、日々の健康管理を続けることで、オウムとより長く健やかに過ごせるでしょう。
しつけと鳴き声対策を行う
オウムは、遠くにいる群れの仲間に声を届けるために、鳴き声が大きいといわれています。
長く一緒に過ごすためには、防音対策が重要です。自宅に防音壁を設置する、防音カーテンを活用するなどの対策を行うことで、近隣への影響を抑えられるでしょう。
また、オウムは学習能力が高く、トイレのしつけも可能です。根気よくトレーニングをすれば、トイレを覚えるといわれています。
適切なしつけと環境を心がけることで、オウムとの生活は、より快適で楽しいものになるでしょう。
ストレスを減らせる環境を作る
オウムが健やかに過ごすためには、ストレスを軽減できる環境が大切です。オウムはストレスから、自分の羽を抜いてしまうことがあります。
対策として、スキンシップをとることで安心感を与えられるでしょう。また、適度な運動や遊びを取り入れることで退屈を防げます。
放鳥もオウムのストレス解消に役立ちますが、誤食や窓からの脱走を防ぐための対策が必要です。日々の様子を観察しながら、環境を整えましょう。
飼う前に終生飼育できるかを検討する
オウムは非常に長生きするため、飼う前に『終生飼育が可能か』を慎重に検討することが大切です。自分が先に亡くなる可能性も考慮し、家族の理解を得ておく必要があります。
子供が世話を引き継ぐことを前提に飼う人もいますが、ライフスタイルや家族構成の変化によって、飼い続けるのが難しくなるケースもあるようです。
オウムが最後まで安心して暮らせる環境が維持できるかを、十分に考えてから飼いましょう。
寿命を迎えたオウムが見せるサイン
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オウムが寿命を迎える前には、さまざまな体調の変化が表れるかもしれません。
異変に気付いたら速やかに隔離し、かかりつけの病院で診察を受けることが大切です。特にオウム病の場合は、人にも感染する可能性があるため、適切な対応が求められます。
以下のようなサインが表れた場合は、早急に受診してください。
【危険な状態のサイン】
こうしたサインが見られた場合は、オウムが体調を崩している可能性があるため、速やかに医療ケアを受けられるようにしましょう。
オウムの寿命を理解し長く一緒に暮らそう
オウムの平均寿命は種類によって異なりますが、基本的には長生きする鳥として知られています。
例えば『コバタン』は40〜60年、比較的寿命が短い『オカメインコ』でも15〜20年は生きるといわれています。
ギネス記録には、最長83歳まで生きたオウムの記載もあります。
長寿だからこそ、健康管理や栄養、飼育環境に気を配り、最後まで責任を持って世話をすることが大切です。オウムと長く幸せに暮らせるよう、日々のケアを丁寧に行いましょう。
[文・構成/grape編集部]