江戸時代の人々は平均身長が低い?考えられる理由とは
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江戸時代の平均身長は、現代だけでなく縄文時代や弥生時代の平均身長と比較しても低いとされているのを知っていますか。
平均身長が低いとされる背景には、その時代特有の事情も関わっているようです。こうした知識を持つことは、歴史の理解を深めることにも役立つでしょう。
本記事では、江戸時代の平均身長について、ほかの時代との比較や江戸時代の偉人の身長などもからめて解説していきます。江戸時代の平均身長が低いとされる理由が気になる人は、ぜひ参考にしてください。
江戸時代の平均身長は現代より低い?
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江戸時代の平均身長は、男性が約155~156cm、女性は約143~145cmだったといわれています。
一方、厚生労働省が公表している2023年の『国民健康・栄養調査』によると、日本人男性の平均身長は163.1cm、日本人女性の平均身長は151.9cmです。
2つのデータを比較すると、江戸時代のほうが男性は7.1〜8.1cm、女性は6.9〜8.9cm低いといえます。また、江戸時代の平均とされている身長を現代の年齢別平均身長に照らし合わせると、男性は12~13歳、女性は10~11歳頃です。
上記の点を踏まえると、江戸時代の平均身長は現代と比較して低いといえるでしょう。
では、江戸時代よりも前の時代の平均身長に大きな差はあるのでしょうか。縄文時代、弥生時代の推測される身長と比較しましょう。
まず、縄文時代の平均身長は男性が約157~158cm、女性は約147~149cm、弥生時代の平均身長は男性が約163~164cm、女性は約150~152cmといわれています。
平均身長を比較すると、江戸時代よりもさらに昔の縄文時代や弥生時代のほうが身長が高かったといえるでしょう。
江戸時代の平均身長が低いとされる理由は?
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身長が低い原因には諸説ありますが、原因の1つとして、江戸時代の人々が肉食を避けていたことがあるとされています。
たんぱく質は、身長を伸ばすために必要な栄養素の1つとされている成分です。子供の身長が伸びるのは、骨が代謝を繰り返して大きくなるためだとか。その代謝にはたんぱく質が必要だといわれています。筋肉を作る時にもたんぱく質は使われるでしょう。
また、たんぱく質は一度に大量に摂取するのではなく、必要な量を毎日摂取することが望ましいとされます。
しかし、江戸時代では仏教の教えや『生類憐みの令』などを理由に動物を食べることができなかった期間があるようで、動物性たんぱく質を摂取しにくい環境だったようです。
そのため、たんぱく質不足で骨や筋肉が成長しにくくなり、平均身長が低くなった可能性があるのでしょう。
ただ、鶏肉などは江戸時代において食べられていたという説もあります。肉を全く食べなかったわけではない可能性もあり、真相は定かではありません。
江戸時代の偉人の身長はどれくらい?
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江戸時代の平均身長は現代と比べると低い傾向にありますが、資料などから背が高かったと考えられる偉人もいます。
推測されたものではありますが、江戸時代の3人の偉人の身長は以下の通りです。
現代の平均身長と比較してみても、高身長のほうに入るのではないでしょうか。
ただし、これらは残された資料から推測された身長のため、実際の身長とは異なる可能性もあります。
江戸時代は平均身長が低いとされている
江戸時代の平均身長は、男性が約155〜156cm、女性が約143〜145cmと、現代よりも低かったとされています。
その背景には、江戸時代の人々は肉をあまり食べなかった可能性が考えられるようです。
こうしたデータから当時の暮らしや食生活を想像するのも、歴史の楽しみ方の1つではないでしょうか。
※この記事は、一部厚生労働省のウェブサイトを参照しています。
[文・構成/grape編集部]