スベリヒユの見分け方は?似た野草との違いや採取時の注意点を解説
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『スベリヒユ』は、公園や畑など人々の生活圏内の至るところに生えているといわれる植物です。
「スベリヒユは栄養価が高く、食べられる」という情報を耳にし、見分け方を知りたいと考えている人もいるかもしれません。
しかし、正しい見分け方を理解しないと、間違えて毒性のある野草を採取してしまう危険性もあるため注意が必要です。
本記事では、スベリヒユの特徴や見分け方、似た野草との違いをまとめました。さらに、採取時の注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
『スベリヒユ』とはどのような植物?
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『スベリヒユ』は、発芽後1年以内に枯れてしまう一年草として知られており、日本だけでなく世界中の温暖な地域に広く分布しているようです。
乾燥や高温に強く、真夏の炎天下でも枯れることなく成長し続ける生命力を持つといわれているのだとか。特に、初夏から秋にかけて勢いよく生い茂ることが多いようです。
スベリヒユは、耕作地や道端、コンクリートの隙間など、土壌条件が厳しい場所でも根を張って育つといわれています。都市部から農村まで、あらゆる地域で目にする機会があるでしょう。
日当たりや水はけのよい土壌であればさらに繁殖力を発揮しやすく、農業では厄介な雑草として認識されているようです。一方で栄養価が高く、古くから食用として親しまれているという一面もあります。
スベリヒユを見分けるうえで知っておきたい特徴
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スベリヒユを見分けるには、『茎』『葉』『花』の3つがポイントのようです。ここでは、それぞれの特徴を解説します。
『茎』の特徴
スベリヒユの茎は多肉質で太くて柔らかく、色は赤紫色もしくは緑褐色を帯びていることが多いようです。
また、水分を豊富に含んでいるため、みずみずしい質感とやや弾力がある点も特徴として挙げられるでしょう。
茎は地表を這うように八方へ枝分かれしながら横に15~30cmほど伸び、群れをなして生える『群生(ぐんせい)』の傾向があるようです。
『葉』の特徴
スベリヒユの葉は多肉質で厚みがあり、光沢のある鮮やかな緑色をしているといわれています。
葉は長さ1〜2cmのへら型で、『互生(ごせい)』と呼ばれる、茎の1節に1枚ずつ左右交互に葉が付くことが特徴に挙げられるでしょう。
また、小さく丸みを帯びた肉厚の葉はつやがあり、水分を多く含んでいるとされています。
『花』の特徴
スベリヒユの花期は7〜9月とされており、枝の先に直径6〜8mmほどの黄色い5枚前後の花弁を咲かせることが一般的です。
この花は『一日花』とも呼ばれ、朝に開花して夕方にはしぼみますが、日を改めて次々と新しい花が咲き続けるとされています。
また、スベリヒユの果実の中には黒色の種子が入っており、熟すと果実が横に割けて種子がこぼれ落ちるようです。このような裂け方をする果実は、『蓋果(がいか)』といわれています。
花は非常に小さいため注意深く観察しないと見逃してしまうかもしれませんが、茎、葉、花の特徴を理解しておくと、よりスベリヒユを見分けられるでしょう。
スベリヒユを採取する際の注意点
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『スベリヒユは栄養価が高く食用にできる』という情報を見聞きし、スベリヒユの見分け方を知りたいと考える人もいるかもしれません。
しかし、植物を採取する際は注意深く観察する必要があることを理解しておきましょう。
例えばスベリヒユでいうと、見た目がよく似た植物に『コニシキソウ』という種類が挙げられます。コニシキソウは毒性を持つ植物のため、誤って採取しないよう注意が必要です。
少しでも不安を感じる場合は安易に採取しようとせず、複数の野草の特徴や見た目などでしっかりと判別できるほどの知識を身につけた後に、採取するようにしましょう。
スベリヒユに似ている草の見分け方
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本章では、スベリヒユと似ている草の見分け方について紹介します。
スベリヒユに似た植物として『コニシキソウ』『ポーチュラカ』が挙げられますが、特にコニシキソウは前述の通り毒性があるといわれているため、注意が必要です。
コニシキソウ
コニシキソウは北アメリカ原産の一年草で、日本にも人為的に輸入され全国に分布しているといわれています。
地面を這うように広がる茎は赤みを帯び、細かな毛が生えているようです。葉はにごった緑色で、中央に黒い斑点が見られる点が特徴でしょう。
人の生活圏内でも目にする機会が多い雑草ですが、茎をちぎった際に出てくる白い乳液には毒性があるとされているため、注意しなければなりません。
白い乳液を素手で触った場合は、皮膚炎やただれを引き起こす可能性があり、誤って口にしてしまうと吐き気や腹痛、下痢といった症状が出ることもあるようです。
むやみに触れることはせず、極力見た目で判断することをおすすめします。
スベリヒユとコニシキソウは、『茎』『葉』『花』にいくつかの違いが見られるようです。
特に、茎と葉の色が見分けやすいポイントといえるでしょう。
ポーチュラカ
ポーチュラカは南アメリカ原産で熱帯から温帯に生息しており、スベリヒユと同じ『スベリヒユ科』に属する花壇や鉢植えに人気の園芸植物です。
草丈は約10~15cmほどで、葉は多肉質で丸みがあり、やや肉厚でつややかな緑色をしているのだとか。
花は赤、ピンク、黄、白などカラフルで大きく『一日花』であるものの、次々と咲き続けるため華やかな印象を与えてくれます。
スベリヒユと見分ける際は、『花』に注目してみましょう。
スベリヒユは小さめの黄色い花、ポーチュラカはスベリヒユより大きめのカラフルな花を咲かせることが多いようです。
茎や葉では判別が難しいとされているため、花の色や大きさを注意深く観察することが、両者を見分ける手がかりになるでしょう。
スベリヒユを採取する前に、似た植物との見分け方を理解しよう
『スベリヒユ』は日本でも身近な雑草として知られており、人々の生活圏でも目にする機会が多い植物です。
しかし『コニシキソウ』のように毒性のある野草と似ていることから、不安な場合には採取するのは避けたほうがよいでしょう。
茎や葉、花などの特徴から判別できる方法はあるものの、毒を持った似ている野草が存在することがあるため、植物を採取する前には正しい知識を身につけることをおすすめします。
[文・構成/grape編集部]