桑の木の見分け方を4つのポイントに分けて解説!クワ科の種類と特徴もご紹介
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春から初夏にかけて、黒紫色の甘酸っぱい実を付ける桑の木。
昔から養蚕(ようさん)や食用として親しまれてきましたが、葉の形にバリエーションが多く、よく似た木も多くあります。なかには「これは桑の木なのかな」と迷うこともあるかもしれません。
本記事では、桑の木の見分け方を中心に、葉や実、樹皮と幹の特徴を詳しく解説します。さらに、雄株と雌株の違いや、同じクワ科の木の特徴と見分けるポイントもまとめました。
桑の木の見分け方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
桑の木とは
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桑の木は、クワ科クワ属に属する落葉樹の総称で、冬になると葉を落とす性質があります。日本では古くから親しまれており、養蚕に欠かせない植物のようです。
カイコの主なエサが桑の葉であるため、かつては各地に桑畑が広がっていたのだとか。
初夏になると、桑の木には赤黒く熟した果実が実ります。この果実は『マルベリー』とも呼ばれ、甘みと酸味のバランスがよく、生食のほかにジャムや菓子の材料としても人気があるようです。
桑の木には、雄花だけを咲かせる木と雌花だけを咲かせる木があり、これを『雌雄異株(しゆういしゅ)』といいます。
ただし、まれに1本の木に雄花と雌花の両方が咲く『雌雄同株(しゆうどうしゅ)』の個体も存在するようです。
なお、日本で一般的に桑の木と呼ばれているのは『ヤマグワ』と『マグワ』の2種類だといわれています。
桑の木の見分け方と特徴
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ここでは、桑の木の見分け方をまとめました。葉の形やちぎった時の反応、実の特徴などから桑の木の特徴を見てみましょう。
葉の形
桑の木は、葉の形が多様である点も見分けるポイントです。一般的な樹木とは異なり、同じ木に複数の形の葉が混在していることがあります。
基本的には広い卵形の葉が多く見られますが、切れ込みのないシンプルな形のものから、先端が3~5つに分かれた切れ込みのある葉まで、バリエーションが豊富なのだとか。
1つの木にさまざまな葉の形が見られるのは桑の木ならではの特徴であるため、観察の際のポイントとして覚えておくとよいでしょう。
葉をちぎった時の特徴
桑の葉をちぎると、白い乳液のようなものがにじみ出てくることがあります。
この乳液には、カイコ以外のほとんどの昆虫や害虫の成長を妨げる成分が含まれており、桑の木が自らを守るための仕組みなのだとか。
同様に、枝を折った際にもこの乳液が出てくるのが特徴です。見た目は樹液のようですが、防衛機能を果たす成分が含まれている点で注目されています。
また、桑の葉は『桑葉(そうよう)』という名前で知られる生薬でもあるようです。東洋医学において、古くから薬用植物として重宝されてきたといわれています。
実の特徴
桑の実は、見た目にもかわいらしく、食用として楽しめるのが大きな特徴です。初夏になると赤黒く色付くため、これが熟したサイン。収穫タイミングの目安にもなります。
果実の構造は、ラズベリーなどと同様に小さな粒がいくつも集まって1個の実を形成しており、この独特の形状も、桑の木を見分けるポイントの1つです。
そのまま食べても甘みがありおいしいですが、ジャムやゼリー、お菓子の材料としても幅広く使われています。
樹皮と幹
桑の木を見分ける際には、樹皮の色や質感にも注目しましょう。樹皮は灰褐色で、全体的に淡い茶色系の落ち着いた色味をしているといいます。
表面には縦方向に細かい筋や裂け目が入り、線状の模様が現れるのが特徴です。若い木は比較的滑らかですが、成長して古木になると樹皮が薄く剥がれ、表面が荒れたような質感になります。
この樹皮は非常に丈夫で、昔から和紙の原料としても利用されてきました。桑の木の見分け方として、葉や実だけでなく、こうした樹皮の変化にも目を向けると、より正確に判別できるでしょう。
桑の木と似ている木の特徴と見分け方
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桑の木と似ている木には『ヒメコウゾ』や『カジノキ』があります。同じクワ科の植物であり、葉や実の形が似ているため、混同しやすいでしょう。
ここでは、桑の木と似ている木の特徴と見分け方についてまとめました。
ヒメコウゾ
ヒメコウゾは、クワ科カジノキ属に分類される植物で、その姿かたちは桑の木によく似ているといいます。
特に葉の形が似ており、切れ込みのないシンプルなものから、虫に食われたように深くえぐれたものまで、形状はさまざまです。
見分けるポイントの1つが、葉の表面に生えている細かな毛。触れるとややざら付きを感じるため、マグワやヤマグワと区別する際の手がかりになるでしょう。
ヒメコウゾの果実は、複数の小さな果実が集まる集合果で、直径1~1.5cmほどの球形をしているといいます。6~7月頃になると赤い実を付けるのも特徴です。
葉の形だけでは区別が難しいこともあるため、葉の手触りや実の色、形とあわせて観察してみましょう。
カジノキ
カジノキの葉は、左右非対称の卵形をしており、同じ株の中でも形にばら付きがあります。切れ込みのないものもあれば、3〜5つに深く裂ける葉もあり、非常に変異が大きいのが特徴です。
葉のふちは細かく丸みを帯びた鋸歯(きょし)状で、やや厚め。表面には細かな毛が生えており、手で触るとザラザラとした質感があるのだとか。
また、葉の基部が左右で不ぞろいなのも見分けるポイントの1つです。
カジノキの果実は、複数の花が集まってできる集合果で、直径2〜3cmほどの球形をしているといいます。7〜8月頃になると橙赤色(とうせきしょく)に熟し、鮮やかな色合いになるようです。
桑の木の実は黒っぽく熟すため、実の色の違いはカジノキと桑の木を見分ける際の分かりやすい手がかりになるでしょう。
桑の木の見分け方は葉や果実がポイント
桑の木には、さまざまな形の葉が見られることや、葉をちぎると白い乳液が出ること、初夏に赤黒く熟す果実が実ることなど、いくつかの特徴があります。
よく似た木としては、カジノキやヒメコウゾが挙げられます。
これらは葉の形が桑に似ているため、一見すると見分けがつきにくいことも。実がなる夏の時期であれば色や形から見分けられる可能性もありますが、それ以外の季節には区別が難しいかもしれません。
迷った時は、本記事でご紹介した特徴や見分け方を参考にしてみましょう。
[文・構成/grape編集部]