『銀杏』の保存方法は?保存別の賞味期限や腐敗の見極めポイントを解説
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『銀杏』は秋の代表的な味覚の1つであり、香ばしい風味と独特の食感から多くの人に親しまれています。
しかし、銀杏を長持ちさせる保存方法や賞味期限について、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、銀杏の正しい保存方法や、保存状態ごとの賞味期限、腐敗の見極め方について分かりやすく解説します。
銀杏の鮮度を保ちつつ、おいしく安全に楽しむためのコツをチェックしましょう。
銀杏は殻つきのまま保存する?殻を剥いて保存する?
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銀杏の保存方法には『常温』『冷蔵』『冷凍』の3つがあり、常温や冷蔵で保存する場合は、殻つきのまま保存したほうがよいとされています。
これは、銀杏が高温多湿や乾燥に弱いとされ、殻が中の実の乾燥や酸化から守る役割を果たすと考えられているためです。
一方で、冷凍保存は、殻つきのままでも殻を剥いた状態でも可能とされています。
それぞれで保存の仕方や賞味期限に違いが見られるため、用途や保存期間に応じて、適切な方法と殻の有無を選ぶことが大切です。
銀杏の適切な保存方法
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前述の通り、銀杏の保存方法には『常温』『冷蔵』『冷凍』の3つがあり、それぞれで適した保存方法や保存期間の目安が異なります。
各保存方法の特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選びましょう。
常温
銀杏を常温で保存する場合の手順は、以下の通りです。
1.殻つきの銀杏を、通気性のよい新聞紙や紙袋で包む。
2.冷暗所など、直射日光の当たらない涼しい場所で保存する。
適切な方法で保存すれば、1週間ほど保存できるとされています。
なお、保存期間は『2週間』や『1か月』ほどとする意見も見られますが、長期保存する場合は腐敗やカビの発生がないかを定期的に確認しましょう。
ただし、銀杏は高温多湿や乾燥に弱いといわれるため、保存環境に注意してください。
冷蔵
殻つきの銀杏を冷蔵保存する方法は、次の通りです。
1.水で湿らせたキッチンペーパーや新聞紙、紙袋に包む。
2.包んだ銀杏をビニール袋に入れ、口を閉じる。
3.冷蔵庫の野菜室で保存する。
包んでいるキッチンペーパーなどが乾いている場合は、適度に取り替えましょう。
また、銀杏を水に浸けて冷蔵保存することも可能なようです。手順は以下をご覧ください。
1.殻つきのまま保存容器に入れる。
2.銀杏が浸るくらいの水を入れ、冷蔵庫で保存する。
3.1~2日ほどで水をこまめに取り替える。
水を取り替える手間は必要ですが、水に浸すことで殻が柔らかくなり、剥きやすくなるとされています。
冷蔵保存する際の賞味期限は、ビニール袋に入れる場合は約1〜2か月、水に浸ける場合は約1か月のようです。
なお、殻を剥いた銀杏は乾燥や酸化などで傷みやすいといわれており、状態を見ながら早めに食べ切ることが推奨されています。
冷凍
冷凍保存する場合は、殻つきのまま、または殻を剥いた状態のどちらでも保存できるとされていますが、手順に違いが見られるようです。
殻つきのまま冷凍保存する場合は、冷凍用の保存袋に平らになるように入れ、空気を抜きながら口を閉じ、冷凍庫で保存します。
一方、殻を剥いてから冷凍保存する際の手順は、次の通りです。
1.炒る、ゆでるなどで殻と薄皮をむき、水気をしっかりと取る。
2.一度に食べる量などに小分けしてラップに包む。
3.冷凍用保存袋に入れ、冷凍する。
殻を剥いて冷凍保存すれば、茶碗蒸しや炒めものなどに冷凍のまま活用できるでしょう。
なお、冷凍保存する場合の賞味期限の目安は、殻つきのままで約1〜2か月、殻を剥いた状態だと約2〜3か月とされています。
銀杏の賞味期限の目安【一覧表あり】
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前述の通り、銀杏の賞味期限は殻の有無や保存方法によって異なるようです。
銀杏の賞味期限の目安を表にしてまとめると、次のようになります。
ただし、賞味期限はあくまで目安です。保存状態によっては目安より早く傷む可能性もあるでしょう。
保存する際は定期的に状態をチェックし、できるだけ早めに食べることをおすすめします。
銀杏が腐っているかを見極めるポイント
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適切に保存すれば比較的日持ちするといわれる銀杏ですが、保存状態によっては腐るケースも考えられるでしょう。
次のような変化が見られた場合は、銀杏が傷んでいる可能性があるため注意してください。
殻が黒くなっている場合は『カビ』が発生している可能性があり、中の実も腐っていると考えられます。
また、銀杏はもともと独特のにおいを持つ食材ですが、腐敗が進むとより強い異臭や酸っぱい臭いを発するようです。
なお、新鮮な銀杏の実は淡い緑色をしており、時間の経過とともに黄色く変色するとされています。黄色になっているものは味が落ちている可能性もあるため、状態を確認してから食べましょう。
傷んだ銀杏を食べると腹痛や食中毒などを引き起こす恐れがあることから、異変を少しでも感じたら処分してください。
銀杏の保存方法に関連するよくある疑問と回答
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本章では、銀杏の保存方法に関連するよくある疑問とその回答を2つ紹介します。
銀杏の殻はどうやって剥けばいいの?
固い銀杏の殻を剥く方法には、水に浸ける、炒る、ゆでる以外にもいくつかの手段があるようです。
その1つに、ハンマーで軽く叩く方法が挙げられます。
1.タオルや布巾の上に銀杏を置き、手で固定する。
2.銀杏のとがった部分を上にしてハンマーで軽く叩いて割れ目を作る。
ハンマーで叩く際は、銀杏を固定している手を誤って叩かないように注意しましょう。
また、電子レンジで加熱することでも殻を剥けるとされています。
1.殻つきの銀杏を封筒や紙袋に入れる。
2.銀杏が飛び出ることのないよう、口を2〜3回折る。
3.電子レンジに入れ、500Wで30秒〜1分ほど加熱する。
4.銀杏の弾ける音が聞こえたら取り出す。
電子レンジを利用した際、銀杏が爆発することもあるといわれており、ハンマーで事前に軽く割れ目を入れるとよいという意見もあるようです。
銀杏のおいしい食べ方は?
銀杏は、炒り銀杏や塩炒り銀杏としてシンプルに食べたり、炊き込みご飯や茶碗蒸しといった料理のアクセントに加えたりと、さまざまな方法でおいしく食べられます。
ただし、銀杏の食べすぎには注意しましょう。
銀杏には『中毒症状』が出る恐れがあるといわれており、一度にたくさん食べると嘔吐や痙攣を引き起こす可能性があるようです。
子供は解毒機能が発達していないこともあるため、特に、小さな子供には食べさせないようにしましょう。
日本中毒情報センターによると、2012〜2021年の10年間で、銀杏を⾷べた後に⾷中毒を⼼配する相談が263件寄せられたのだとか。
年齢別の件数では、5歳未満の子供が68.1%を占めていたそうです。そのため、5歳未満の子供には絶対に与えないようにしましょう。
正しい保存方法を理解しておいしい銀杏を食べよう
銀杏の保存方法には『常温』『冷蔵』『冷凍』が挙げられ、殻の有無や保存方法によって、賞味期限が大きく変化するようです。
比較的長期間保存できるといわれていますが、保存状態によっては腐ることもあるため、調理する前に殻や実をチェックしましょう。
※この記事は、一部日本中毒情報センターのウェブサイトを参照しています。
[文・構成/grape編集部]