衣類に穴があく理由? 害虫の習性と対策に「納得」「すぐやる」
公開: 更新:

※写真はイメージ

洗濯したてなのに臭う服 対処法に「簡単すぎ」「目からウロコ」ニオイの付いた衣類やタオルは「使いたくない」と感じますが、捨てるわけにもいきません。洗濯物が臭くなるのには理由があります。繰り返さないために原因を突き止め、いざという時の対処法もマスターしておきましょう。

干す前に見て! 濃い色の服が色あせる理由に「やってた」「怖くなった」服を着る時や畳む時に色落ちを見つけると、「もう着られないかも…」とショックを受けます。服が色落ちする原因は3つあり、どれも身近なものです。大切な服を守るためにも原因を理解し、予防策を意識しましょう。
- 出典
- ソロテックス®
クローゼットから久しぶりに衣類を出すと、小さな穴が開いていたことはありませんか。
これは『衣類の虫食い』による被害で、気がついた時にはすでに複数の衣類に被害が広がっていることもあります。衣替えの季節は、特に注意が必要です。
本記事では、衣類の虫食いが発生する理由と効果的な対策を中心に紹介します。
衣類の虫食いはなぜ発生する?
衣類を食べるのは、害虫の成虫ではなく『幼虫』です。衣類の生地を製造、販売する帝人フロンティア株式会社が開発した繊維、『ソロテックス®』のウェブサイトでは、以下のように説明していました。
これらの幼虫は、羊毛、カシミヤ、シルクなどの動物性繊維を特に好みます。また、衣類に汗や皮脂、食べこぼしが付着していると、卵を産みつけられやすくなるそうです。
長期間クリーニングせずに保管している衣類や、湿気のこもる収納環境は格好の餌場となるため、発生条件が重なると虫食いが一気に進行してしまうでしょう。
衣類の虫食いを防ぐための対策
※写真はイメージ
衣類の虫食いを防ぐには、清潔にしてから収納することが大切です。衣替えの前には必ず洗濯やクリーニングを行い、皮脂や汚れを落としてから収納しましょう。
防虫剤の活用も欠かせません。『パラジクロロベンゼン』や『ピレスロイド系』などの成分を使った市販の防虫剤は、引き出しタイプや吊り下げタイプなどさまざまな形状があるため、収納方法に合わせて選ぶのがポイントです。
クローゼットや衣装ケースをできるだけ密閉し、防虫成分が十分に行き渡る環境を作れば、効果を最大限に発揮させられるでしょう。
また、湿度管理も重要です。湿気は害虫の活動や繁殖をうながすため、定期的に扉を開けて換気したり除湿剤を置いたりする工夫が必要です。
収納スペースに余裕を持たせることも、通気性を高めて害虫の繁殖を防ぐことにつながります。
クリーニング後の衣類の保管には注意!
意外と見落としやすいのが、クリーニング後の衣類の保管方法です。
クリーニングから戻ってきた衣類にはビニールカバーがかかっていることが多いですが、その状態のまま保管すると湿気がこもりやすく、虫やカビの発生を招くので避けてください。
カバーは必ず外し、風通しのよい場所で陰干しをしてからクローゼットに収納するのが理想的です。
また衣替え時には、クローゼットの中の衣類をすべて取り出して、中を掃除するのもよいでしょう。害虫の餌となる、ホコリや食べかすなどの残留物を除去すれば、害虫による被害の防止に直結します。
衣類を清潔な状態で保管し、防虫剤や除湿剤を適切に活用することで、害虫による被害を大きく減らすことが可能です。
さらに、クリーニング後のビニールカバーを外す、収納環境を掃除するなどの細かな工夫が、防虫効果をより高めます。
これらのことを心がけて、お気に入りの衣類を虫食いから守りましょう。
[文・構成/grape編集部]