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博多駅前陥没 福岡市長が良い情報も悪い情報も全て公開 その姿勢に評価高まる

By - grape編集部  公開:  更新:

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8日17時11分の投稿

【続報】「安全」については土木などの関係する業界関係の皆さんに、市役所としても復旧にかかる全ての協力を行うので、最速での復旧に協力頂けるように改めてお願いしました。

「安心」については、私も技術面は詳しくないので、私からの質問に対策本部の工事担当者から答えて頂いた内容を皆さんと共有します。

1、穴に溜まった水は抜かないのか?
A.水は抜いてはだめ。逆に地下水レベルまで水が溜まったので地盤が安定した。土砂崩れは穴が空いた部分と周りの地下水を含んだ土のレベルが違うので土砂の移動がおきる。陥没事故対応の基本は水を入れること、とのこと。

2,水はこれ以上増えて溢れないのか?
A.周辺の地下水と溜まっている水のレベルが同じになった。また下水の大きな排水管部分までの水位になったので、そこから排水される。

3,道路復旧までの手順は?
A.まずは穴を埋めるために流動化処理土というものを入れる。これは水の中でも固まるもの。地上近くの地下埋設物(電気、電話、ガスなど)のレベルまで埋めて、固まったら中に入って電話や電気、ガスを復旧して、さらに埋めて車が通れるように仮復旧する。

4,何日くらい掛かるのか。
A.埋めるのに最長3日。あとは電気や電話を繋ぐなどの復旧の時間が未知数だが、さらにそこを上から埋めれば通行可能になる。

5,陥没を埋めるための流動化処理土を投入する量を増やして時間を早められないのか。
A.特殊な薬剤なので福岡市だけで一日に作れる量が限られている。他都市に支援を頼んでも持ってくる間に固まってしまう。全てこの薬剤ではなく、現在は他のものが使えないか検討している段階。

6,下の基礎がむき出しになっている建物もあるが、大丈夫なのか。
A.交差点沿いの建物は全て地盤まで杭が届いている。計測しているが現在のところは時間が経過しても傾きなどは発生していない。

以上が私が現場の対策本部で聞いた最新の話です。同じ疑問を持つ方もいらっしゃると思いますので情報を共有します。

高島宗一郎 Facebook ーより引用

8日夜も継続しておこなわれた復旧作業。

9日朝にはその作業の進捗状況が報告されました。

9日6時39分の投稿

おはようございます。

昨夜から引き続き、流動化処理土(水の中でも固まるセメントが混じった土)を陥没した穴の水の中に投入しています。それに加えて濃度を薄めたモルタル(ガチガチに固まりすぎないために)を併用して埋め戻し作業を行なっています。

作業員の皆さんの夜を徹したご努力と多くのみなさんの思いと力が結集した結果、今日の夕方(18時頃予定)にはライフラインの管の直下、つまり投入しているセメント混合土が現在の水面の高さくらいまで埋まる予定です。

投入したセメント混合土が固まるのに投入終了からおよそ一日かかりますが、固まれば穴の中に入ってライフライン(電気や電話、ガスなど)を繋ぐ作業に入れると思われます。

ライフラインの早期復旧のための今後の進め方については、各企業、部署の皆さんが昨日持ち帰って検討した内容をこの後9時半からの現地対策会議に持ち寄られ、進め方を決めます。

一時間でも早く市民の皆さんの日常を取り戻すことに加えて、この事故は全国だけでなく世界が見ているからこそ、日本の底力を見せるためにも早期復旧に力を貸して頂きたいとお願いしています。

また福岡市内で行われている他の工事現場も昨日から緊急点検を行なっています。福岡市と外郭団体では現在543箇所の現場がありますが、そのうち昨日までで280箇所の緊急点検が終了しました。

残りの263箇所は今日ですべて終わらせます。

高島宗一郎 Facebook ーより引用

9日12時44分の投稿

復旧作業について、現地での調整会議での内容をまとめてお伝えしますね。

1,いつ復旧できるのか?
まずは今週中にライフライン復旧作業を終えて、月曜日には仮復旧を完了させて人も車も通行可能にすることを目標に各事業者が工程表を作ることで合意しました。

2,かなり時間が掛かるという報道を見たが?
二段階で復旧をすることになりました。まずは仮復旧でライフラインの復旧と、人と車の通行を可能にする。その後本復旧に向けて車線の制限や夜間工事を利用しながら工事をする。

3,まだまだ埋めるセメント混合土の量が必要と聞いたが?
オール福岡で夜を徹して作業することで、今日の夕方には埋め戻しが終わります。そこから固まるのを待ち、明日、固まったのを確認できれば人や重機が穴の中に入ってインフラ管などの処置が始まります。

4,本格復旧の予定は?
今は市民生活に大きな影響が出ている状況を確実に最速で復旧することに集中しているので、仮復旧後の本格的な復旧に向けた工事作業工程は、今後関係する事業者の皆さんと工事日程を調整しながら決めていきます。

ただこれは現時点での合意された目標です。今日の会議で全員で確認した限りでは実現可能な目標ではありましたが、何と言っても安全第一ですから、もう一度各事業者には持ち帰って頂いて、一人のけが人も出さずに確実に作業が可能かを検討して頂いて、その上で最終的に施工事業者に工程表を引いて頂くことになっています。多くの皆さんにご迷惑をお掛けしていますので、安全第一にしながら、最適な方法で最速で復旧できるように取り組んでいきます。

ちなみに下水道については破損した管路を避けた迂回路が一部出来ています。それなのに何故下水道の使用を控えて頂くお願いをまだ続けているかというと、今回作った下水の迂回路は平時より小さな管路なので通常と同量の下水が流れると負荷がかかる状況にあるのです。そこで引き続き下水道の使用制限をお願いしている状況なのです。ですから禁止ではなくて出来るだけ協力をお願いしたいということなのです。

高島宗一郎 Facebook ーより引用

良いことも悪いことも踏まえて、公式の情報発信を続ける高島市長。

現在どのような状況なのか、そしてどんな対策を行っているのかがリアルタイムで報告されるため、多くの福岡市民にとって情報収集の手段となっているようです。

熊本地震の際にも、多くのデマや流言に左右されないように熊本市長がFacebookにて公式情報を発信し続けた事も話題となりました。

大きな災害時に、公式の情報をいち早く知る手段のひとつとして、首長が発信する情報には注目していく必要がありそうです。

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出典
高島宗一郎 Facebook穴の“埋め戻し”作業始まる 博多駅前巨大陥没(16/11/08)

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