AIの活用止まらず、コンビニ店舗をAIで丸ごと監視からきゅうりの見分け機まで
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NECがコンビニなどで利用できる、人工知能(AI)を活用した遠隔監視サービスの提供を始めたと発表がありました。
全店舗で一斉に特売を始めるときに、商品や価格、並べる什器などの情報を各店舗に指示して、各店舗の人間が情報を確認しながら並べ、それを本部から派遣員が来てひとつひとつ確認していく、いわゆる「巡店」という作業があるそうなんですが、これには限界があり、これをいかにスピーディに行えるかが、多店舗経営のコンビニやスーパーの重要な課題になっているんだそうです。
今回のシステムでは、そういった情報を人工知能に学習させることで、各店舗の状況が監視カメラで一括で情報収集することができ、どこの店舗が正しい商品の並べ方になっていないとか、価格を間違えているなどが一目でわかるようになり、お店を巡って確認する必要がなく、すぐに修正する連絡を入れることができるようになるというわけです。
こうしたところにまで人工知能の技術が使われるほど、人工知能が身近になってきたなと思っていたところ、ついに、今月発売の「Interface 2017年 3月号」では、「人工知能できゅうりを見分ける装置」の作り方が掲載されています。
昨年9月ころのニュースで、繁忙期になると1日8時間にわたって延々とキュウリの仕分けを行う母親の姿を目の当たりにした息子の小池まことさんが、自分で人工知能の使い方を勉強して、4ヶ月で「きゅうり仕分け機」の試作機を完成させたというのがありました。
それがついに誰でも読める雑誌で記事となり、それを読めば、ある意味プラモデルを作るくらいの気分で頑張れば、誰でも「人工知能を使ったきゅうりの仕分け機」が作れちゃう時代になったというわけです。このスピードはスゴイと思いませんか?
[文/土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。