再春館製薬所が「さつまいも研究」に熱中?特許まで取るほどの、こだわりの理由は
公開: 更新:
エアコンをつけてるのに寒い… 企業が教える対策に「そうだったのか」冬に暖房を入れる際は、できるだけ効果的・効率的に部屋を暖めたいところですよね。とはいえ、暖房効果をアップさせるには具体的にどうすればいいのか、知らない人もいるでしょう。 本記事では、アイリスオーヤマ株式会社(以下、アイリ...
ラップの芯は捨てないで! 玄関掃除に活用すると… 「便利」「ナイス裏技」玄関掃除で掃除機を使いたくても、衛生面が心配で使いにくいという人も多いかもしれません。そこでおすすめしたいのが、家にあるトイレットペーパーやラップの芯を使う方法です。掃除のプロが紹介する裏技をご紹介します。
- 出典
- 再春館製薬所
化粧品『ドモホルンリンクル』でおなじみの再春館製薬所(以下、再春館)が、2017年7月に特許を取得しました。
過去にも、化粧品にまつわる特許を取得してきた再春館。今回取得した特許は、なんと『さつまいも』が鍵となっているのだとか!
再春館の発表によると、今回の特許登録で、甘藷焼酎粕エキスに「『糖化』を抑制する効果がある」ことが承認されたとしています。
以前からドモホルンリンクルの主要原料として使われているこのエキス。再春館はなぜ、これを化粧品に使うことにしたのでしょうか。
廃棄されていた粕(かす)を活用して
芋焼酎は、培養させた芋、もろみを蒸留させてできるもの。そうすると副産物として『焼酎粕』という液体が残ります。焼酎粕は、1回の蒸留で抽出した焼酎の約2倍の量が排出されるそうです。
熊本県で芋焼酎を製造している『花の香酒造(はなのか しゅぞう)』は、大量に廃棄されていた焼酎粕を有効活用したいと考えていました。そこで再春館は、同じく熊本県を拠点に置く会社として、花の香酒造を手助けできないかと2009年から研究を始めます。
焼酎粕エキスの抽出に成功すると、ドモホルンリンクルの主要原料として活用されるようになったのです。
ドモホルンリンクルは焼酎粕エキスのほかにも、チョウジやカワラヨモギ、オリーブスクワランなど、ありとあらゆる自然の恵みが詰まってできています。
今回の特許登録だけでなく、抽出方法の改良を進めるなどして、天然由来成分にこだわった化粧品開発を推進し続ける再春館。それは製品をよくするためだけではなく、地元のためを思った取り組みでもあったのですね。
[文・構成/grape編集部]