「何で、私のことが嫌いなんだ?」 人種差別者の返事に、世界が驚愕 By - grape編集部 公開:2017-10-26 更新:2017-10-26 人種差別動画 Share Post LINE はてな コメント 2017年8月12日に、アメリカ南部のバージニア州シャーロッツビルで、KKK(人種差別団体クー・クラック・クラン)ら白人至上主義者たちと、その反対派が衝突し、死者が出る事件がありました。 トランプ大統領 抗議を受けKKKなどを名指しで非難「人種差別は悪だ」 緊張感が高まる中、2017年10月19日には、アメリカのフロリダ州にあるフロリダ大学で、白人至上主義者として知られる、リチャード・スペンサーさんの講演会が決定。 当日の演説は、過激なものになることが予想されていました。 予想は当たり、会場の周りは、スペンサーさんに賛同して集まった白人至上主義者たち、そして彼らに抗議する人たちで大混乱。 そんな中、『ある白人主義者』に向かって行く人がいました。その様子を撮影した動画がTwitterに公開されると、大旋風を巻き起こす事態に。 敵対する前に、ハグを 会場には、スペンサーさんを支持する、ランディ・ファーニスという男性が来ていました。 ナチスのかぎ十字模様のTシャツを着ていた彼は、ひと目で白人至上主義者だと分かります。群衆の中で、人種差別と闘う人たちから、非難の言葉を受けるファーニスさん。 そこへ、1人の男性が近付くと…。 A nazi and a black man…..America 2017 #SpencerAtUF pic.twitter.com/sSaG36EuOr— Politics 4 Dummies (@Politics4dum) 2017年10月19日 力強くハグをしたではありませんか! この男性は、高校でサッカーのコーチをしている、アーロン・コートニーさん。 コートニーさんは、ファーニスさんに、こう問いかけています。 何で、私のことが嫌いなんだ? @Politics4dum ーより引用 人種差別をするファーニスさんに、暴力を振るうわけでも、非難の言葉を浴びせるのでもありませんでした。その代わりコートニーさんは、「目の前で生きている私を、ちゃんと知って」といっているかのように、ファーニスさんを抱きしめたのです。 後日、コートニーさんがタブロイド紙『New York Daily News』に語ったところによると、「私の肌の色がイヤか、それとも歴史か、ドレッドヘアなのか」と、考え付く理由も挙げて尋ねたそう。 しかし、ファーニスさんから返って来た答えは、意外なものでした。 分からない。 NY Daily News ーより引用 コートニーさん自身と向き合ったことで、ファーニスさんは、差別する理由などないことに気付いたのでしょう。 ヘイトでいっぱいになった相手の心をリセットした、コートニーさんの行動に、称賛の声が殺到しています。 これは、人類の歴史で、美しい瞬間だ! 憎しみよりも、愛は強い。 人種差別をする人たちは、憎しみを学んできてしまったんだ。これから、愛も学んでいけるはず。 人種差別の問題を解決することは、簡単ではありません。 しかし、相手を人種や肌の色などで判断するのではなく、その人自身を知ろうとする…コートニーさんの行動は、人種差別の問題を解決するきっかけとなることが期待されています。 [文・構成/grape編集部] 出典 @Politics4dum/New York Daily News Share Post LINE はてな コメント
2017年8月12日に、アメリカ南部のバージニア州シャーロッツビルで、KKK(人種差別団体クー・クラック・クラン)ら白人至上主義者たちと、その反対派が衝突し、死者が出る事件がありました。
トランプ大統領 抗議を受けKKKなどを名指しで非難「人種差別は悪だ」
緊張感が高まる中、2017年10月19日には、アメリカのフロリダ州にあるフロリダ大学で、白人至上主義者として知られる、リチャード・スペンサーさんの講演会が決定。
当日の演説は、過激なものになることが予想されていました。
予想は当たり、会場の周りは、スペンサーさんに賛同して集まった白人至上主義者たち、そして彼らに抗議する人たちで大混乱。
そんな中、『ある白人主義者』に向かって行く人がいました。その様子を撮影した動画がTwitterに公開されると、大旋風を巻き起こす事態に。
敵対する前に、ハグを
会場には、スペンサーさんを支持する、ランディ・ファーニスという男性が来ていました。
ナチスのかぎ十字模様のTシャツを着ていた彼は、ひと目で白人至上主義者だと分かります。群衆の中で、人種差別と闘う人たちから、非難の言葉を受けるファーニスさん。
そこへ、1人の男性が近付くと…。
力強くハグをしたではありませんか!
この男性は、高校でサッカーのコーチをしている、アーロン・コートニーさん。
コートニーさんは、ファーニスさんに、こう問いかけています。
人種差別をするファーニスさんに、暴力を振るうわけでも、非難の言葉を浴びせるのでもありませんでした。その代わりコートニーさんは、「目の前で生きている私を、ちゃんと知って」といっているかのように、ファーニスさんを抱きしめたのです。
後日、コートニーさんがタブロイド紙『New York Daily News』に語ったところによると、「私の肌の色がイヤか、それとも歴史か、ドレッドヘアなのか」と、考え付く理由も挙げて尋ねたそう。
しかし、ファーニスさんから返って来た答えは、意外なものでした。
コートニーさん自身と向き合ったことで、ファーニスさんは、差別する理由などないことに気付いたのでしょう。
ヘイトでいっぱいになった相手の心をリセットした、コートニーさんの行動に、称賛の声が殺到しています。
人種差別の問題を解決することは、簡単ではありません。
しかし、相手を人種や肌の色などで判断するのではなく、その人自身を知ろうとする…コートニーさんの行動は、人種差別の問題を解決するきっかけとなることが期待されています。
[文・構成/grape編集部]