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『コウノドリ』のモデル医師、中1への忠告に「深い」「涙腺が崩壊する」

By - grape編集部  公開:  更新:

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荻田さんが、産婦人科医になった理由

荻田さんは、早くから決意を固めている『茹でたイカ』さんの想いに打たれ、「きみは偉いなあ」と感じ入った様子。

そして、まずは自身が産婦人科医を目指した理由を、以下のように答えます。

※写真はイメージ

僕が産婦人科医になったのは、新しい命が誕生する場面に立ち会う喜びにしびれてしまったからやねん。

金曜ドラマ『コウノドリ』 公式ウェブサイト ーより引用

みんなが幸せな出産をするとは限らず、命のバトンをつなぐためには、女性特有の病気全般、そして持病や、がんなども診る必要があります。

やることが幅広い、大変な仕事であることを説明した上で、「プロとして、科学者の端くれとして、これはすごくやりがいのある仕事だ」と荻田さんは語りました。

荻田さんの忠告

そのまま、『茹でたイカ』さんの夢を応援する流れになるのかと思いきや…予想外のひと言が続きます!

だからこそ君にひとつ忠告しとくわ。

金曜ドラマ『コウノドリ』 公式ウェブサイト ーより引用

雰囲気がガラリと変わりました。

荻田さんが『茹でたイカ』さんに向けた忠告とは、何でしょうか。

君は辛い思いをした分、すごくいいお医者さんになるに違いない。もうそれは間違いない。

でも、お母さんの仇を討とうと思っているなら、医者になるのはやめといた方がええ。君がしんどくなりすぎるから。

金曜ドラマ『コウノドリ』 公式ウェブサイト ーより引用

悲しみをバネにして産婦人科医を目指しているように見えた『茹でたイカ』さんに、荻田さんはストップをかけました。

荻田さんは、どんなに医学が進んでも、どんなに一生懸命、考えられる限り最上の治療をしても、助けられない人がいることを指摘しました。

そして、こう問いかけます。

※写真はイメージ

君はそんな場面にプロとして立ち会える?ずーっと冷静でいられる?

金曜ドラマ『コウノドリ』 公式ウェブサイト ーより引用

何人もの出産に立ち会うプロの医師には、冷静さが必要。自分の中の悲しみを清算しないまま、もし医師になったら、冷静さを欠いてしまうかもしれません。

数多くの現場に立った人の、重みのある言葉です。

荻田さんのアドバイス

まっすぐ夢を目指してきた人は、こう叫んでしまいそうです。

それなら、夢のスタート地点が悲しみである人は、どうすればいいの?

ここで、荻田さんは「いまのうちからできることや、やっておいたほうがいいこと」を答えます。それは、以下の2点でした。

たくさん本を読むこと。

たくさん音楽を聴くこと。

本や音楽からは、いろんな時代を生きる、さまざまな人の、多様な悩みが感じ取れます。「それらを目一杯取り込んで、自分の思いや悩みと置き換えなければならない」と荻田さんはいいます。

産婦人科医でありながら、ジャズピアニストという一面も持つ、荻田さんらしいアドバイスです。

たくさんの悩みに触れて、自分の悲しみだけを抱えてしまわないことが、いまの『茹でたイカ』さんに必要なことなのでしょう。

そんでもっていつか自分の気持ちをぐーっと楽にさせる事が出来たら、それから医療の道にすすみなさい。

必ず、進みなさい。まっすぐ、進みなさい。

その道のどこかで、君を待ってる。

金曜ドラマ『コウノドリ』 公式ウェブサイト ーより引用

荻田さんは、心のわだかまりが解けた未来で、『茹でたイカ』さんがプロの医師になれることを願っています。

※写真はイメージ

荻田さんの回答を読んだ感想

荻田さんの真剣なアドバイスに、たくさんの人が感動しました。

・中学1年生の子に、ちゃんと向き合ってる。素晴らしい人だわ。

・音楽も本も、心をしなやかで強くする。

・最後の1行で涙腺が崩壊した。

また、多くの人の心に、「かたきを取ろうと思ってはいけない」という言葉が響いたようです。

医師を目指す人に限らず、さまざまな動機に共通して、気を付けなければならないことなのでしょう。

荻田さんのひたむきな人柄が伝わる回答を見ると、荻田さんの影響を受けている『コウノドリ』が、なぜあんなにも心温かくなる作品なのか…分かる気がしますね!

【お詫びと訂正】2017年11月16日18時15分

本記事内で、産婦人科医の荻田和秀先生のお名前の記載に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。


[文・構成/grape編集部]

出典
金曜ドラマ『コウノドリ』 公式ウェブサイト

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