『人の姿』を保てなくなり実家へ戻る 母は珍しく化粧をして?
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
- 出典
- @migi2505
漫画家のm:m(むむ)さんが実体験を描いた作品、『人の姿』をご紹介します。
実家を出て、都会暮らしを始めたm:mさん。さまざまな理由で『人の姿』を保てなくなり、実家に戻ることになります。『人の姿』とは、一体どんなことを表しているのでしょう。
m:m『人の姿』
きちんとお化粧をしたお母さんがm:mさんを連れて行ったのは、心療内科でした。
「自分は正常だ」と思い込んでいたm:mさん。しかし、普通の生活が送れる状態ではないm:mさんには、治療が必要だったのです。
ドロドロした何かだったm:mさんが、診察を受けてからは、少しずつ人らしい形に戻っていったのが分かります。
作中では語られていませんが、m:mさんは都会で、心が壊れてしまうほどつらい思いをしたのでしょう。
苦しんでいる人に届いて欲しい作品
昨今は情報発信がさかんに行われ、うつ病などへの理解が深まってきたかに見えます。
ですが、より一層の理解が広まるには、まだ時間が必要であるようです。
「これは病気じゃない、甘えだ」
「自分がうつ病になるはずがない。頑張りが足りないんだ」
「つらいけど、もっとつらい人もいるから」
こういった思い込みによって、自分自身や他人を追い込んでしまう人はゼロにはなっていないのです。
m:mさんは、こうコメントしてくれました。
「『人の姿』がより多くの人に届き、いま苦しんでいるかた、穏やかな生活を取り戻したかたがそのころを思い返して、いまある生活を大切にしていただけるよう、そしてご家族を助けたいと願っている方々…当時の私や私の家族のような状況に置かれている方々の何かお力になれれば嬉しく思います」
自分の暗い過去を明かすのは、勇気がいることです。
苦しみを味わった経験があるからこそ、m:mさんはいま苦しんでいる人の力になりたいと考えています。
この『人の姿』が、誰かを救うきっかけになるはずです。
m:mさんの作品『アネモネの刺繍』
m:mさんはwebゴラク「melty bullet」で『アネモネの刺繍』を連載中。日本文芸社より単行本も発行されています。ぜひ、こちらも合わせてご覧ください。
©m:m/日本文芸社2018
m:mさんTwitterアカウント:@migi2505
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[文・構成/grape編集部]