近い将来、宇宙飛行士のお供はこんなAIロボットに? でも顔がちょっと怖い
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ニッポン放送で「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターなどを務め、現在はBayFMでITコメンテーターとしても出演中の土屋夏彦が、最近のIT・科学・経済のニュースを独自の目線で切り取ります。
わずか11ポンドの宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに出発!
2018年6月30日、元ライブドア社長の堀江貴文さんが支援する観測用小型ロケット『MOMO(モモ)2号機』の打ち上げは、またしても失敗に終わりました対するアメリカでは日本時間2018年6月29日(金)、イーロン・マスク氏率いる『スペースX社』が、商用補給機ドラゴン15号機(Space X CRS-15 (SpX-15)/Dragon) を搭載したファルコン9ロケットを、ケープカナベラル空軍基地から打ち上げ見事成功しました。
7月2日(月)には国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームに捕捉され、さまざまな物資が国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込まれた模様です。
この物資の中には世界でもっとも濃い(と、メーカーが主張する)コーヒー『Death Wish Coffee』があるということで以前から話題になっていたそうです。
でもそれを凌ぐユニークなものとして、結果注目が集まっているのが、宇宙飛行士を補佐するバレーボールサイズの球形をした『CIMON(サイモン)』というAIロボットなんです。
『CIMON』は『Crew Interactive Mobile Companion=おしゃべりできる小型のお友達』で、宇宙飛行士の日々の業務をアシストさせようと、ドイツ航空宇宙センター(Deutsches ZentrumfürLuft- und Raumfahrt; DLR)の委託を受けて、フランスのAirbus社とIBMが共同で開発したAI(人工知能)搭載ロボットです。
Airbus社の『ハロー、アイ・アムサイモン(Hello, I am CIMON!)』公式ページによればこんな感じ。
重量は11ポンド(約5キロ)で、直径約32センチ。IBMが開発した質問応答システム・意思決定支援システムの『ワトソン(Watson)』を活用した頭脳を搭載し、日常会話を始め、宇宙ステーションでの実験の手順データベースなどを呼び出すことができたり、クルーの気分やムードを察知して、搭載された四角いモニターには気分を和らげる顔のアニメーションを表示することもできるそうです。
ガンダムの『ハロ』を思わせるようなAIロボットが、いよいよ宇宙空間にもお出ましのようです。
今回のミッションで『CIMON』の役割は今年の10月までだそうですが、今後もこうしたAIロボットアシスタントがどんどん宇宙で活躍することになりそうですね。
[文・構成 土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。