EUがロボットに関する法整備を提言 「キルスイッチ」などの義務化も
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- 出典
- ZDNet.com
EUの欧州議会の委員らが、そろそろロボット工学が社会、環境、人間の健康に及ぼす影響について真剣に考える必要があると提言し、このまま放置しておくと、民間の第三者に勝手にルールを決められてしまう恐れもでてきていると不安な状況を明らかにしました。
つまり、ロボットが賢くなってきたので、EUでは早くもロボットの法整備を始めるぞということなんです。
委員会のやりとりによれば、ロボットがなんらかの損害を与えた場合の責任を取らせるためには、ロボットに「電子的人格」を認める必要があると伝え、緊急時に何らかのトラブルが起きたときは強制的にストップできる「キルスイッチ」を取り付けることを義務付けないければならないとも伝えています。
日本では、ようやくペッパーが飛行場で出迎えてくれたり、老人ホームで活躍したりしはじめたばかりですが、ヨーロッパではもうここまでロボットに関する法整備を真剣に考え始めているんですね。
ちなみに現在、全世界には約170万体のロボットが存在しているんだそうです。でもどのロボットも適切な規制は受けていない、つまり、いつ何時、ロボットが人間に損害を与えてしまっても、その170万体は、誰も責任は取ってはくれません。
ロボットの責任は、それを製造した会社の責任・・・というわけにはいかなくなる時代がもう目前なんです。
[文/土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。