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10年ぶりに犬型ロボット『aibo(アイボ)』が復活!

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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世界のエンターテインメントロボットブームのきっかけにもなった、ソニーの犬型ロボットAIBO(アイボ)が装いも新たに復活するという発表が飛び込んできました。

ソニーは11月1日、AI(人工知能)技術を活用した犬型自立ロボット『aibo(アイボ)』を発表しました。

1999年6月1日に発売し、定価25万円という高価格にもかかわらず、発売開始から僅か20分で3000台(日本向け)の受注を締め切ったという『AIBO(アイボ)』ですが、その後、事業不振の煽りを受けて、Sonyは2006年に一切のロボット事業から撤退していました。

それから10年、ソニーの業績も復活を遂げ、昨年には、新しいコンセプトの元で、さまざまな形でロボット事業に再び参入することを宣言していました。その火蓋が今回ついに幕を開けました。

以前のAIBOは『人間とコミュニケーションをしながら学習する新しいロボット』というコンセプトだったのですが、今回は『自ら好奇心を持ち、人と寄り添いながら毎日を共に楽しく生活し、共に成長していくパートナー』に成長しています。

名称も大文字の『AIBO』から小文字の『aibo』に変化して、形状も丸っこく人懐っこい形になりました。主な特徴を抜粋すると…。

1.つい目を奪われてしまう可愛らしさと、表情豊かで躍動感あふれる動き

超小型1軸・2軸アクチュエーターを自社開発し、コンパクトなボディに計22軸の自由度を持たせることで、滑らかで柔らかな身体の駆動を可能にし、生き生きとした表情と躍動感に満ちた動きを見せます。くるくると動く瞳、個性的な鳴きごえ、そして耳や尻尾、体全体で表現するボディランゲージを組み合わせた多彩で愛くるしい「ふるまい」を実現させました。

2.オーナーに近づき、寄り添う。互いにふれあう中で生まれる楽しみと驚き

多彩なセンサーを搭載し、画像、音声の認識・解析にはソニーの培ったディープラーニング技術を活用したことで、飼い主からの優しい言葉や、笑顔、頭や背中をなでられたことなどを感じ取り、飼い主が喜んでくれることを能動的に働きかけます。

3.時を重ねて変化し続け、醸成される関係性。唯一無二のパートナー

最も特徴的なのがこれ。本体とクラウドが連携して実現するソニー独自のAI技術を搭載し、さまざまな飼い主とのやり取りのデータを収集し、クラウド上のAIが集合知として蓄積することで、aiboをさらに賢く進化。人々とのふれあいを重ねていくことで、aiboのふるまいには徐々に変化が生まれ、より深い愛情を返し絆を深めていきます。

つまり、自分のaiboだけでなく、複数のaiboの情報をまとめて集合知としてAIが分析することで、飼い主の要望を予測することができるようになるということではないでしょうか。同じ趣味思考の飼い主の情報を集合知としてAIで学習し解析することで、飼い主が次にしたいことをaiboが予測、提案してくれるようになるかもしれません。

ほかにも、育て方によって甘えん坊だったりワイルドになったり、人の顔を認識して会えば会うほどその顔を覚え、優しくしてくれる人には近寄ってきたり、部屋のかたちを覚えて障害物を避けたり、目標まで最短距離で歩くことができるようになるそうです。

さらには、飼い主が自ら手を取って、aiboに新しい動きを覚えさせるだけではなく、オープン予定の『aiboストア』でさまざまな「ふるまい」を有料または無料で追加することもできるようにもなるそうです。

発売は来年の1月11日(ワンワンワンの日)。現在予約受け付け中で、価格は本体価格が19万8千円(税別)。これにaiboの成長を推進させるための専用クラウドとのネット接続サービスや、専用アプリ『My aibo』との連携(aiboフォト、aiboストア)、aiboデータの定期的なバックアップサポートなど、aiboのすべての機能を活用できるようにするための「aiboベーシックプラン」への加入料金9万円(36回分割もあり)が必要になるということです。

自分だけのaibo(相棒)を育てる喜びこそ、これからのロボット社会に必要なことなのかもしれません。

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[文・構成 土屋夏彦]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

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出典
SONY プレスリリース

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