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AIロボットがラーメン屋で働き始めました!?

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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日本マイクロソフトとロボット向けアプリなどを手がける株式会社ヘッドウォータースが、2月17日からAI機能とロボット技術を活用した「クラウド型おもてなしサービス」をスタートしました。

これまでもソフトバンクのペッパーなど、ロボットを活用したサービスはさまざまありますが、今回話題になっているのは、費用の安さ。なんと初期費用0円で、月額3万円から利用可能なんだそうです。

これまでのロボットサービスの場合、いざ始めようとするとロボット本体の費用はもとより、システムの開発に数百万円もかかってしまい、試しに導入してみようという気軽な選択肢がなかったそうなんです。

今回のサービスでは、マイクロシフト社のクラウド型AI「コグニティブサービス」と、ヘッドウォータースのロボット操作アプリ「SynApps」を合体させたことで、トータルコストをこれまでの5分の1程度に削減させることに成功。

具体的には、飲食店や小売店のテーブルやカウンターの上に設置できる高さ28センチ、幅14センチ程度の小型のロボットにカメラやマイク、スピーカーを搭載し、顔認識のよる顧客個別対応や、センサーを活用した顧客の来退店確認、決済機能、食事チケットやレシートの発行、そして収集されたビッグデータの管理・分析まで出来ちゃうそうです。

すでに一部店舗では実験設置されていて、居酒屋さんの「くろきん神田本店」では昨年12月に導入、顔認識機能を活用して、店員との会話を促進させることで店舗滞在時の満足度を引き上げるサービスをしたところ、来店人数が10%向上したそうです。

またラーメン店の「鶏ポタTHANK大門店」では、今年1月から導入し、顔認識による来店客に合わせた挨拶はもとより、顧客の顔のディープラーニングによって、性別や年令などまで自動登録させ、それぞれの顧客に合わせたおすすめ商品やトッピングなどを紹介することでこちらも大いに盛り上がり、2月25日から本格導入が決定しているそうです。

一般からは「お医者さんの待合室にも欲しい」とか「ロボットでも顔を覚えてくれたら嬉しいかも?」などさまざまな好意的な意見が出ている中、安価なAIロボッ トサービスの登場で、今後のロボットビジネスに新たなトレンドが出るか楽しみですね。


[文/構成 土屋夏彦/grape編集部]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

出典
News Center Japan

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